「そんなの無理」と言われても、
「やれるはず!」と言える子へ。
はじめまして
「賢いのに気難しい
ギフテッド(高IQ・2E)男子の
防衛モードを「やれるはず!」に変える専門家
発達科学コミュニケーショントレーナー
神山彰子です。

「できること」で、未来を決めてほしくない
私は、子どもたちに
ただ「できる子」になってほしいわけではありません。
高IQだから、もっと先へ学ぶ。
成績がいいから、偏差値の高い学校へ行く。
得意だから、その道へ進む。
もちろん、それがその子の
「やってみたい」なら素敵なことです。
けれど私は、
「できること」だけで、
その子の未来を決めてほしくない。
成績から「行ける学校」を選ぶのではなく、
「ここに行ってみたい」から学校を選ぶ。
今できることから未来を決めるのではなく、
「これをやってみたい」から未来を選ぶ。
そして、
「そんなの無理だよ」
と言われても、
「じゃあ、どうしたらできる?」
「何が足りない?」
「この方法ならどうだろう?」
と、自分の頭で考えて、
「それなら、やれるはず!」
と挑戦できる子になってほしい。
私は、そんな子どもを増やしたいと思っています。
なぜなら、私は「できること」で人生を選んできたから
振り返ってみると、私自身はずっと、
「できること」で人生を選んできました。
力があるから、投擲へ。
運動ができるから、体育大学へ。
できることを選び、そこで頑張ってきました。
けれど、本当の私は、
「そんなの無理」と言われることほど、
挑戦したくなる人間です。
難しいと言われると、燃える。
無理だと言われると、
「いや、こうすればやれるはず」
と考えたくなる。
だから今になって、ときどき思うのです。
もし、あの頃の私が、
「私には何ができる?」
ではなく、
「私は何をやってみたい?」
から未来を選んでいたら、
もっと違う人生もあったのかもしれない、と。
だから、私は、子どもたちには、
「できること」だけで
自分の可能性を決めてほしくありません。
「やってみたい」で未来を選び、
自分の力を、その未来をつくるために使ってほしい。
それが、私がこの活動をしている理由です。
「できるはず」なのに、なぜできない?
ところが、私自身の子育ては、
そんな理想とは正反対のところから始まりました。
私には、IQは高いけれど、
発達に凸凹のある息子がいます。
理解する力はある。
考える力もある。
周りからも「できるはず」と言われる。
それなのに、
宿題をやらない。
忘れ物が多い。
学校では問題児のように見られる。
「頭ではわかっているはずなのに、なぜ?」
「できるはずなのに、どうしてやらないの?」
私は、
「どうにかしなきゃ」
「ちゃんとさせなきゃ」
と必死になりました。
けれど、頑張れば頑張るほど親子関係は悪くなり、
息子は小学生の頃、不登校になりました。
そして、ついには私自身も体調を崩して入院しました。
そこで初めて、
「正しく育てること」よりも、
「この子が安心して笑っていられること」の方が大切なんじゃないか。
そう気づきました。
「できるから、やってごらん!」では動けなかった
親子のコミュニケーションを変えていくと、
怒りや不安でいっぱいだった息子は、
少しずつ落ち着いていきました。
けれど、そこで私は
もう一つの壁にぶつかりました。
「きっとできるよ!」
「できるから、やってごらん!」
そう背中を押しても、動けないのです。
頭ではわかっている。
能力もある。
それでも、
失敗するのが怖い。
間違えたくない。
傷つきたくない。
だから、動けない。
だから、最初からやらない。
私はここで、
「できるはずなのに、できない」のは、
能力の問題ではないのかもしれない。
と考えるようになりました。
「賢いのに気難しい」の奥にある、防衛モード
ギフテッド(高IQ・2E)の子の困りごとは、
一人ひとり違って見えます。
ちょっとしたことで爆発する。
「やらない」と避ける。
好きなことに入り込み、切り替えられない。
完璧にできないならと最初からやろうとしない。
学校では頑張りすぎて、家に帰ると荒れてしまう。
様々な悩み事で一見すると、
まったく違う困りごとです。
だけど、私は、その行動だけを見るのではなく、
「この子は今、何から自分を守ろうとしているんだろう?」
と考えるようになりました。
失敗したくない。
否定されたくない。
わからない自分を見せたくない。
これ以上、傷つきたくない。
そんな風に、
自分を守ろうとする働きが強くなり、
本来持っている力をうまく使えなくなっている状態なのかもしれない。
だから、私は、そんな状態を
「防衛モード」
と呼ぶことにしました。
そう考えるようになってから、
私は、目の前に見えている「困った行動」だけを
なんとかしようとは思わなくなりました。
癇癪を止める。
「やりなさい」と言って動かす。
学校へ行けるようにする。
もちろん、それを望むことが悪いわけではありません。
けれど、その行動の奥に
「自分を守らなきゃ」
があるのだとしたら、
本当に必要なのは、
行動を無理に変えることではなく、
「もう、そんなに自分を守らなくても大丈夫」
と思える状態をつくること。
だから私は、
癇癪を止めることだけをゴールにしません。
「やりなさい」と動かすことだけを目指しません。
学校へ行かせることだけをゴールにもしません。
私が目指しているのは、
防衛モードを和らげ、
その子が持っている力を
「自分を守るため」ではなく、
「自分の未来をつくるため」に使えるようになること。
そして、
「やってみたい」
「どうしたらできる?」
「やれるはず!」
と、もう一度、自分から未来へ向かっていける状態をつくることです。
私が育てたいのは、
「どうしたらできる?」と考える力
ギフテッド(高IQ・2E)の子には、
考える力があります。
気づく力があります。
自分なりの仮説を立てる力があります。
けれど、防衛モードが強くなっていると、
その高い思考力を、
「失敗しないためには?」
「傷つかないためには?」
「できなかったらどうしよう」
「だったら最初からやらない方がいい」
と、
自分を守るために使ってしまうことがあります。
私は、その思考力そのものを
変えたいわけではありません。
使う方向を変えてあげたい。
「どうしたらできる?」
「何が足りない?」
「このやり方がダメなら、次はどうする?」
「だったら、こうしてみよう」
そして、
「これなら、やれるはず!」
高い思考力を、
自分を守るためだけではなく、
自分の未来をつくるために使えるようにする。
それが、私が育てたい力です。
「やってみたい」で未来を選び、
「やれるはず!」で未来をつくる
今、息子も、
「今の自分にできること」から
未来を選んでいるわけではありません。
今の成績だけを見たら、
「そんなの無理」
と言われるかもしれない未来に挑戦しています。
できる保証なんてありません。
けれど、
「行きたい」
「やってみたい」
がある。
だから、
「じゃあ、どうしたらできる?」
と考える。
今できていないことを、
「自分にはできない」
で終わらせない。
私は、それこそが
これからの時代を生きる子どもたちに
手渡したい力だと思っています。
「今、できない」を、
「自分には、できない」にしない。
「やってみたい」で未来を選ぶ。
「どうしたらできる?」と考える。
そして、
「やれるはず!」と挑戦する。
私は、この子たちを「困った子」で終わらせたくない
私は、
今の「当たり前」を変えるくらいの力を持った子どもたちがいる
と思っています。
「なんで、やらなきゃいけないの?」
「それって、本当に必要?」
「もっと、こうした方がいいんじゃない?」
大人から見れば、
屁理屈に見えるかもしれない。
扱いにくい子に見えるかもしれない。
みんながやっていることを、
同じようにできない子に見えるかもしれません。
だけど、
今ある常識を変えてきたのは、
いつだって、
「本当に、そうなの?」
と疑った人たちです。
だから、私は、
この子たちを、
今ある常識の枠の中に
ただ押し込めたくありません。
だけど、
「あなたはあなたのままでいい」
と言って、
周りの人を傷つけても、
迷惑をかけてもいいとは思っていません。
自分の考えだけを押し通していたら、
どんなに素晴らしいアイデアを持っていても、
一人ではできないことに、
いつかぶつかります。
だからこそ、
自分の気持ちを話せる子に育てたい。
「僕はこうしたい」
「これは嫌だ」
「分からない」
「助けて」
と言える子に育てたい。
そして、同じように、
相手にも、
その人の気持ちや考えがあることを知ってほしい。
自分を押し殺して
相手に合わせるのでもない。
自分の正しさを
相手に押しつけるのでもない。
自分の気持ちを大切にしながら、
相手の気持ちも尊重する。
そのうえで、
「じゃあ、どうしたらできる?」
と、一緒に考えられる人になってほしい。
私は、
今ある常識に
上手に収まる子を育てたいわけではありません。
人とつながりながら、
まだない答えをつくっていける子を育てたい。
その力を持っている子どもたちを、
「困った子」で終わらせたくない。
だから私は、
この仕事をしています。
「もっと知りたい!」から、学ぶ子へ
私は、子どもたちに
ただ「勉強ができる子」になってほしいわけではありません。
だからといって、
勉強をしなくていいと思っているわけでもありません。
私が息子と大切にしてきたのは、
まず、自分の目で世界を見ること。
一緒に山に登る。
キャンプをする。
川へ行く。
海へ行く。
神社やお寺、城を見に行く。
山に登れば、
雪解けの水が川の始まりになっていることを知る。
川を見れば、
流れる水の力に気づく。
その水が海へ流れ、
そこにはたくさんの生き物が暮らしている。
城を見たら、
「なんで、この場所に城をつくったんだろう?」
と親子で話してみる。
すると、地形と人の暮らしがつながり、
歴史につながっていく。
最初から、
「これは理科」
「これは地理」
「これは歴史」
と分かれているわけではありません。
世界は、全部つながっています。
私は、そのつながりを
子ども自身が
「なんで?」
と発見していくことが、
学ぶことの面白さだと思っています。
本を読んで、もっと知る。
自分の興味をもっと深く追いかけたくなったら、
数学が必要になることもある。
英語が必要になることもある。
そのとき、
「勉強しなさい」と言われたからではなく、
「もっと知りたいから、学びたい」
に変わっていく。
私は、そんな学び方をする子を育てたいのです。
防衛モードを和らげることも、
「やれるはず!」と言えるようになることも、
私にとってはゴールではありません。
自分を守ることに使っていた賢さを、
「なんで?」
「面白そう!」
「やってみたい!」
「もっと知りたい!」
に使ってほしい。
遊びや体験の中から問いを見つけ、
自分で調べ、考え、試してみる。
そして、必要になったら、
自分の「知りたい」をもっと深めるために、
学問を自分から取りにいく。
自分の「知りたい」を起点に、
世界から学び続ける子へ。
そんな子どもたちを増やしたいと思っています。
「そんなの無理」と言われても、
「やれるはず!」と言える子へ
「やれるはず!」は、
一人で何でもできる、
という意味ではありません。
「僕はこう思う」と伝える。
「あなたはどう思う?」と聞く。
分からないときには、
「分からない」と言う。
一人ではできないときには、
「助けて」と言う。
そして、人と一緒に、
「じゃあ、どうしたらできる?」
と考える。
私は、
そんな風に人とつながりながら、
自分の「やってみたい」を
未来に変えていける子を増やしたい。
「今、できない」を、
「自分には、できない」にしない。
「やってみたい」で未来を選び、
「やれるはず!」で未来をつくる。
君の力は、そんなもんじゃない。
発達科学コミュニケーショントレーナー
神山彰子
今では、息子の「なんで?」から探究が始まることがあります。
あるときは、戦艦への小さな違和感をきっかけに、
自分で調べ、考え、また新しい疑問を見つけ、
科学や歴史へと興味を広げていきました。
誰かに「勉強しなさい」と言われたからではありません。
「知りたい」「確かめたい」という自分の気持ちから、
持っている思考力を使い始めたのです。
私は、この姿を増やしたい。
高い思考力を、
「失敗しないため」「傷つかないため」だけに使うのではなく、
「なんで?」
「やってみたい」
「どうしたらできる?」
のために使える子にしていきたいのです。
発達科学コミュニケーションとは、
2017年に吉野加容子氏によりつくられた
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