不登校の子の「修学旅行に行きたい」どう受け止める?
不登校の子が「修学旅行に行きたい」と言ったとき、親はとても迷いますよね。
「行かせてあげたい」
「けれど、本当に行けるのかな」
「当日つらくなったらどうしよう」
そんな不安を抱えるママも多いと思います。

結論からお伝えすると、不登校でも修学旅行に参加できる可能性はあります。
大切なのは、いきなり当日の参加を目指すことではなく、
子どもの不安を小さく分けて、できる準備から少しずつ積み重ねることです。
この記事では、
不安が強い子が「行きたい」という気持ちを行動につなげていくために、
親ができる準備について、実際の体験談をもとにお伝えします。
私の娘は小学校4年生の秋から行き渋りが始まり、冬には完全に不登校になりました。
6年生に進級したとき、
学校の思い出がないから、修学旅行には行きたい
という気持ちはあったものの、
すでに1年以上不登校が続いていて、
クラスに入ることが難しくなっていたうえに、
ママと離れて宿泊することへの強い不安もありました。
その上、
不安が大きくなると体調が悪くなってしまうこともあったため、
修学旅行中に気持ち悪くならないかという心配もありました。
「行きたい」という気持ちはあるのに、
「行けなかったらどうしよう」と葛藤している様子が見られたのです。
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修学旅行に大きな壁を感じる理由
「本当は修学旅行に行きたい」という気持ちがあっても、
思うように動けなくなってしまうのは、
まだ起きていないことを頭の中で何度も想像して、
不安を大きくしてしまうからです。
「みんなの中に入れなかったらどうしよう」
「ママがいなくて不安になったらどうしよう」
「途中で気持ち悪くなったらどうしよう」
そう考えるほど、不安がつきまとい
修学旅行そのものが大きな壁に見えてしまうのです。

そんな子どもの様子を見ていると、
「本当に行けるのかな」
「無理をさせない方がいいのかな」
「どこまで背中を押していいんだろう」
と、ママも関わり方に迷いますよね。
ただでさえ、しばらく学校に行っていないのに、
集団行動はできるのか。
友達の中に入れるのか。
夜、ママがいなくても大丈夫なのか。
途中で体調が悪くなったらどうするのか。
考えれば考えるほど、
「行かせるのが正解なのかな」
と不安になることもあると思います。
この時に大切なのは、
「大丈夫だから行っておいで」と強く背中を押すことでも、
「無理して行かなくてもいいよ」と安心させるだけで終わらせることでもありません。
子どもの中に「本当は行きたい」という気持ちがあるなら、
不安を小さく分けながら、
「これならできそう」と思える準備を重ねていくことなのです。
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参加に向けて親ができる3つの準備
不登校だった娘が修学旅行に向けて少しずつ動き出せたのは、
特別なことを一気に頑張ったからではありません。
ここからは、実際に私が修学旅行までに重ねた3つの準備を紹介します。
「行く・行かない」を大きな問題にしない
修学旅行に向けた準備で最初に大切なのは、
行くか行かないかを、大きな成功・失敗にしないことです。
私も娘に対して、
「修学旅行に行けたら成功、行けなかったら失敗」
という空気を作らないように意識しました。
行けなかったときに、
「やっぱり私はダメだった」
と感じてほしくなかったからです。
そのため、
「行くために頑張ろう」と急かすのではなく、
まずは娘の「行きたい」という気持ちを大切にしながら、
今できる準備を一緒に考えていきました。

不安を小さく分けて「できそう」を増やす
不登校の子にとって、
修学旅行当日にいきなり学校へ行くことは、
想像以上に大きな負荷になることがあります。
そのため娘とは、
まず「学校に近づいても大丈夫」という感覚を取り戻すところから始めました。
毎日、学校の門までタッチする。
先生と一言だけ挨拶する。
玄関で少し涼んで帰る。
そんな小さなステップを重ねながら、
少しずつ学校に近づく練習をしていきました。
また、
「何が不安?」と詰めるのではなく、
「不安だよね」
「他にはどうかな?」
と、娘の中にある不安を一緒に整理していきました。
学校に少しずつ近づけるようになってからは、
修学旅行に関係する活動だけ、できる形で参加していきました。
たとえば、
・別室で修学旅行の説明を聞く
・係を決める
・班決めにリモートで参加する
・班のメンバーと会って役割を決める
・全体練習は影から見る
というように、
いきなり教室へ戻るのではなく、
娘が安心して参加できる形を選びながら進めていきました。
正直、私自身も途中で
「これに意味があるのかな」
と感じた日もありました。
けれど振り返ると、この時間は、
娘が自分でできることを選びながら、
少しずつ安心を取り戻していく時間だったのだと思います。
当日の不安は先に作戦を立てておく
後から集団に入ることが難しい子には、
「先に待っている」という作戦が合うこともあります。
娘の場合も、
みんなより先にバスに乗って待つ計画を立てました。
そして迎えた修学旅行当日。
娘は登校中に会った友達と一緒に学校へ行き、
そのまま一緒にバスに乗り込んで、
あっけなく出発していきました。

修学旅行の夜には、
多少不安で気持ち悪くなった瞬間もあったようです。
それでも翌日には、
「とっても楽しかった!」
と笑顔で帰ってきました。
修学旅行に行けたからといって、翌日からすぐに学校へ戻れたわけではありません。
それでも娘は、
「友達とまた楽しく学校で過ごしたい」という目標を持つようになり、
毎日別室登校へ行くようになりました。
修学旅行はゴールではなく、次の一歩につながる経験になったのです。
もし今、
修学旅行に行きたい気持ちはあるのに動けずにいるなら、
焦って答えを出そうとしなくても大丈夫です。
お子さんの不安を小さく分けながら、
“これならできそう”を一緒に増やしてみてください。
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不登校の子が修学旅行に行きたいときによくある質問(Q&A)
A:修学旅行に参加できる可能性はあります。
本人の「行きたい」気持ちを大切にしながら、不安を小さくする準備を重ねていくことが大切です。
A:まずは「行きたい」という気持ちを受け止めることが大切です。
そのうえで、不安に思っていることを一緒に整理しながら、できそうな準備を少しずつ進めていきます。
A:学校に近づく練習や、修学旅行に関係する活動へ少しずつ参加する準備が役立ちます。
「これならできそう」と思える小さな一歩から始めることが大切です。
この記事でご紹介した「不安を小さく分けて準備すること」が大切な理由について、発達科学コミュニケーションで不安が強い子をサポートするマスタートレーナー北華ゆかとトレーナー春元まどかがお話ししています。
▼動画はこちら
https://www.youtube.com/watch?v=mb8ngDOlkmQ
<執筆者>
春元まどか




