高IQギフテッド男子の特徴|9歳・10歳で変わり始める子どもに起きていること

 

「こんなはずじゃなかったのに…」9歳・10歳ごろになって、怒ることが増えた、友達とうまくいかない、学校を嫌がる。そんなギフテッド男子の変化に戸惑っていませんか?わが家の長男も、トラブルが増え、小学4年生で不登校になりました。困った行動が増える時期だからこそ、知っておいてほしいことをお伝えします。

 

1 「こんなはずじゃなかったのに…」9歳・10歳で変わり始めるギフテッド男子

 

「注意すると、すぐ怒る」

「友達とうまくいかなくなってきた」

「どうせ無理」と、やる前から諦める。

 

 

友達が好きだったはずなのに、学校に行きたくないが増えていく……。

 

 

そんな姿が増えてくると、「この子、どうしちゃったんだろう?」と思いますよね。

 

 

私も、長男を育てながら何度もそう思いました。

 

 

長男は、小さい頃から衝動性が高く、友達との関わりも決して上手な子ではありませんでした。

 

 

そして学校に通うようになると、トラブルが増えていきました。

 

 

先生から注意される。

友達とうまくいかない。

そんな経験が少しずつ積み重なっていきました。

 

 

そして小学4年生の3学期、長男は「学校を爆破してやる」と言って、学校に行けなくなりました。

 

 

好奇心いっぱいで友達が大好きだったはずの息子が外に行かなくなり、ゲームばかりの生活になりました。

 

 

あの頃の私は、「どうしたら、この子を元に戻せるんだろう?」と思っていました。

 

 

だけど今振り返ると、10歳になって突然、息子が変わったわけではなかったんです。

 

 

その前から少しずつ、息子の中でいろいろなものが変わっていっていたんです。

 

 
 

2.8歳頃、先生が「嫌なことばかり言う人」になっていった

 

長男の場合、学校に行くようになると「できていないこと」が目立っていました。

 

 

忘れものをする。

ノートを書くことを嫌がる。

指示通りに動けない。

 

思ったことをすぐ行動に移してしまう。

友達との関わりでトラブルになる。

だから、先生から注意されることもたくさんありました。

 

そして、小学1年生の面談のときのことです。

 

 

長男が学校の本棚から持ってきた本を見て、先生が驚いたことがありました。

 

 

私にとっては知っている長男の一面でも、学校という集団の中では、なかなか見えにくい部分なんだということがわかりました。

 

 

そして、学年が上がるにつれて、周りの子たちは少しずつ、学校生活で求められることができるようになっていくと、先生からの指示も、それに合わせて変わっていきます。

 

ところが長男は、整理整頓ができない。準備ができない。うまく動けない。

 

 

指摘されることが増えていきました。

 

すると長男にとって先生は、だんだん、**「困ったときに助けてくれる人」ではなく、「嫌なことばかり言う人」**になっていきました。

 

ここから少しずつ、「また怒られるかもしれない」という自分を守るためのガードが強くなっていきました。




 
 

3.9歳になると、今度はクラスメイトからも指摘される

 

そして、9歳ごろになると、もう一つ変わっていきます。

 

 

周りの子たちも、周囲を気にするようになる。

 

すると、今度は先生だけではなく、友達からも、

「また忘れてるよ」

「それ違うよ」

「なんでできないの?」

と指摘されることが増えていきます。

 

だけど、そんなこと本人だってわかっているんです。

 

忘れたことも、間違えたことも、みんなと同じようにできなかったことも。

 

 

できていないことなんて、自分が一番わかっている。

 

そこを先生から言われる。

今度は友達からも言われる。

 

すると、

「今度こそ、ちゃんとしなきゃ」

「間違えちゃいけない」

「また言われたらどうしよう」

というプレッシャーが、どんどん大きくなっていきます。




 
 

4.ちゃんとしようとするほど、うまく行かなくなる

 

「本人もわかっているなら、次から気をつければいいじゃない」そう思うかもしれません。

 

私も、そう思っていました。

 

だけど、「また失敗したらどうしよう」が大きくなっていると、目の前のことだけを見ていられなくなります。

 

 

先生、怒ってないかな。

また注意されるかな。

友達に変だと思われてないかな。

また間違えたらどうしよう。

 

 

そして、ギフテッドの子の中には、こうした出来事に対して、感情がとても大きく動く子もいます。

 

 

注意された悔しさ。

できなかった恥ずかしさ。

わかってもらえなかった悲しさ。

「ちゃんとしたかったのに、またできなかった」という苛立ち。

 

 

大人から見れば、「そんなに気にしなくてもいいのに」と思うようなことでも、本人の中では、簡単に終わらない。

 

 

だから次は、

「もう失敗したくない」

「もうあんな思いをしたくない」が強くなる。

 

すると、本来なら、

「これなんだろう?」

「あの子、何してるんだろう?」

と世界を見るために使っていた力が、

 

「また怒られないかな」

「また傷つかないかな」

と、自分の安全を確かめるために使われるようになっていく。

 

 

私は、ここで少しずつ、防衛モードが強くなっていくのだと思っています。

 

指摘される
↓
プレッシャーが増える
↓
自分を守ろうとする
↓
本来の力を出しにくくなる
↓
ミスが増える
↓
また指摘される

 

9歳・10歳ごろになって、

怒る。

言い訳をする。

やろうとしない。

「どうせ無理」と言う。

学校に行きたがらない。

 

そんな困りごとが増えたように見えるのは、この子がダメになったからではありません。

 

 

できていないことを指摘され、「ちゃんとしなきゃ」と頑張って、それでもうまくいかない。

 

 

そんな経験を重ねる中で、自分を守るための防衛モードが、強くなっているのかもしれません。

 

 

だから、ママが育て方を間違えたからでもない。「もっとちゃんと育てていれば」と、自分を責めなくていいんです。

 

 

もしかすると、「うちの子も、防衛モードになっているのかな?」と思ったかもしれません。

 

 

防衛モードの表れ方は、子どもによって違います。

 

 

怒って自分を守る子もいれば、「どうせ無理」と動かなくなる子もいる。

 

 

好きなことだけに入り込んで、外の世界から自分を守る子もいます。

 

 

そこで、今のお子さんが、どんなふうに自分を守ろうとしているのかを見つけるためのチェックリストを作りました。

 

 

▼「困った行動」の奥で、うちの子は何を守っている?▼

 


 

5.「これなんだろう?」と世界を見ていた息子

 

そして、ここで私は忘れてほしくないことがあります。

 

 

困った行動が増えても、この子が本来持っていた力までなくなったわけではありません。

 

 

小さい頃の長男は、「これなんだろう?」「あの子、何しているんだろう?」と、周りの世界に興味を持つ子でした。

 

気になったものを見る。

知りたいことを聞く。

人がしていることを観察する。

興味を持ったことを深く知ろうとする。

 

自分の持っている力を、世界を知るために使っていたんです。

 

だけど、指摘されることが増え、自分を守るためのガードが強くなると、同じ「周りを見る」でも、見るものが変わっていきます。

 

 

「あの子、何してるんだろう?」だったのが、「あの子、僕のことどう思ってる?」になる。

 

 

「これ、どうなってるんだろう?」と考えていた力が、「これやったら、また怒られるかな?」を考えることに使われる。

 

 

先のことを考えられるから、「失敗したらどうしよう」を考える。

 

 

人の様子に気づけるから、「嫌われてないかな」を気にする。

 

 

力がなくなったんじゃない。力を使う方向が変わっていたんです。

 

 

世界を知るために使っていた力を、「これ以上傷つかないため」に使うようになっていた。

 

 

私は、そう思っています。




 
 

6.ちゃんとしようとするほど、うまく行かなくなる

 

だから私は、「まず困りごとを改善して、それから才能を伸ばそう」とは考えていません。

 

 

この二つは、つながっていると思っています。

 

 

なぜなら、怒っているときも。

動けなくなっているときも。

周りを気にしすぎているときも。

 

 

その子の力そのものは、消えていないからです。

 

 

ただ今は、その力を自分を守るためにたくさん使っている。

 

 

だから、その力をなくすのではなく、もう一度、世界へ向けていけばいい。

 

 

「また失敗するかな」ではなく、「どうしたらできるかな?」

「変だと思われないかな」ではなく、「僕はこうしたい」

「どうせ無理」ではなく、「ちょっとやってみようかな」へ。

 

 

そうやって防衛モードが少しずつ緩んでいけば、

怒る。

やらない。

失敗を認められない。

人の目を気にしすぎる。

そんな困りごとも少しずつ変わっていきます。

 

そして同時に、

好奇心。

観察する力。

考える力。

探究する力。

夢中になる力。

 

 

その子がもともと持っていた力も、また世界へ向かって動き始める。

 

 

だから、

困りごとの改善と、才能を伸ばすことは、別々じゃない。

 

 

自分を守るために使っていた力を、もう一度、世界を知るために使えるようにしていく。

 

 

私は、それがどちらにもつながっていくと思っています。

 

 
 

7.9歳・10歳だからこそ、この子の力を見失わないで欲しい

 

9歳、10歳になって、怒るようになった。

「どうせ無理」と言うようになった。

学校を嫌がるようになった。

 

 

そんな姿が増えてくると、どうしても、「できていないところ」に目が向きます。

 

 

学校でも指摘される。

友達からも指摘される。

 

 

だからママも、「ちゃんとしなきゃ」「ここを直さなきゃ」と思ってしまう。

 

 

私も、そうでした。

 

 

だけど、だからこそ伝えたいんです。

 

 

できていないところに目を向けて、この子が本来持っていた力を、見失わないでほしい。

 

 

「これなんだろう?」

「あの子、何しているんだろう?」

「もっと知りたい」

「やってみたい」

 

 

そんな風に、世界へ向かっていたこの子は、いなくなってしまったわけではありません。

 

 

今は、その力を、自分を守るために一生懸命使っているだけなのかもしれない。

 

 

そして、もしかしたら、本人自身も、「僕にはこんな力がある」ということを見失い始めているかもしれません。

 

 

だからこそ、ママまで見失わないでほしい。

 

 

あの頃、「学校を爆破してやる」と言った息子を前に、私は息子の困ったところばかりを見ていました。

 

 

だから今、あの頃の私と同じように、「この子、どうしちゃったんだろう?」と思っているママに伝えたいんです。

 

 

本来のこの子の力を、見失わないでください。

 

 

その力をもう一度、世界へ向けていくことが、困りごとを変えることにも、才能を伸ばすことにもつながっていく。

 

 

私は、そう思っています。

 

 

では、自分を守ることに一生懸命になっている子に、
どうやって「できた!」を増やしていけばいいのでしょうか?

 

 

私が大切にしているのは、無理やり「やらせる」ことではありません。

 

 

防衛モードを少しずつ緩めながら、「どうせ無理」から「ちょっとやってみようかな」へ。その小さな変化を積み重ねていくことです。

 

 

その考え方と関わり方をまとめたのが、**「チャレンジ革命」**です。

▼困りごとを直すだけで終わらせない。
わが子の力を、もう一度世界へ向けたいママへ▼

▼才能を伸ばすチャレンジの始め方がわかります▼

 
 
執筆者:神山彰子
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
 
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