【後編】 生まれてこない方がよかったでしょ!と言っていたギフテッド男子が失敗しても挫けない子になりました!

お友達が大好きなのに学校に行けない!「生まれてこなければよかったでしょ!怒られてばかりだから!」自分を否定していた子が失敗に挫けることなくチャレンジする子になりました。小学校2年生の男の子Rくんの変化成長をお伝えします。
 

1 サインをもらいたい!を叶えるために腹を括りました

 
Rくんは、野球に興味を持ち始めていました。
 
 
(以下ママより)

プロ野球選手や元プロ野球選手と交流できるイベントを色々探して申し込んだ結果、去年の6月・7月にプロ野球選手にサインをもらえる機会に恵まれました。
 

別のイベントではスタンドに投げ込まれたサインボールをパパがキャッチしてゲットしたこともありました。
 
 
そんなことから、息子はすっかり選手サインにハマってしまったんです。
 
 
私と夫は「選手にサインをもらうには、プロ野球キャンプだ!」だと思い、たまたま私の実家がキャンプ地まで近いので、実家を拠点に複数の球団のキャンプを観に行くのはどうか?と考えました。

 

自宅から実家までは電車と飛行機を乗り継いでいく距離なのですが、息子はこれまで何十回と訪れており、遠方ではあれど馴染みがある慣れた場所であったので、仕事の調整がついた夫と二人でキャンプ見学に行くことにしました!

 

 

パパと息子の二人でということで、正直心配もあったのですが、
よし!行ってらっしゃい!と私は腹を括りました(笑)

 

 

プロ野球のキャンプに参加し、サインボールをゲットしたRくんです^^

 

 

2 パパとの旅が息子が動き出すきっかけになりました

 

夫と飛行機でプロ野球のキャンプに参加し、無事サインボールをゲットして帰ってきた息子は、「野球チームに入る!」と宣言し、少年野球を始めました。

 
 
初めて親からの初めて親からのススメではなく、自らやりたいと言ってきたので、驚きました。
 
しかしこれまでを顧みると、口では「やりたい」言っているけど、実際に参加することになったら、やっぱりやらない!と言われるのではないかどうか?と不安もありました。
 
けれども、やりたいと言ったのだから、やらせてあげよう!と行動に移しました。
 
 
 
 

3 「アウトになっちゃった…ToT」と泣いていた息子が「今日ね、2点取れたよ!」ととっても嬉しそうに報告してくれました

 
少年野球を始めてすぐのとある日、チームメイトの欠席が多く、いきなり2軍戦に出ることになりました。
 
 
野球を始めたばかりでルールもきちんと分かっていないままの試合出場です・・・。
 
 
その結果、出塁はできたものの、その後ルールが理解できていないのでア
ウトになってしまい、悔しくて泣いていたそうです。
 
帰宅後、私にも「アウトになっちゃった…ToT」と涙目で報告がありました。
このとき、息子が「野球やっぱりやりたくない」って言いだすのではないか?
という思いも一瞬頭をよぎりました。
 
けれども、息子は、ここで諦めるのではなく、なぜ、アウトになってしまったの
か?と振り返りをしたようで、ルールを理解していなかったからだということ
に気がつき、練習でルール学ぼうと決めたようです。
そして、数日後の練習は、終日参加し、お迎えに行くと「今日ね、2点取れた
よ!」と息子はとっても嬉しそうに報告してくれました。
 
 
 

4 「怒られたらどうしよう…」と不安になっていた息子が挫けずに挑戦するようになりました 

 
最後に今年の5月に届いたママからの2通のメールをご紹介します!
 
 
◎1通目◎
 
(前略)
 
まず、先週末試合に出場しました!
 
 
試合でアウトになったことから、前日、当日は「嫌だなぁ」と言っていたのですが、当日チームメイトと集まると気分が乗ってくるのか、結局はそこまで嫌がらずに出場していました!
 
そして、試合での初安打&初盗塁、そして守備でもいいプレーが出たようで今回はいい経験が出来、試合には負けたものの充実感溢れた顔で帰宅してきました♪
 
そして、GW中は数合わせで上の学年の試合に出ることになりそうで(笑)どうやら上の学年の監督さんは怖いらしく、出たい気持ちはあるものの、「怒られたらどうしよう…」と不安がっていたんです。
 
そこで、「そもそも、Rは助っ人としてチームを助けてあげる立場だし、始めて間もないのに上級生に交じっての野球で上手くいかなくたって仕方ないんだから、監督がもし怒ったとしてもRは悪くないよ!パパが(監督に)言うよ!」と、夫が息子に伝えたら、息子はその意見にしっかり耳を傾けたんです!
 
その話をした数時間後、寝る間際に息子と話をしていたら、「まぁいっか~怒られても」って言ったんです!
 
完璧主義で、自分を否定されるような言葉が苦手であろう息子の口からそんな言葉が出る日が来るなんて…もうビックリです!
 
もちろん、やっぱり不安だなという気持ちに戻ることもあると思いますが、少しずつ「実際はなんとかなる!」って思ってくれる経験を積んでいってもらって強くなっていってほしいなぁと思ってます。
 
◎2通目◎
(前略)
その後も上級生の試合の数合わせとして試合に参加した息子でしたが、残念ながら出場の機会はなく…人が足りないからと呼ばれたのに出番がなかったとのことでした。
 
 
悲しみや怒りなど、いろんな感情があったようです。
 
まだ「控え」や「念のため」という概念が、頭では理解できていても、腑に落とすのは難しいですよね・・・。
 
監督に早々に出番がないことを告げられ、正直早く帰りたかったそう。
 
だけど、その感情を出さずに、最後までその場に居られました。
なので、私は、それだけでよくやったよ!と褒めました。
 
その試合会場にいた夫に後でその時の様子を尋ねると、その場にいるときは応援とか一生懸命やってたよ~!と言っていたので周りに同調する、という事を自ら選択することもできるようになってきたのかなぁと思い、息子の成長を感じられた出来事でした。

 

 

自己否定していたRくんが挫けずに成長していく姿、そして、Rくんを成長させるためにと成長していったYさん。

 

 

行き渋りがあったRくんが学校に行けなくなっていって、いつも笑顔のYさんが涙を流されていましたね。

 

この記事には書いていませんが、YさんがRくんの野球を見にいった時に、失敗して周りから励まされている姿を見て、温かいところで息子は成長していっているんだな、と感動していましたね。

 

その言葉に一緒にレクチャーに参加されているママたちも感動していました^^

 

 

人と関わっていくことで時には、助けあい、切磋琢磨することでたくましく成長していって欲しいと思います。

 

この記事のポイント!

子どもがチャレンジするときに不安を口にしたら、共感する、こうしたらいいよ!とアドバイスするのではなく、大丈夫だよ!君ならきっとできるよと応援し、失敗しても味方でいることを伝えよう^^

 

 

執筆者:発達科学コミュニケーショントレーナー神山彰子

 

 

ギフテッド男子の人と関わる力の育て方は、こちらから読めます▼

タイトルとURLをコピーしました