作業済 学校に行きたくない理由がわからないADHDの子に必要なママのコミュニケーション術

子どもが朝から「学校行きたくない」と言って動かない。理由を聞いてもイマイチわからない…。そんな子はママの対応が合っていないのかもしれません。忙しい朝時間をスムーズにするためのママのコミュニケーション術をご紹介します。
 
 

1.学校行きたくない!という子どもの理由がわからないことに困っていた日々

 
 
わが家の注意欠如・多動症(ADHD)グレーゾーンの子どもたちは、小学校に入学してからというもの、毎朝のように登校しぶりをしていました。
 
 
「学校行きたくない!」と言ってなかなか動かない子どもの対応に困る毎日…。
 
 
どうしたらいいのかを迷いながらも、「簡単に休ませたらクセになるかも…。」「学校に行けなくなるんじゃないか?」と不安で無理矢理引っ張って登校させるような状態でした。
 
 
時間を気にしながら声をかけているのに動こうとしないことにイライラする私、無理矢理連れて行かれることに泣く子どもたちという完全に負のループ。
 
 
そんな状態で登校するので、学校を楽しんでいるとは言えないことはわかっているけど、なぜ行きたくないのか理由を聞いても
「行きたくないの!」
「怖いから!」
「だって嫌なんだもん!」
といったあいまいな理由や言葉を伝えてくるばかりでした。
 
 
 
 
怖いってどういうこと…?意味がわからない!と困惑、理解できないことにイライラさえ生まれていました。
 
 
理由がはっきりわからないので、子どもが学校に行きたがらないことを誰かに相談したくてもなにをどう相談すれば良いのかわからない。もちろん解決する方法もわかりませんでした。
 
 
朝はママもやることが多くて時間がないので、しっかり対応をしてあげたいと思っていてもできないことも多いですよね。
 
 
しかし、時間がないからと対応できずにいることが、子どもの学校に行きたくない理由を言わせなくしているかもしれません。
 
 

2.ADHDグレーゾーンの子どもが理由を話さなくなる朝時間の対応

 
 
厚生労働省「令和6年国民生活基礎調査」によると、18歳未満の子どもがいる世帯で「母親が仕事あり」と回答した割合は 80.9% にも達しているそうです。
 
 
8割超えのママたちが働いている現代日本。朝は出勤時間などに追われて子どもの話を聞いている余裕なんてない!サッと動いて学校行って!と思っているママも多いのではないでしょうか。
 
 
ママにとって「朝はサッと動いてほしい…。」という思いは切実なんですが、子どもは「学校行きたくないって言ってもどうせ行けって言われるし。」「言ってもわからないだろうから…。」と理由を伝えることを諦めてしまっているかもしれません…!
 
 
 
 
とくに、ADHDグレーゾーンの子どもは嫌な記憶が強く残るという特性があります。
 
 
そのため、実際にはきちんと対応しているときもあるのに、聞いてくれなかったときのことを強く記憶に残していて「ママはわかってくれない!」と思ってしまうこともあるんです。
 
 
そうすると子どもが話そうとしないので、ママは本音がわからず「サボりたいだけじゃない?」と思ってイライラしたり、「このままじゃ不登校になっちゃう!」と不安になって無理矢理学校へ行かせることしかできなくなってしまうんです。
 
 

3.朝時間をスムーズにする鍵は日頃のコミュニケーション!

 
 
子どもが学校に行きたくないと言うけど理由はわからない、とにかく時間がないからついつい対応が疎かになりがちだったり、叱って動かそうとしてしまう…そんな朝時間になっているママにやってほしいことがあります。
 
 
それは、朝ではなく日ごろのコミュニケーションに気を配ること!
 
 
実は、朝時間をスムーズにしたいと思ったら、日頃のコミュニケーションがカギを握っているんです!
 
 
そこでやってほしいのは子どもに「興味を持つこと」です。
 
 
時間に余裕があるときでいいんです。あるいは帰宅が夕方というママなら夕飯の支度をしながらでもOK!
 
 
子どもの話すこと、やっていることに興味を持ってコミュニケーションを取ってみてください。
 
 
 
 
例えば私がやったのは、子どもがやっていることに「何しているの?」と聞く。
 
 
あるいは、「これは嫌だ」など感情を口にしたときに「それってなんでそう思うの?」と興味を持って聞くようにしました。
 
 
朝のタイムリミットがある余裕がないときではなく、少しでも時間や心に余裕があるときに声かけをすることで、ママも落ち着いて話を聞いてあげることができます。
 
 
また、子どもは「ママは話を聞いてくれるんだ」と感じるので、ママが自分のことを見ている、認めてくれるというポジティブな記憶になります。
 
 

4.学校行きたくない!しか言わない子が理由を話せるようになった朝時間

 
 
わが家の子どもたちは、私が興味を持って聞くようになったことで、段々素直に自分の気持ちを言ってくれるようになって、学校に行きたくない理由を話してくれるようになりました。
 
 
また、「なんでそう思うの?」と何度も確認することで、子ども自身が「わからない」と思っていたところから「なんでなんだろう」と理由や自分の気持ちを考えるキッカケにもなったのかなと感じています。
 
 
理由がわかったことで、親子会議をしたり学校に対応を相談できるようになったので、解決に向かえるようになっていきました。
 
 
毎朝「学校行きたくない!」と言っていた我が子も、今では登校しぶりはほとんどなくなりました!
 
 
 
 
時々調子が悪いときなどは「昨日頭が痛かったから、今日も学校で痛くなりそうで不安だから休もうかな」と、ただ単に「行きたくない」だけではなく理由を明確に言ってくれるようになったので、私も休ませるかどうかの判断がしやすくなりました!
 
 
また、子どもの考えていることがわかりやすくなったおかげで、朝からイライラと不安だらけの「学校行かせるか、行かせないか」問題に悩まなくなり、私のストレスも激減しました。
 
 
子どもに朝から学校に行きたくない…と言われて対応に悩んでいるというママはぜひやってみてくださいね!
 
 
執筆者:ありむらけいこ
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
 
 
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