たった5分でOK!読み書きが苦手なお子さんへのサポートとは

読み書きが苦手な発達障害のお子さんの漢字を何度も書く宿題に困っていませんか?もしかするとその勉強法、お子さんに合っていないかもしれません。お母さんが支援するだけでたった5分でできる我が家の長男に実践している効果抜群の勉強法をご紹介します。
 
 

1.読み書きが苦手でも、数をこなせばいいは間違い

 
 
私の長男は読み書きが苦手です。
 
 
今日も学校の宿題は、読み書きの練習のオンパレード!漢字をきれいな字で10回書いてくるとか、音読とか。
 
 
以前の私は、嫌がる息子に必死でやらせていました。「嫌でも苦手でもとにかく書いて覚えるしかないでしょう!」と。
 
 
こんな風に思われているお母さんもたくさんいらっしゃるのではないでしょうか。
 
 
私は昭和の女なので、
 
 
「勉強なんて根性!!」
 
「覚えるためには、とにかく書いて覚える!」
 
「100回書いて覚えられないなら101回書くんだよ!」
 
 
なんて本気で思っていましたし、子どもにもそのように接していました。
 
 
その結果、息子は見事に勉強嫌いになってしまいました。
 
 
 
 
ある検査を受けたところ、息子は書く力の発達が一学年遅れていることが分かりました。
 
 
息子の特性から考えると「書く・読む」の宿題は拷問のようなものだったのです。
 
 
さらに、嫌な思いをしてまで頑張っていた宿題は、ほぼ学習としての効果を発揮していないことも分かったのです。
 
 
唖然としました…。あの辛い時間、親子バトルはなんだったのか…と。
 
 

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2.発達障害の子どもに合わない勉強法を続けると…

 
 
私のように、お子さんの苦手なところばかりアプローチしていませんか?
 
 
読み書き中心の宿題がスムーズにできないのは、もしかしたら、その学び方がお子さんに合っていないからかもしれません。
 
 
読み書きが苦手な息子に読み書き中心の学習を続けると、こんな落とし穴が待っていました。
 
 
➀ 苦手な読み書きを繰り返すと嫌な気持ちになってくる
 
② 読み書きと嫌な気持ちが一緒に記憶される
 
③ できないから繰り返しているのに上達しない
 
④ 努力しているのに学習が進まず自信がなくなる
 
⑤ 「努力してもうまくいかない」という誤った学習をしてしまう
 
⑥ 学習に対して無力感を感じ、やる気が出ない、勉強が嫌になってしまう
 
 
発達障害のお子さんに合った接し方をしないと、このようなことになってしまいます。
 
 
息子も、まさにこの流れで勉強嫌いになってしまいました。
 
 
努力することや、努力する経験をさせることは大切なことです。
 
 
ただ、その効果が出にくいとお子さんは嫌な感情や記憶を持つことになり、自信を無くしてしまったり、やる気をなくしてしまったりするのです。
 
 
 
 
だからこそ、お子さんに合った読み書きの支援が大切になってきます。
 
 
お子さんに合ったやり方で読み書きができるようになると、お子さんに学習力をつけることができますし、通常の授業で学習することができるのです。
 
 
中学校に上がる前までには、自分の方法を身につけておくことが大切だと考えています。
 
 
なぜなら、中学校はそれぞれの教科によって先生が変わるので、小学校ほど手厚い担任の先生からの支援を得られないからです。
 
 
自分に合う方法を身につけている子とそうでない子では、大きく差ができてしまうのです。
 
 
ですから小学生のうちにマイスタイルを確立させてあげたいですよね!
 
 
もし、「うちの子、もうやる気も自信も無くしちゃってる!」という状況でも、遅いということは決してありません!
 
 
今この瞬間から、発達障害のお子さんに合った支援、やる気や自信を取り戻す声掛けや接し方をしてあげれば大丈夫!
 
 
少し時間はかかるかもしれませんが、必ず取り戻すことができますよ!
 
 

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3.5分でできる!読み書きの苦手を救う勉強法

 
 
学校は確かに色んなことが学べます。その入口の読み書きでつまずいて学べない状態になってはもったいないですよね。
 
 
そこで、お母さんの支援があれば5分できる勉強法をご紹介します。
 
 
ズバリ「予習」です!
 
 
予習というと先取り学習ですが、先の内容を全部やっていくのではなく、次の日の授業でお子さんが読み書きしやすい状態にしてあげる方法です。
 
 
つまり、予習と読み書き支援を一発でできちゃうのでたったの5分で済むのです。
 
 
例えば国語なら、
 
 
・次の日の授業でやる箇所を一度読む
 
・読めない漢字にふりがなをふる
 
・区切るところにチェックを入れる
 
・単語に補助線やマーカーを入れる
 
・文章の内容が分かっていなければ、かみ砕いて説明する
 
 
などです。
 
 
発達障害のお子さんの苦手な部分に合わせたやり方で、学校で読み書きに困らない支援をお母さんがしてあげましょう!
 
 
とはいえ毎日やるのは大変なので、週1回などお母さんもお子さんも無理なくできるペースから始めてくださいね!
 
 
息子の場合は、漢字を書くのは3回、代わりにエピソードをつける、「とめ」や「はね」など注意するところをマーキングする、という支援をしました。
 
 
これを実践したところ、何度も書いていたときよりエピソードをつけて覚えた方がより効果的でした。
 
 
そして、読み書き支援の中で少しづつ成功体験を増やしてあげてくださいね!
 
 
学習に苦手があるお子さんは、学校生活で自信をなくすことが多いです。この自信の喪失が、お子さんの今後に良くない影響を与えてしまいます。
 
 
努力のベクトルを正しい方向に向けてあげることができたら、お子さんもモリモリ学習できるようになります。
 
 
 
 
自分に合った学習方法に早くから出会えたお子さんは苦手意識も少なく済みますし、成功体験の機会も増えます。
 
 
それが大人になったときに自分で問題を解決していく力の差として現れてきます。
 
 
お子さんが学校で読み書きに困らない接し方を今日から始めてあげましょう!
 
 

お子さんの近くにいるママが二次障害を理解すれば悪化を防げる

 
 
執筆者:水本しおり
(発達科学コミュニケーションマスタートレーナー)
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