発達障害の中でも学習障害のお子さんにとって毎日の宿題は本当に大変ですよね。読み書きが苦手だと学校で困ることも多いので何とかしたいですよね。今回は、読むのが苦手なお子さんが学びを深める新しい方法をお伝えします!
1.発達障害の中でも学習障害のある子どもは、読み書きが苦手な場合があります
私の長男は読み書きが苦手です。今日も、苦手な読み書きをしないとできない宿題があります。
苦手なことをさせるのはスタートから大変ですよね。そもそも宿題を出してくれない。出しても鉛筆で遊び始め、思考は上の空。
やっとプリントを開いて書きはじめたので見てみると、書かれているのは漢字ではなく、大好きなキャラクターの絵だった…。
こんなことはないですか?発達科学コミュニケーションを始める前の長男はそうでした。
発達科学コミュニケーションを取り入れて、なんとか苦手な読み書きの宿題もこなせるようになりましたが、やはりとても時間はかかります。
発達障害の中でも学習障害があると、読み書きの困難が伴う場合があります。
しかし、今の学校教育は読み書きを学ぶことに重きが置かれている内容のため、ついついこの苦手な読み書きをなんとかしなくては!と思ってしまいますよね。
苦手を克服するには、「たくさん練習する」ということが多いと思います。例えば、長男の場合は読み書きが苦手なので「ひたすら読ませて書かす!」というやり方です。
確かに練習させると少しはできるようになるし、得意を伸ばすより苦手に注目してしまう気持ちはとてもよく分かります。
しかし、脳科学の視点からみると、得意な部分に注目してそこを伸ばす方が脳が発達しやすいことが分かってきました!
読み書きの最終的な目的って何だと思いますか?今回は、読み書きの中でも読みについて考えたいと思います。
2.読みが苦手な学習障害の子でも学びは深められます!大事なのは○○に注目すること!
そもそもどうして学校では、読むことを子ども達に学ばせたいのでしょうか?色んな理由はあると思いますが、一番大きいのは書かれている情報を得るためだと思います。
脳の中には、情報を受け取って理解する部分があり、そこにたくさん情報を送り込むことで脳は発達していきます。
しかし、苦手な方法だと情報を受け取ることに時間がかかり得られる情報の量が少なくなってしまいます。
例えば、発達障害の中でも聞くことが得意で読むことが苦手な学習障害をもつお子さんの場合。
読むのが苦手だからといって本を読ませることにこだわると、とても時間がかかり本人もつまらなくなったり、やる気を失ってしまったりするかもしれません。
それよりも本を読み聞かせしてあげる方が、自分で読んでいるときよりも何倍も速いスピードでたくさんの情報を得ることができます。
脳の発達の観点から考えれば、入口でもたついていると得る情報が少なくなり脳が発達しにくくなる、ということです。
苦手の克服ばかり考えると脳の発達の機会を減らしてしまうので、得意な方法でどんどん脳を使っていくことが大切です!
発達障害や学習障害のお子さんには、とくにこの点を意識してあげてほしいと思います。
3.読みが苦手なお子さんへの対応策——情報を頭に入れる得意な方法を見つけましょう!
「じゃあ苦手なことはそのままでいいの?」という声が上がりそうですが、もちろん苦手なままで放っておいてはいつまでも改善しないので、少しずつ取り組ませることも大切です。
とくに、今はまだ学校では、読み書きに重点が置かれています。その読み書きができないと、学習障害のあるお子さんは自信を失っていくかもしれません。それは何としてでも避けたいですよね!
読み書きを大事にする学校に通うのであれば、発達科学コミュニケーションの技法を使いながら、お子さんが楽しいと感じる方法とスピードでアプローチしてみてくださいね。
しかし、一番肝心なのは、苦手な読み書きにばかり注目するのではなく、書かれている情報を頭に入れる得意な方法を見つけてあげることです!
今の時代はこれまでに類を見ないほど情報が溢れ、その取り入れ方も多様になっています。
自分で読めなくてもパソコンの読み上げ機能を使えば読んでくれますし、書かれている内容に関する動画を見ることでも情報を得ることができます。
インターネット上には、YouTubeやカーンアカデミー等、小学校で学ぶ内容の解説動画を無料で視聴できるサイトもあります。
本に書かれている内容が読めなくてもその内容を理解する方法はたくさんあるのです!すごい時代になってきましたね!
そんな最新のテクノロジーも駆使しながら、発達障害、学習障害のお子さんが情報を得やすい得意な方法を見つけてあげてくださいね!
執筆者:水本しおり
(発達科学コミュニケーションマスタートレーナー)
(発達科学コミュニケーションマスタートレーナー)