低学年で暴言が増えたときにまず知ってほしいこと
低学年の子どもで急に暴言を吐くようになった子はいませんか?暴言を聞くとこれまで聞いたことのない言葉に、驚きやショックを感じますよね。
しかし、暴言は性格の問題や愛情不足ではありません。親の関わりが間違っていたサインでもありません。子どもが外で頑張っているからこそ、安心できる家で感情があふれている状態でもあります。
暴言が起こる理由を理解し、子どもへの関わり方を変えていくことが大切です。
我が家の娘も小学1年生になった頃からでした。機嫌が悪い時や姉と喧嘩をした時に、
「はぁ、なんつった?」
「◯ね」
「次言ったら殺す!」
「うっせークソババァ!」
そんな言葉を吐くようになりました。
最初は姉にだけ。ところが、だんだん私や夫、祖父母にも向くようになっていきました。

少し前までは、「ママ大好き」と可愛く言ってくれていた娘。だからこそ、 聞きたくない言葉を聞くたびにショックでした。
そして、外でも言ったらどうしよう。ちゃんと止めなきゃ。そう私自身が不安に思うほど、 娘の言葉に敏感になっていました。
そのため暴言を聞くたびに、
「そんな言い方やめて!」
「ダメでしょ!」
と注意していました。けれど、 反応するほどエスカレートしていきました。
止めたいのに止まらない。注意しているのに減らない。どう関わればいいのか分からなくなっていました。
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低学年の子どもが暴言を吐く3つの 理由
発達科学コミュニケーションを学んでいく中で、暴言が増えるのにはいくつもの理由があることを知りました。
娘には以下の3つの理由が考えられました。
学校でのストレスがたまっている
低学年の子どもは、学校での集団生活で「ちゃんとしなきゃ」と頑張っています。特に小学1年生はまだ学校生活で慣れない事、わからない事ばかりです。
・先生の話を聞く
・時間通りに行動する
・友達との関係に気を使う
・先のわからない予定に不安を感じる

このように毎日たくさんの事を頑張っています。そこに、家に帰ってきて
「宿題は?」
「早くお風呂!」
「ご飯食べて!」
と指示が重なると、心の余裕が一気になくなるのです。そして、安心できる家だからこそ、強い言葉として出てしまいます。
実は暴言は学校で疲れやストレスがあるというSOSのサインでもあったのです。
気持ちを言葉にする力がまだ未熟
低学年は「自分の気持ちを説明する力」がまだ育っている途中です。本当は、暴言になる前にまだ言葉にはできない感情があります。
・悔しい
・悲しい
・わかってほしい
こうした感情があります。しかし、それをうまく言葉にできず、結果として「うるせー!」といった暴言になることがあります。
感情コントロールが未発達
脳の中でも、感情を調整する前頭前野は小学生低学年ではまだまだ発達途中です。
そのため、
・イライラを抑える
・一度立ち止まる
・言葉を選ぶ
といった感情を止めること自体が大人と比べて難しい状態なのです。
つまり、暴言は「わざと」ではなく、止められない反応として出ていたのです。
このように、低学年の子どもの暴言には、学校での疲れやストレス、気持ちをうまく言葉にできないことなどが関係している場合があるのです。
そのことを知った時、暴言ばかり見ていた自分に気づきました。娘の言葉だけを見て、娘の苦しさを見落としていたのかもしれない。そう感じました。
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暴言を減らすために家庭でできる3つの対処法
暴言の理由を知った私は、「ダメ!やめて!」と止める前に、自分の関わり方を見直しました。
暴言そのものに反応しない
娘は機嫌が悪い時は特に姉へのあたりが強くなっていました。
ちょっと手が当たった。姉が座っていてソファーが狭い。姉の遊んでる音がうるさい。などちょっとしたことで「うるせーだまれ」「どけ!」など暴言が増えていました。
以前の私なら「そんな事言わないの!」と暴言を聞くたびに注意をしていました。
しかし、暴言に注目するのをやめ、聞いていません、聞こえていませんというスタンスを貫き、家事をする、水を飲むなど他のことをするようにしました。

暴言には取り合わずにスルーはしましたが、注意をしないからといってその後に暴言が増えるという事はありませんでした。
・叱る
・注意する
・言い返す
これらは、「ママに注目された」という注目のご褒美になります。そしてかえって暴言がエスカレートしてしまうこともあるのです。
暴言に反応はしませんが、暴言を吐かれていた姉には後から、
「言い返さないでいてくれてありがとう」
「ちょっと疲れちゃってるからかな?」
と姉へのフォローも忘れずにしました。
気持ちの代弁をする
暴言の裏には必ず感情があるのでその気持ちを代弁しました。伝え方を一緒に育てればいいと思えるようになったためです。
たとえば兄弟げんかの場面で、自分の人形を姉が使っていて怒りだした時
暴言には触れずに
「勝手に使って欲しくなかったんだよね」
「使って欲しくなかったから悲しかったんだね」
と暴言の裏にある気持ちを言葉にして伝えました。
すると子どもは、暴言ではなく、「こうやって伝えればいいんだ」と学んでいきます。暴言を直すのではなく、表現の選択肢を増やす関わりに変えるのです。
家ではパワーチャージを優先する
暴言が増えているときほど、子どもが疲れている、ストレスがたまっているなどのSOSのサインの可能性があるので、まずはエネルギーを回復することを優先しました。
帰ったらすぐに
「宿題して」
「ランドセルの片付けて」
ではなく、
・お菓子を食べながらYouTubeを見たりゲームをする
・友達と一緒に遊ぶ
・夜ご飯は子どもの好きなものを作る
指示出しを増やすより、好きな事をして疲れた心を回復させることを大切にしました。
このようなことを意識していくうちに、暴言も徐々に減っていきました。
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我が家の娘の暴言が減っていった変化
以前の私は、暴言を聞くと暴言を止めることばかり考えていました。けれど今は、子どもの言葉の奥にある気持ちへ目を向けられるようになり、
「今すぐ止めなきゃ。」そう焦るのではなく、
「この子は今、何を感じているんだろう。」そう考えられるようになりました。
そして、暴言に私自身が巻き込まれる事がなくなっていきました。

もちろん、暴言はすぐにはなくなりませんでした。しかし、この関わりを続けていくうちに少しずつ減っていき、2年生になる前には、ほとんど聞かなくなっていました。
子どもを変えようと頑張るより、まずママ自身が子どもの気持ちや行動の理由を知り、自分自身の関わり方を変えることが大切だったのです。
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FAQ|低学年の暴言が増えたときによくある疑問
すべて無視するわけではありません。
ただし、感情的に反応することは逆効果です。
落ち着いているときに「どう伝えればよかったか」を教える方が効果的です。
放置ではなく「関わり方を変える」ことが大切です。
暴言は放っておくと増えるのではなく、反応の仕方によって増減します。
個人差はありますが、関わりを変えることで数ヶ月〜1年ほどで変化が見られることが多いです。
焦って結果を求めるより、安心できる関係を積み重ねることが近道です。
<執筆者>
Niccoto Project 発達科学コミュニケーションアンバサダー
澤村祐依




