ギフテッド(2E)男子は、知的好奇心が旺盛で興味のあることに没頭する力が強く、マイペースなので疲れにくいと思われがちですが、人一倍繊細で疲れやすい特性もあるのです。
1.落ち着きがないギフテッド(2E)が疲れやすい⁉︎
ギフテッド(2E)男子は、特定の分野に強い興味を持ち、集中力も高く、小さな頃はじっとしていることが苦手で疲れ知らずのように見えますが・・・。
これは、知的過興奮性(過敏性)という知的な刺激に敏感に反応してしまうという特性から、考えるよりも先に体が動いてしまっているから起きています。
また、周りの刺激や小さな変化にも敏感に反応するため、実は、気づかれやストレスが溜まりやすいのです。
学校生活や人間関係でも、自分の完璧主義や他者との違いに戸惑い、思っている以上に心や体が疲れやすいです。
特に、ギフテッド(2E)、発達に凸凹を持つ子は感受性が豊かで、常に周りの状況を察知しようとするあまり、見えない負担を感じてしまうことが多くあります。
そのため、周囲から「疲れない」と見られがちですが、実際には人知れず、疲労が蓄積していることが多いのです。
2.疲れやすい理由がわかりました!
私のギフテッド(2E)の息子も、好奇心旺盛で学校や興味のある活動に夢中になって活動する姿やお昼寝の時間が短いことから、つい「疲れない子」と思い込んでしまっていたことがありました。
けれども、直前まで元気に遊んでいた彼が急に発熱したり、体調を崩したとき、初めてそれが疲れやストレスからくるものであることに気づきました。
それ以来、彼の心と体の疲れに寄り添い、息子の限界を探りながら、行動のパターンを知り、自分でコントロールできる方法を探していきました。
こんな時には熱を出しやすい、こんな時には熱中症になりやすい、人が多いところに行く時には心がソワソワしやすいから、それをシャットアウトするために本を持っていく、などなどを息子の体感+私からのフィードバックでみつけていったんです。
けれども、ある時、息子が体調を崩しにくくなったんです。その時とは、社会が受け入れてくれていると安心できた時でした。
自信を育て、社会へ対しての警戒心をとき、どこにいっても自分らしくいられるようになると息子は体調を崩さないようになりました。
3.心と体を守るために疲れやすいを根本的に解決しよう!
子どもたちが疲れやすいことに気づかず、無理をさせてしまうと、ストレスや負担がさらに蓄積し、心や体に影響を及ぼす可能性があります。
次から次へと行動しているから、疲れないという先入観にとらわれず、対応してあげることが重要です。
自信を育てて、社会の中でやっていける、ありのままで人の役に立てる自分であるという自己有用感を育てることでギフテッドの子どもたちの生きにくさは解消されていきます。
執筆者:神山彰子
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
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