約束してもゲームをやめられないADHDの子が自分で切り替えて動ける「やめどきパターン」の見つけ方

「何時にやめる」と決めたのに、ADHDの子どもがゲームをやめられないのは、約束を守ろうという気持ちだけの問題ではありません。叱る前に見つけたい“やめられた瞬間”と、自分で切り替えて動く力を育てる「やめどきパターン」の見つけ方を紹介します!
 
 

1.自分で決めたのに時間になってもゲームをやめない…!バトルの日々

 
 
「あと少しで終わるから」という言葉を信じて待っていたのに、いつまでたってもゲームをやめられない子どもに、「いい加減にしなさい!」「さっきもうやめるって言ったでしょ!」とバトルになってしまう…。
 
 
注意欠如・多動症(ADHD)グレーゾーンの子が何回言ってもゲームをやめられないとき、どうしたらいいの?というお母さんが一度はぶつかったことのあるお悩みについて、色々試した結果見えてきた対応法をお伝えします!
 
 
「今やめる」「もう少し」と言うのになかなかやめず、宿題や食事、お風呂の時間すべてが遅れていく息子のゲーム問題、私も本当に困っていました。
 
 
ゲームをやるなとは言わない。ただ約束を守ってほしい。やり過ぎは良くないから長時間やらないでほしい。
 
 
そんな親の願いは届かず、時間が過ぎてもやり続ける息子に、始めは心配だったからこその声かけだったのに、段々「どうしてやめないの?」という怒りが湧いてくるようになりました。
 
 
「やめられないならゲーム捨てるよ!」と脅したり、約束を守らなかった罰としてゲーム機を見えないところに隠したこともあります。
 
 
 
 
そんなときに子どもの困りごとの解決策を知りたくて学び始めた発達科学コミュニケーション(発コミュ)で、子どもに「選ばせる」「決めさせる」のも、正しい関わり方だと知りました。
 
 
親が終了時間を決めるから、自分で意識がいかない。確かにそれはあるかも!と思い、その方法を取り入れたこともあります。
 
 
「何分でやめる?」と相談して決めると、自分で時間を意識して終えられる日も増えました。
 
 
ところが、しばらくすると、決めた時間になってもやめられないことが再び増えていってしまいました。
 
 
「自分で決めたのに、どうして守らないの?」
このままでは息子は変わらない…。そう感じた私は、やめられたときはなにをしていたか?どんな違いがあったか?を見ることにしました。
 
 
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2.ADHDグレーゾーンの子どもがゲームをやめられない理由

 
 
ではここでまず、ADHDグレーゾーンの子どもがゲームをなかなかやめられないのはなぜなのか、考えてみましょう!
 
 
ゲームを時間通りに終えるためには、「時計を見る」「約束を思い出す」だけでは足りません。
 
 
子どもはゲームをしながら、
・時間を見る、やめどきを把握する
・始める前に決めたことを思い出す
・続けたい気持ちにブレーキをかける
・意識をゲームから次の予定へ移す
・次の行動を始める
という、いくつもの「切り替える力」を使う必要があります。
 
 
ADHDタイプの子どもは、好きなことへ強く注意が向くと、時間や周囲の声が意識に入りにくくなることがあります。
 
 
そのため、「そろそろ時間だよ~」と優しく声をかけられても、「やめなさい!」と厳しく言われても、ゲームに向いている意識をお母さんがかけた声の方へ移し、行動を止める、というところまで持って行くのは難しいことがあるのです。
 
 
 
 
また、始めは「時間になったらやめよう」と考えていても、目の前のゲームに集中するうちに、先ほど決めた約束が意識から抜け落ちてしまうこともあります。
 
 
さらにゲームは、勝敗や点数、アイテム、次のステージ、レベルアップすると強くなるなど、すぐに楽しさを感じられるうえに、先に進めるほど変化や報酬があるといったやめにくい仕組みになっています。
 
 
一方、ゲームの次に待っているのが宿題や片付け、明日の準備など子どもにとって「やらなければいけないこと」なら、楽しい行動を止めてストレスを感じる行動へ移ることになります。
 
 
そんな状態で、「時間だよ」「約束したよね」と伝えても、次の行動へすぐには移れないことがあるのです。
 
 

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3.自分で切り替えて動ける「やめどきパターン」の見つけ方

 
 
ADHDグレーゾーンの子どもがゲームをやめられないとき、見つけたいのはわが子の「やめどきパターンの種」です。
 
 
ゲームを完全にやめられたかどうかで判断するのではなく、子どもの意識がゲームから少し動いた瞬間を見つけます。
 
 
観察ポイントは、3つ!
 
 

①ゲームのどこで手を止められたか

わが家の息子の例)
対戦が終わったところ
進みのキリがいいところ
ゲーム機の設定で自動的に終わったとき

 
 

②どんな声かけに反応したか

わが家の息子の例)
テンション高めに驚いたとき
自分が興味のある話題(アニメや映画、SNSの投稿など)
タイムリミットが本当にギリギリの場面(出発するよ!など)

 
 

③終わったあとに何が待っていたか

わが家の息子の例)

お出かけなどの楽しみなこと
ほかに自分がやりたいこと
アイスなど今すぐ食べないと!という食べ物

 
 
最初は見るのは小さな反応でOK!
完全に止めた、動き出した場面ではなく、振り向いた、顔をあげたなど少しでも反応が見られたところを見逃さないでください。
 
 
反応があるところが見つかったら、それを「やめどきパターン」にすることができます。
 
 
 
 
見つけたパターンの中から、家庭で再現しやすいものを1つ選びます。
 
 
終わったタイミングなら動きやすい子は、そこで声をかける。
反応しやすい声のかけ方があればそれを使う。
好きな話題に反応しやすい子なら、その話題を次の行動への橋渡しにする。
 
 
始めはどれか1つで大丈夫です。
 
 
息子にこの方法を繰り返していると、段々自分でも「ここまでやったら動くよ」とか「あと何分待って」といったことを伝えてくるようになりました。
 
 
これまでの私は、ゲームがやめられない度に「何時にやめるって約束したっけ?」と確認していました。
 
 
必要だったのは、失敗の理由を確認したり問い続けることではなく、すでにやめられた場面の中のその子が切り替えやすくなる「パターンの種」を見つけることだったんです。
 
 
まずは今日、子どもの手や意識が少し動いた瞬間を1つ探してみてくださいね。
 
 
そこに、わが子が自分で切り替えて動けるようになる最初のヒントがありますよ!
 
 
 
 
 

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執筆者:しまざきあいか
(Nicotto Project 発達科学コミュニケーションアンバサダー)
 
 
息子は、ゲームだけでなく動画やスマホを見ているときも同じことが起こりやすいです。無理矢理消してしまうこともできますが、そうすると「勝手に消された」というネガティブな感情が残りやすくなります。わが子の笑顔が亡くなってしまう前に…気になっている方はまずは無料のメール講座から始めてみてくださいね!
 
 
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