私たちが子どもの頃と同じ教育内容に懐かしさを覚えて安心していませんか?それって本当に安心して良いのでしょうか…?ADHDグレーキッズにとって今ある学校教育の当たり前がいいものなのか、ぜひ一度考えてもらえたらと思います。
1.ママの時代と変わらない学校教育は危険信号?
私は個別相談やレクチャーでたくさんのママとお話しをさせてもらっていますが、その中で学校教育に感じることは、私達が通っていた頃と全然変わらないんだな…ということです。
脳科学の観点から考えると、脳は変わることを嫌うので変わっていないことに安心します。
自分が通っていた頃と同じ教育や指導を子どもが受けていると聞けば、親は安心するものです。
子どもの話を聞いて、「そうそう!ママ達の頃もそうだったよ!」と懐かしくなることもあると思います。
ここでちょっと考えて欲しいことがあります。
私達が小学生だった時代から約30年もの月日が流れ、世の中はどれくらい変化したでしょうか?
ブラウン管テレビが超薄型ハイビジョンになり、プッシュホンがスマホに変わり、子どものスタイルさえ背が高く顔が小さく変わっているように思います。
それなのに、子ども達にとって大事な教育が変わっていないなんて、よく考えたらちょっと怖くないでしょうか?
もちろん変わらなくても良いこともありますが、私は教育は変えるべきだと思っています。
なぜかと言うと、注意欠陥多動性障害(ADHD)タイプの子どもは特に今の学校教育が合わないからです。
2.ADHDグレーキッズに今の学校教育が合わない理由
なぜ、ADHDタイプの子どもにとって今の学校教育が合わないのでしょうか?
今の学校教育は昭和のしつけスタイルが変わらず根付いています。
昭和のしつけスタイルには、苦手なことを克服させようとしたり、できないことを厳しく叱ることが正しいとされる考え方があります。
ADHDタイプの子どもは、脳の特性から叱られると攻撃性が増してしまうということがあるので、厳しく叱られることが本当に合っていません。
叱られると反抗的になったり暴言や暴力が出てしまうこともあるので、それによって問題児のレッテルを貼られてしまうこともよくある話です。
またADHDタイプの子どもはもともとネガティブ思考の子が多く、叱られてしまうと良くない記憶として残ってしまいます。
叱られた結果、どんどん自信を無くしてやる気を失ってしまうのです。
3.「好き」や「得意」にはすごい力を発揮するADHDグレーキッズ
私は、教育は基礎ももちろん大切だと思いますが、社会に出たときに学んだことを活かせることが一番大事だと考えています。
子ども達が叱られて自信を無くし、やる気を失ってしまうのは本当にもったいないことです。
ADHDグレーキッズは、好きなことや得意なことにはすごい力を発揮します!
例えば、勉強はなかなか集中できない子でも、大好きなゲームだと何時間も集中できますよね。
自分の気持ちを言葉にすることが苦手な子でも、好きな事の話なら止まらないなんてこともあります。
私はそんなADHDグレーキッズの
才能を伸ばすように学校教育を変えていって欲しい
と本気で願っています。
そして、才能を伸ばす教育を
STELLA*Schoolでも創り出していこう
とプロジェクトに取り組んでいます。
4.子ども達の未来のために、ママ達ができること
そこでママ達にも今すぐにやってもらいたいことがあります。
それは、
自分の頃と変わらない学校教育はお子さんにとっていいものか?
今までの当たり前が本当にお子さんにとっていいものか?
を考えてみてほしいということです。
安心感に騙されず、考えることにチャレンジしてみることがお子さんの未来を変える第一歩に繋がります!
ADHDグレーキッズの子育ての難しさにはママ達も悩み、傷ついてきたこともたくさんあると思います。
実はADHDグレーキッズはみんなと同じことができていなくても、一人一人それぞれの発達段階や成長に合った行動をしているんです。
自分ができることをしているのに否定されたり、注意されたりすることで、ママ以上に一番傷ついているのは本人かもしれません。
ぜひ今日から考えるチャレンジをして、お子さんが学校でもお家でも傷つくことのないように、ママがお子さんを守ってあげてくださいね。
執筆者:水本しおり
(発達科学コミュニケーションマスタートレーナー)
(発達科学コミュニケーションマスタートレーナー)
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