保育参観での我が子の姿に落ち込んだ経験はありませんか?年中では席に座っていられず、しまいには大泣きしてしまったADHDグレーゾーンの娘が、年長では笑顔で参加できるほどに変身!保育参観で落ち込むママに、関わり方を体験談でお伝えします。
1.どうして並べないの?運動会で集団の輪に入れない娘に感じた違和感
娘は1歳の頃から動くことが大好きで、じっとしていられない子でした。
周りを気にせず元気いっぱいに動く姿は、注意欠如・多動症(ADHD)グレーゾーンと言われるような特性そのもの。
さらに娘は、普段は好奇心旺盛で、初めてのことでも何でもやりたがる子です。
楽しい雰囲気が大好きで、にぎやかな場所ほど目を輝かせて飛び込んでいくタイプでした。
その明るさと勢いに助けられてきましたが、年中になってから、行事での様子に少しずつ「怪しい雲行き」を感じるようになりました。

ちょうど夫の転勤が決まり、娘は新しい幼稚園へ転園したばかり。先生もお友達も、すべてが初めての環境です。
そんな時期に迎えた運動会で、娘が大好きなはずの楽しい雰囲気の中、みんなで整列するのに、娘だけが私のところへまっすぐ来てしまい、列に戻れませんでした。
その後も落ち着かない様子が続き、終始パパにもベッタリ。パパと一緒に、なんとか参加できた状態でした。
何でもやりたがる娘が、楽しいはずの運動会で輪の外に立っている。
そんな姿に、「あれ?」と胸がざわつきましたが、慣れない環境だから仕方ないと、このときはそこまで深刻に受け止めていませんでした。
そして運動会から1カ月後の保育参観の日。
楽しみな気持ちの奥に、運動会の時に感じていた違和感が引っかかったまま会場に向かいました。
このときの私は、まさか保育参観で落ち込むことになるとは思ってもいませんでした。
2.保育参観で落ち込む日…席に座れず大泣きした年中の娘
結論から言うと、年中の保育参観はボロボロでした。
クラスでたった一人、娘は椅子に座っていられず、保護者席に来て私にベッタリ。
何度も席に戻るよう促し、説得して、やっと戻っても姿勢は溶けるように崩れ、活動に集中できません。
わざと何度も鉛筆を落としたり、グダグダした様子が続き、ついには大泣きしてしまいました。
ひとりだけ問題行動を取る娘に肩身の狭い思いで周りを見る余裕はありませんでしたが、その場にいたママたちはきっと色々察したのではないかと思います。
私の頭の中は、こんな言葉でいっぱいでした。
「何で座っていられないの?」
「周りの子たちに申し訳ない」
「お願いだから、みんなに迷惑をかけないで」
早くこの時間が終わってほしいと願うばかりでした。

活動のあと、先生は「普段はちゃんと座って参加できていますよ。大丈夫、大丈夫。」とフォローしてくれました。
保育参観で落ち込む私に、気を遣ってくれたのかもしれません。
この日の娘の姿は、年中になってから感じていた違和感を、はっきりと形にして見せてくれました。
本当は元気いっぱいで周りを気にせずチャレンジできる力を持っているのに、落ち着きのなさといった行動が強く出てしまっている…。
さらに新しい環境への不安や心細さも重なってより娘は本来の力を出せなくなっていました。
娘の困りごとは、もう「様子見」では済まない段階に来ている。保育参観は、そう突きつけられた日でした。
3.苦手ばかり見ていた私がADHDグレーゾーンの娘への見方を変えたきっかけ
その後、発達科学コミュニケーション(発コミュ)を学び始めた私は、自分の対応がいかに娘の力を奪っていたかを思い知らされました。
思い返せば、保育参観で落ち込むことになったあの日、私は「どうか周りに迷惑をかけないで」という思いばかりが先走っていました。
離席したり、姿勢が崩れたり、鉛筆を落としたりする娘を見て、「何とかしないと」という焦りから、叱る気持ちで厳しい表情を向けていたのです。
怒って叱ることできちんとするように直そうとしていましたが、発コミュで学んだのはその反対のことでした。
苦手な点ばかりを指摘されると、子どもの脳はネガティブな状態になり、伝えたい言葉が届きにくくなります。
脳がネガティブな状態では、いくら声をかけても成長にはつながりにくいのです。

あのとき、ため息混じりの険しい顔で見られていた娘は、席に座り続けることがさらに難しくなっていたのだと思います。
あの場面の娘に必要だったのは、「このままの自分で大丈夫!」と感じられる安心でした。
脳がポジティブな状態でいられる時間をできるだけ長くするために、何度も細かく認める声かけを重ねることが大切だったのです。
叱って直すのではなく、安心できる関わりで落ち着ける状態をつくる。
この考え方を持てたことが、私の子育ての新しいスタートになりました。
4.叱るより安心を!できたところ探しと笑顔の応援
もう保育参観で落ち込む日を繰り返したくない。
そう思った私は、まず苦手なところ探しをやめると決めました。
そして、娘の脳がポジティブでいられる時間を増やすために、日頃から細かい肯定を重ねていきました。
その後の園行事では、苦手だった部分を拾って反省会をするのではなく、少しでもできていたところを見つけて伝えました。
「舞台に上がれたね」
「先生の方を向いてお話を聞けてたね」
「緊張したと思うけど、笑顔もあったね」
ほんの数秒の「できた瞬間」を言葉にして、小さな成功体験を増やしていったのです。

そして1年後、年長の保育参観。
この日は、私にとっても娘にとってもリベンジの日でした。
朝一番から、実況中継をするように肯定を重ねました。
「元気に起きられたね」
「靴下を自分で履けたね!」
「今日の髪、すごくかわいいよ」
「歩く姿がかっこいいね」
褒めるだけでなく「今のままのあなたで大丈夫だよ」という安心が伝わるよう、プレッシャーにならない声かけを心がけました。
保育参観が始まってからも、笑顔を送り続けました。
娘は何度もチラチラとこちらを見て、様子をうかがいます。
そのたびに、優しくうなずいたり、親指を立てたりしました。
「大丈夫だよ」
「できてるよ」
「見てるよ」
「あなたならできるよ」
言葉にしなくても伝わる肯定を、何度も何度も届けました。
5.席に座って先生の話を聞けた!別人のように変わった娘の姿
その肯定は、ちゃんと娘に伝わっていました。
娘はしっかりと自分の席に座り、先生の話を聞いていたのです。
何度も振り向いて私の顔を見るその表情は、1年前の不安そうな顔とはまるで別人。
笑顔いっぱいで、どこか照れくさそうでした。
もう保育参観で落ち込む気持ちはありませんでした。
正直、背筋がピンと伸びていたわけでも、大きな声で発言していたわけでもありませんが、発コミュを学んだ今の私はそんなことはもう重要ではないと思えるようになりました。
1年前の娘と比べれば、できることがこんなにも増えていたからです。
・笑顔で活動に参加できた
・しっかり座って活動できた
・先生の話をきちんと聞けた
・お友達とコミュニケーションがとれた

この「できた」の積み重ねが、娘の自信となり、心の安定につながっていくと感じています。
娘のペースでいい。
その歩みに寄り添いながら、日々の「できた」をたくさん伝えていきたいです。
これからも娘が笑顔で過ごせるよう、一番の応援者であり続けます。
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