もう学校で叱られない!発達障害・ADHDの子どものためにママができる対応策

発達障害の中でもADHDのお子さんは、学校で叱られることが多くなりがちです。でも、実は叱られることで良くない影響が出やすいのもADHDの子どもです!学校で叱られないために、お母さんができることをお伝えします!
 
 

1.発達障害・ADHDの子どもが、叱られてはいけない理由とは?

 
 
学校が再開してからの疲れが出やすい時期ですが、お子さんの様子はいかがですか?お子さんは一学期の間、学校でトラブルを起こしたり、先生に叱られることはなかったでしょうか?
 
 
発達障害の中でも、先生に叱られやすいのは注意欠陥多動性障害(ADHD)タイプの子どもたち。
 
 
その原因は、落ち着きがなかったり言動が目立つので先生の目につきやすいからですが、実は発達障害の中でも特にADHDタイプの子は叱られる経験をさせない方がいいのです!
 
 
なぜADHDタイプは特に叱られない方がいいのかというと、ADHDタイプの子は叱られ続けると、発達障害の他のタイプのお子さんよりも怒りっぽくなる傾向が強くなるからなんです。
 
 
たくさん叱られて、お子さんの怒りっぽい状態が続くと、今よりどんどん怒りっぽくなっていきます。
 
 
実は、怒りっぽさは脳のクセになりやすく、「何かあったら、怒ってなんとかしよう」とするネットワークがすぐに太くなってしまうのです!
 
 
そうなると怒りっぽさが増していき、何かあるたびにキレるようになってしまいます。
 
 
 
 
また、そのまま高学年、中学生と歳を重ねていくと、エスカレートして二次障害として非行のような方向に行ったり、犯罪予備軍になったりという経過をたどる子もいます。
 
 
このようなリスクが高いADHDタイプは、叱られる経験が将来にも大きく影響するので、叱られるのが良くないと言えるんです。
 
 

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2.私も、先生に叱られて良くない影響を受けた一人です

 
 
そして、ADHDタイプの子が学校で叱られることはお子さん本人だけでなく、お母さんにも大きく影響します!お子さんが学校で叱られて傷つき、自信をなくすのはもちろん心配です。
 
 
でも私は、お母さんが不必要に焦ったり、お子さんを怒ってしまったりという影響も心配です。
 
 
発達障害やグレーゾーンの子どもを育てているお母さんたちは、ネットや育児書などで情報を集めたり、勉強したりしている方が多いです。
 
 
だから、発達障害グレーゾーンの子どもには肯定的な関わりが大切ということは、知っている方が多いです。
 
 
でも、せっかく家で実践しようとしているのに、学校からお叱りの電話があったり呼び出されたり…。そして、お子さんからも学校で叱られたという話を聞くと、どうなるでしょうか。
 
 
学校の先生に叱られるという状況に、お母さんたちはとても敏感です。
 
 
せっかく「怒らないでいよう!」とか、「日本のしつけの価値観は発達凸凹の子には合わない!」と思って頑張っているのに、気持ちをかき乱されてしまうんです。私もその1人でした。
 
 
 
 
うちの子はまだ感情コントロールが苦手だから、家でしっかり対応していこう!と思っているのに、学校からお叱りの電話を受けると、不安と焦りで「なんでトラブルを起こすの!」と怒る日々でした。
 
 
せっかく、うちの子のペースがあるからと思って焦らず穏やかに過ごしていても、先生から「このままでは困ります」と言われると不安になり、急に勉強をやらせて親子バトルになったり…。
 
 
とにかく、良くない方に影響されていました。
 
 
それはなぜかというと、人に迷惑をかけてはいけないという日本人として教え込まれた感情も関係があると思います。
 
 
でも何より、子育てのことや子ども本人のことを分かっていなかったから、無駄に焦ったり自信を無くしたりしていたのだと思います。
 
 
だから、まずはお母さんがお子さんのことや子育てについてしっかり知ることをオススメします!そうすれば誰に何を言われても焦らないし、不安になって子育ての軸がぶれることもありません。
 
 

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3.学校で叱られるのを減らすために、先生に伝えるべき2つのこと

 
 
では、どんな対応をすれば学校でADHDタイプの子が叱られる機会を減らすことができるでしょうか?
 
 
まず大事なのは、叱られないように先生に配慮をお願いすることです。ADHDの衝動性は、学校で叱られる原因になりやすいです。
 
 
例えば、すぐ手を挙げずに答えを言ってしまったり、座ってはいてもガサガサしてたり、目立つので先生に注意されやすいんです。
 
 
それは発達障害の特性なので、本人にもコントロールできないことだと先生に知ってもらう必要があります。本人も、わざとやっているわけではないからです。
 
 
そして、次にやってほしいのは、家で実践して効果があった対応を学校の先生に伝えることです。
 
 
我が家は効果があった対応を書面にしてお伝えして、対応を変えてもらうようにお願いしました。すると、ADHDグレーゾーンの息子は2週間で態度も落ち着き、トラブルが減りました!
 
 
では、その効果のあった対応は何かというと、発達科学コミュニケーション基本の「できていることに注目すること」です。
 
 
発達障害の子どもたちは自信を無くしやすいので、自信を持てるようにお母さんが声かけすることがとても大事なんです。
 
 
よく「うちの子は褒めるようなところが無いんです…」というお母さんもいらっしゃいますが、コツをつかめば大丈夫です!
 
 
ポイントは、とにかくスモールステップを意識してお子さんの褒めポイントを探すこと。
 
 
例えば宿題であれば、用意し始めたら褒める。やり始めたら褒める。途中にも「頑張ってるね」と褒める
 
 
というように、「こんなことで褒めていいの?」と思うような小さなことでもどんどん褒めていきます。お母さんが褒め上手になると、きっとお子さんの変化にビックリすると思いますよ。
 
 
 
 
発達障害ADHDタイプは怒られるとどんどん調子が悪くなるので、大変な状態になってしまうことがあります。
 
 
そうならないために、その子に合った対応を先生に伝えておけば、誤解されて叱られることや特性が原因で叱られることが減るので安心です。
 
 
お母さんが「できていることに注目すること」を家で実践してみて、子どもがいい状態になると効果が実感できたら、そのことを学校の先生にも自信を持って伝えてくださいね!
 
 
先生へのお願いの仕方については、こちらの記事もぜひ参考にしてくださいね。
 
 

お子さんの近くにいるママが二次障害を理解すれば悪化を防げる

 
 
執筆者:水本しおり
(発達科学コミュニケーションマスタートレーナー)
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