皆さんのお子さんは勉強が好きですか?我が家の長男は発達障害の診断こそありませんが、注意欠陥多動性障害(ADHD)のグレーゾーンです。読み書きの苦手があるのでどうしても勉強が苦手です。そんな息子に私が宿題をさせる理由とは?
1.計画的にすすめるのが得意な母。でも息子は…?
こんにちは!皆さんのお子さんは宿題が好きですか?
宿題が大好きで大好きでたまらない!というお子さんはごく少数だと思います。
宿題って「やれやれ」って追いかけてくる感じがしますしね。追いかけられると逃げたくなりませんか?
今日は、なぜ私が子どもに宿題をさせるのか?という思いをお伝えしたいと思います。
自慢ではありませんが、私はもともと超優等生タイプで、完璧主義者。なんでもきっちりこなしたいA型気質でした。
小学校1年生の頃からすでに、「人から勉強できないって思われたくない!」って思っていました。
夏休みがいい例なのですが、私は、宿題は毎日計画的に少しずつ取り組んでいました。8月の後半につらい思いをしたくありませんからね。
ですから8月31日、お母さんに怒られながらヒーヒー言って宿題をしている男子を見て、なぜ少しずつやらないんだろう?と冷めた目で見ていたことを思い出します。
そんな私が子どもを授かり、生み育てることになりました。
もちろん、我が子にもキッチリ育児を押し付け、勉強も早くから教え始めました。
ところが、こんなにうまくいかないもの!?と思うくらい、思い通りにはなりませんでした。
うちの長男の場合、キッチリから1番遠いところにいるタイプ。まさに夏休み最終日、宿題が終わらなくてヒーヒー言ってるあの男子そのものでした。
育児なんて、そもそもそんな思い通りにいかないものなのですが、まだその頃は彼に発達の特性があるなんて思いもよりませんでした。
なんとなく育てにくい、私の過去の経験や育児書に書いてある一般的な対応ではうまくいかない。それがわかるのに5年ほどかかりました。
2.発達障害のことを勉強して、息子の見えている世界が少しだけ想像できた日
我が家の息子は小学校4年生。注意欠陥多動性障害(ADHD)のグレーゾーンです。
当時は3年生でしたが、発達検査を受けて、専門家から彼の得意・不得意を教えていただきました。
そして私自身、書籍を読んだり、発達コミュニケーションを受講したりして学んだ結果、やっと彼の見えている世界を想像することができました。
宿題をやらないんじゃなくて、できないんですね。
ADHDの特性を持っていると、先を見通すことが苦手だったり、記憶を保持する力が弱かったりします。なのでスケジュールを立てたりすることが難しいんです。
他にも、集中すること、読んだり書いたりすること…うちの息子は全部苦手です。これは気力や訓練や厳しさでどうにかなると思いますか?
答えは残念ながらノーです。
正しい訓練で少しずつできるようになってきましたが、あくまで苦手は苦手として残っています。
勉強だけが彼のものさしではありませんし、勉強ができなくても他に勝負できるものがあればそれでいいと思います。
そして息子には他の子に負けない何かがあるとも思っています。
そんな私がどうして息子に宿題をさせるのか?それは、息子の自信と人間関係のためです。
3.勉強が苦手な息子に私が宿題をさせる理由とは
「9歳の壁」の1つにもあるように、3年生・4年生は、他者と自分の違いをはっきりと感じ出す時期です。
3年生の子ども達をみていると、
・もうはっきり違いを感じ自分の立ち位置を見出している子
・まだぼんやり低学年の空気感を持っている子
に分かれているように感じます。
そして、少々厳しい見方かもしれませんが、子どもたちの中で一目置かれている子、なんとなく疎かにされる子に分かれているのも感じます。
一目置かれている子はみんなが認める何かを持っている子が多いです。
その中で「勉強」も大きく影響しているようです。
「勉強ができる・できない」「先生に褒められる・褒められない」そういった学校生活でのできごとが、子どもたちの人間関係に影響をあたえている、と感じます。
息子の場合、宿題以外にもコミュニケーションの面で課題がたくさんありました。
今は落ち着きましたが、一時はトラブルメーカーのレッテルを貼られたこともあります。
だから余計にみんなに認められたい気持ちが強いようです。
そして何より、勉強が得意ではないと自分で自覚していて、自信がありません。息子は読み書きが苦手なので、どうしてもテストの結果としては良くないからです。
だからといって、毎日ガリガリ勉強させるというのは息子に合っていないし、脳の発達にもよくありません。
だけど、自信はつけてあげたい!
だから、「毎日の宿題をこなす」ということで、自分だって頑張ってできているという自信につなげてあげたい。そういう思いで宿題をサポートしています。
やっぱり、きちんと宿題ができた時は本人も気持ちよさそうですし、達成感が味わえるようです。
毎日こなす、これって地味なようで本当に難しいことです。
4.お子さんの勉強や宿題のことで心配されているお父さん・お母さんへ
もし、この宿題をお母さんやお父さんが、ガミガミ言いながらやらせてしまってはどうでしょうか?
お子さんは「宿題頑張ろう!」という気持ちになるでしょうか?
発達科学コミュニケーションを学ぶ前の私はそうでした。
息子のためと思って、必死で宿題をやらせようとガミガミ叱っていました。でも、そんなことをしているうちに最終的には宿題をやらなくなってしまったんです。
間違ったコミュニケーションで子どもと自分を苦しめてきた私だから、お子さんの宿題が思い通りに進まないことで心配されているお父さん・お母さんの気持ちが良く分かります。
我が家のように、宿題を通じて自信をつけてあげたい。
成功体験を積ませてあげたい。
宿題の時間にとにかく怒ってしまうのをなんとかしたい。
お悩みの方、「発達科学コミュニケーション」で正しい対応を学んでみませんか?
執筆者:水本しおり
(発達科学コミュニケーションマスタートレーナー)
(発達科学コミュニケーションマスタートレーナー)