就学前検診、うまくいかなかった…そのショックの正体
息子の就学前検診は、最悪の記憶です。
母親から離れられなかった。
大声で泣き喚いた。
校長先生に呼ばれて、様子を聞かれた。
就学相談(行政)を勧められた。
一度に色んな事を経験しすぎて、就学前検診後はショックでぼ〜〜としていました。
「うちの子、そんなに大変な子だったの?」
「もしかして、発達障害があるのかな」
「私の育て方が悪かったのかな」

ですが、就学前検診で集団に入れなかったからといって、小学校でも集団生活ができないとは限りません。
初めての事に不安が強い子も、安心できる準備や周囲のサポートによって、行動できるようになることがあります。
私の息子は、就学前検診で校舎に入ることができませんでした。
そして後日、校長先生との面談で、就学相談を勧められました。
その経験と、発達科学コミュニケーションで学んだ脳のしくみをもとに、
「初めての事が苦手な子」のための安心作りをお伝えしていきます。
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就学前検診でショック…校舎に入れず、校長先生に呼ばれた日
私には、小3の息子がいます。
1歳〜年長まで登園しぶりをしていました。
就学前検診の日、息子は校舎に入れませんでした。
昇降口の前のアスファルトに仰向けに横たわり、大泣きして抵抗。
5〜6人の先生たちに囲まれる中、泣き続けました。
優しい先生が、超大作な折り紙作品を持ってきて、なだめようとしてくれたのに、
ビリビリ!とやぶく息子。
何とかなだめられて、校舎に入り、いくつか検診を受けたものの、途中で脱走。
止めようとした先生に噛みつき、その日検診を受けるのは断念しました。
家に帰ると、乳歯が1本抜けていました。
歯が抜けた事にも気付かないくらい、全身で抵抗していたんです。
就学前検診でのショックは、この日だけでは終わりませんでした。
後日、学校から連絡があり、親子で個別に呼ばれました。
その日も、息子は校舎に入れず大泣きし、一度は脱走。
なんとか校舎に戻り、校長先生との面談を受けました。
その時、校長先生からこう言われたんです。
「就学相談を受けた方がいいと思います。
入学してからだと、そこから手続きして利用までに時間がかかります。
事前にやっておけば、入学時から個別の支援を受けられますよ」
ありがたい提案のはずなのに、頭の中は「どうしよう、どうしよう」でいっぱいでした。
就学相談を受けるにしても、そもそも息子はそこに行けるんだろうか。
だけど、受けないと、入学の時に手厚いフォローが受けられないかもしれない。
そんな葛藤が、ぐるぐる回っていました。

就学前検診で集団に入れなかったのはなぜ?初めての事が苦手な理由
なぜ、息子は就学前検診にも、校長先生との面談にも、スムーズに入れなかったのか。
私はその後受講した発達科学コミュニケーションで、北華ゆかさんに脳の特性を教わりました。
初めての事が苦手で不安が強い子は、危険を察知しやすい脳の特性を持っています。
脳の「扁桃体」(へんとうたい)という場所が敏感になっているのです。
こんな様子があるお子さんは、脳が危険を察知しやすくなっています。
・初めての事に取り組むのに強い抵抗がある
・はじめての活動をするのが苦手
・慣れない事にはすごく慎重になる など
頑張りが足りないわけでも、わがままなわけでもありません。

就学前検診も、校長先生との面談も、その後の就学相談も、
息子にとっては全部「初めての事」という共通点がありました。
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「新しい場所」へ行く時の安心作り3ステップ
就学相談や小学校入学への準備など、この先も「初めての事」に取り組む機会は何度もあります。
ここからは、不安が強い子が安心して挑戦できるようになる、3つの準備をお伝えします。
情報を集める
ママだけで事前に見に行ったり、電話で聞くなどして、できる限り情報を集めます。
✔️どんな建物か
✔️どんな部屋か
✔️何をするのか
✔️何人でやるのか
✔️どんな大人が対応するのか
✔️交通経路など
私は就学相談の前に、息子について不安なことを電話で伝えておきました。
✔️初めての事は入れないかもしれない
✔️こわくなると暴言を言ったり、叫んだりする
✔️こわい時に体を触られると、ひっかいてしまうことがある
そのおかげで、当日は建物に入りにくい息子を辛抱強く待ってもらえました。

子どもにわかりやすく伝える
✔️写真や動画、ホームページなどを見せる
目からの情報とともに伝えると見通しが立ちやすいです。
✔️実際の流れをストーリー仕立てで伝える
まずは待つお部屋に行って、そのあと違うお部屋に歩いて行って…など、
ゆっくりとストーリーのように流れを伝えると、記憶に残りやすいです。
終わった後の楽しい見通しを作る
不安が強い子は、初めての事がとても不安です。
終わったらおいしいアイスを食べようか!など、子どもが楽しみになるごほうびを考えてみましょう。
終わったら〇〇がある、と思えると見通しが立ち、
脳の意欲向上のエリアも刺激されて、頑張るパワーがわいてきます。
就学前検診のショックから、就学相談にも通級にも安心して通えた
就学前検診には入れなかった息子ですが、
準備をして臨んだ就学相談では、小集団活動に参加することができました。
事前に不安な点を伝えていたので、担当の方は辛抱強く待ってくださり、母が付き添うことも認めてもらえました。
また、1回目に行った時、次回小集団活動をする部屋を事前に見せてもらいました。
2回目の小集団活動の日は、すんなり建物に入ることができました。
母と離れる時には緊張から机を蹴ってしまう場面もありましたが、担当の心理士さんが個別に対応してくださいました。
そして今、息子は通級指導教室(特別支援教室)に楽しく通っています。
あの就学前検診でのショックを思うと、準備次第でここまで変われるんだと実感しています。

北華ゆかさんは「初めての事が苦手なんて勘違い!」とよく話しています。
本当にその通りだと思いました。
就学前検診でうまくいかなかったからといって、この先ずっと大変なわけではありません。
安心するための準備さえすれば、初めての事でも、子どもは行動できるようになります。
何より、学校での支援だけではなく、お家でできることがあります。
私はこの経験の後、発達科学コミュニケーションで、不安が強い子の脳の特性に合わせた関わり方を学びました。
初めての事に不安を感じやすいお子さんは、
お母さんと離れる事に強い不安を感じる、「母子分離不安」の状態にあるかもしれません。
母子分離不安の子への関わり方と、今日から使える声かけを、こちらの小冊子で詳しくお伝えしています。
就学前検診でショックを受けた今だからこそ、知ってほしい内容になっています。
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就学前検診でショックを受けた時のよくある質問(Q&A)
A. 就学前検診で集団に入れなかったからといって、小学校でも集団生活ができないとは限りません。
不安が強い子には、安心できる準備と、家族や学校など周囲の理解とサポートが大切で、それが整うと行動できるようになります。
A. いいえ、就学相談を受けたからといって必ず特別支援学級や特別支援学校に決まるわけではありません。
通常学級に在籍しながら週1〜2時間程度、個別の支援を受けられる「特別支援教室(通級指導教室)」という選択肢もあり、行動観察や面談の結果をもとにお子さんに合った環境が検討されます。
A. 呼び出しは「問題がある」という意味ではなく、入学後に困らないよう早めに支援へつなげるための声かけであることが多いです。
学校や行政の支援だけでなく、お家での親子の会話を少し変えるだけでもお子さんの発達を加速させることができるので、発達科学コミュニケーションでは、そうした声かけの仕方を学ぶことができます。
発達科学コミュニケーションマスタートレーナーの北華ゆかが、小学校に通えるか不安なママに向けて、こちらの動画で詳しく解説しています。
ママと離れる時に泣く母子分離不安の子が「ひとりで出来た」に変わる「正しい甘やかし方」、小学校に入る前に参考にしてみてください。
<執筆者>
発達科学コミュニケーションアンバサダー
松原みのり





