完璧主義なギフテッド(2E)男子に必要な自己 肯定 感 と 自己 有用 感 の 違いとは?

 
 

完璧主義なギフテッド(2E)男子の成長において、自己肯定感と自己有用感は重要ですが、それぞれ異なる意味を持っています。自己肯定感と自己有用感って、何なのか?どうやって育てたらいいのか?をお伝えします。

 

1 自己肯定感と自己有用感の違いとは?

 
完璧主義でできて当たり前だと感じるギフテッド男子には、自己肯定感と自己有用感が必要です。
 
 
なぜなら、ギフテッド男子は高い知的能力を持つ一方で、完璧主義であるがゆえに自分を低く評価してしまうことがあるからです。
 
 
では、自己肯定感と自己有用感とは、なんなのでしょうか?

 

 

自己肯定感は、ありのままの自分でいいと自分の存在や個性を認め、自分自身に価値があると信じる感覚です。

 

 

これがしっかりと育つと、たとえ失敗しても「自分は大切な存在だ」と思えるようになります。

 

 

一方、自己有用感は、周囲に対して役に立っていると感じる感覚です。

 

 

この自己肯定感と自己有用感をバランスよく育てることが重要で自己肯定感を育てて、自己有用感を育てることが大事だと言われます。

 

2024年10月14日、16日開催!

 

 

2 自己肯定感が先か?自己有用感が先か?

 
 
 
自己有用感は自己肯定感の基盤になります。自己有用感は、自分が他者や社会に貢献していると感じることで生まれます。この「役に立っている」「貢献している」という感覚が、自分自身を肯定的に評価する基盤となります。もし自分が役に立っていないと感じると、自分の存在や能力を肯定的に捉えることが難しくなります。
 
 

2. 実際の経験と自己評価

  • 具体的な貢献が自己評価を高める: 自己有用感は、何かしらの行動や貢献を通じて実感されるものです。例えば、仕事での成功、他者からの感謝、問題解決への貢献などが挙げられます。これらの具体的な経験があると、自分の存在が価値あるものだと感じやすくなり、その結果、自己肯定感が高まります。

3. 自己有用感がないと起こること

  • 自己肯定感を支える根拠がない: 自己有用感がない場合、自分が他者や社会にとって価値がある存在だと感じる根拠が不足します。そのため、自分を肯定する理由を見つけにくくなり、結果として自己肯定感が低下する可能性が高まります。

  • 自己価値の喪失感: 自己有用感がないと、自分は何をやっても意味がない、役に立たないと感じることが多くなり、その結果、自分自身の価値を否定的に捉えるようになります。これは自己肯定感の低下に直結します。

4. 連鎖的な影響

  • 低い自己有用感が自己肯定感をさらに低下させる:
    自己有用感が低いと、挑戦する意欲が減少し、新たな成功体験を積むことが難しくなります。これがさらなる自己有用感の低下を招き、自己肯定感がさらに低下するという悪循環に陥る可能性があります。

5. 自己肯定感を高めるためには

  • 自己有用感の強化が必要:
    自己有用感を強化すると具体的な行動や経験を通じて、自分が他者や社会にとって価値のある存在であることを実感するので、自己肯定感も自然と高まります。

 

 

 
 
 

3 何を言っても「フン!フン!」怒ってばかりの息子が優しい姿を取り戻しました!

 

 

私の息子は、IQが高く、発達に凸凹があるギフテッド(2E)と呼ばれる子です。

 

小さな頃は、好奇心旺盛で優しい男の子でした。小学生になると字を書くことを嫌がる、登校中に気になったところに行こうとする、注意されることが増えていきました。

 

 

すると、息子の中で自分は人に迷惑をかけているのではないか?そんな気持ちが大きくなっていき、自己肯定感も自己有用感も失われていきました。

 

 

学校でストレスを感じながらも、友達が大好きで好きなことについて、自分の知識を教えることが大好きだった息子が人に教えないようになっていき、新しいことにチャレンジすることも減り、人と関わることを嫌がるようになり、不登校になりました。

 

 

不登校になった息子に何を言っても「フン!フン!」という答えしか返ってきませんでした。

 

 

けれども、自己有用感を高める声かけをすると息子から返ってくる答えが変わっていきました。

 

 

役に立てる自分だということがわかると息子は家族の役に立つためにお手伝いをするようになり、本来の優しい姿を取り戻しました。

 

 

 

 

4 才能を伸ばすチャレンジを始めよう!

 

ギフテッド男子は、特異な才能を持つと言われています。けれども、才能を持っていても自分のことを否定していたり、才能を伸ばすチャレンジをする前から、僕には無理!諦めてしまう子がたくさんいます。

 

 

せっかくの才能を持っているのに、諦めてしまうなんてもったいない。

 

 

何よりも我が子が好奇心に目を輝かせる姿は、素晴らしい!

 

 

私は、息子が不登校になったとき、息子の目は好奇心に輝かなくなりました。

 

 

けれども、それを克服し、運動会や修学旅行に参加することで息子は、仲間を作りました。そのことが自信になり、新しいことにチャレンジする勇気を持てるようになりました。

 

 

このチャレンジを続けていくことで才能は伸びていくだろう、そう私は信じでいます。

 

 

そして、完璧主義で周りと自分を比べてしまう子達だからこそ、自分のチャレンジに心が躍る時間を増やし、才能を伸ばして欲しいと思っています。

 

 

 
 

5 ギフテッド男子の才能が伸びる自己有用感の育て方

 

まず、ギフテッド男子の自己有用感を育てるには、小さな失敗にも寛容な態度を示し、結果よりも努力や挑戦を褒めることが効果的です。

 
 
特に、大事なのが小さな失敗にも寛容な態度を示すことです。
 
 
ギフテッド男子は、賢いからこそ、いろいろなことができるだろうと思われてしまいますが、子どもです!失敗することもありますし、頑張ってやっていることもたくさんあります。
 
 
さらに、発達に凸凹があると不器用だったり、衝動的に動いてしまい、失敗することがあります。
 
 
なので、失敗した時こそ、そんな時もあるよね^^寛容な態度を示しましょう。
 
 
人は失敗することがあることを知ることで完璧主義という特性も軽減されますし、人に対して、完璧を求めなくなります。
 
 

そして、彼らの知識やスキルが周囲に役立つ場面を作り、自己有用感を高めましょう。

 

 

例えば、食べたい料理のレシピを調べる、レシピを参考に料理を作る。
自分で作った料理を食べて、家族が笑顔になることでギフテッド男子の自己有用感が育っていきます。
 
 
 

2024年10月14日、16日開催!

 
 

執筆者:発達科学コミュニケーショントレーナー 神山彰子

 
 

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