ギフテッドの子どもたちは、一般的な発達とは異なり、「非同期発達」という特性を持っています。この記事では、彼らをユニークにし、時に困難をもたらす要因である非同期発達について解説します。
1 非同期発達がギフテッドの子どもたちに与える影響
ギフテッドの非同期発達とは、知的な発達は早いために、感情や社会性の発達や身体的な成長とのアンバランスさが生まれるというものです。
知的発達が早いので、幼い頃から難しい科学の概念や複雑な言語を理解できるために感情面や社会性の育っていると思われがちですが、年齢相応、もしくは未発達なため、同年代の子と遊ぶことに困難を感じます。
特に、そこに、発達の凸凹があると衝動的に行動して、順番を守れなかったり、こだわりが強くておもちゃを譲ることができなかったり、トラブルが起きやすくなります。
また、トラブルを起こすことが増えていくとトラブルを起こしてしまう自分はダメな人間だと自分を否定するようになったり、トラブルを起こさないようにと周りを気にする行動が増えていき、ストレスを大きく感じるようになります。
このストレスが大きくなっていくので、集団の中にいることが苦痛になっていくのです。
また、頭では高度なことが理解できても、手先の器用さや体力が追いつかずに身体的な成長とのギャップがあり、理想通りにできないことで完璧にできない自分はダメだと自信を失いやすくなります。
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2 息子の非同期発達に悩みました…
私の息子もギフテッド✖️発達凸凹キッズ(2E)と言われる子で、非同期発達の特徴を強く持っていました。
彼は小学生の頃、小学校3年生でニュートリノに興味を持ち、熱心に語る一方で、不器用で文字を上手に書けないことで書くことを嫌がるようになり、ノートを取らなくなったり、知能が高いがゆえに社会性の発達が未熟なことに気がつけずに悩みました。
「なぜ、やっちゃいけないことがわかっているのにやるの?」
「なんで、やらなければいけないことがわかっているのに、やらないの?」
「そんなの気にしなければいいでしょ!」
「考えればわかるでしょ!」
そんな言葉を息子にかけていました。
けれども、息子のできていることを言語化して伝えていくことで、私自身が息子が頑張っていることや成長していることに気が付き、息子にかける言葉が変わっていきました。
すると、息子の行動が変わっていき、苦手なことにも挑戦するようになり、脳の未熟な部分が発達していきました。
3 非同期発達を理解することが大切な理由
非同期発達は、放っておくことで子どもは自己否定に陥ったり、周りの視線を気にして、必要以上のストレスを受けてしまったり、自信を大きく失い、新しいことに挑戦することが減るリスクがあります。
しかし、親がこの特性を理解し、適切にサポートすることで、子どもの新しいことに挑戦し続け、才能を磨いていくことができます。
4 感情面をサポートをしよう!
親子で気持ちの会話をして、自分の感情を表現する練習と相手の気持ちを尊重する練習を通じて、感情をコントロールする力を育てていきましょう。
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執筆者:発達科学コミュニケーショントレーナー 神山彰子
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