将来やりたいことが見つかる!好きなことから自分で動く力を伸ばす関わり方

子どもに将来やりたいことが見つからず、「やる気がないのかな」と心配になることはありませんか?好きなことを入り口に、自分で考え、選び、動く力を伸ばす親の関わり方をお伝えします。
 
 

1.将来やりたいことが見つからない子が動きにくい理由

 
 
ほかの子はスムーズにできるのに、どうしてうちの子はできないの?と、不安になってしまうことはありませんか?

 
 
普段の生活の中で必要なことなのに、苦手だったり自分の中で納得できていないことにはなかなか動き出せない。
 
 
親から見ると、
「これくらいできるようになってほしい」
「少し頑張ればできるんじゃない?」
「将来のために必要なのに」
と思うことがありますよね。
 
 
けれども、親が「必要だから」と思っていることと、本人が「やってみたい」と思えることは同じではありません。
 
 
 
 
このズレが、本人にとって動きにくい理由になっていることがあるんです。
 
 
とくに、注意欠如・多動症(ADHD)タイプの子は、行動を始めたり切り替えたり目的に向かって行動を進めたりする脳の実行機能という働きに負荷がかかりやすいです。
 
 
そのため、やるべきことが分かっていても、目的や意味が本人の中でつながっていないと最初の一歩を踏み出しにくいことがあります。
 
 
将来やりたいことがまだ見つかっていない子にとっては、目の前のことが自分の未来とどうつながるのかが見えにくいので、「必要だからやる」だけでは行動につながりにくいのです。
 
 

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2.「苦手も頑張ってほしい」と思っていた私

 
 
以前の私は、ADHDの息子のできていないところを見ると、どうしたらできるようになるのかばかり考えていました。
 
 
苦手なことも頑張れるようになってほしい。
人から言われたことを受け入れられるようになってほしい。
もっと自分から行動してほしい。
 
 
そして、「将来のために料理も覚えてほしい」「買い物も一人でできるようになってほしい」と、生活に必要なことを一つずつできるようにしたいと思っていました。
 
 
息子の将来やりたいことがまだ見えていないからこそ、親の私が先回りして、必要だと思うことを身につけさせなければと考えていたのです。
 
 
ところが、声をかけても本人が納得していなければ、なかなか動きません。
 
 
私はそのたびに、「どうしたらこの子を動かせるんだろう」と考えていました。
 
 

3.「動かす」から「好きなら動ける」に変わった私の見方

 
 
ADHDの息子のことをもっと理解したいと思い、私は発達科学コミュニケーション(発コミュ)を学び始めました。
 
 
その中で、できていないことを直すことだけに目を向けるのではなく、本人ができていることや、興味を持っていることを見るようになりました。
 
 
息子には、何年も続けていることがあります。
 
 
それが筋トレです。
 
 
 
 
あるとき息子が、「俺、自分で腑に落ちたら続けられるねん」と言いました。
 
 
その言葉を聞いたとき、私はハッとしました。
 
 
息子は「動かない」人ではなかったのです。
 
 
自分が納得して、意味を感じたことなら動くことができる。
 
 
筋トレは、息子にとってまさにそんな存在でした。
 
 
息子の将来やりたいことを考えるうえで、私はまず”動かすこと”より“何なら本人が動けるか”を見るようになりました。
 
 
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4.将来やりたいことにつなげるために親ができること

 
 
子どもの将来やりたいことにつなげるためには、子どもの「好き」「ちょっと気になる」「やってみたい」を入口にするのがおすすめです。
 
 
好きなことなら、自分から調べます。
 
 
好きなことなら、少しくらい失敗しても、もう一度やってみようと思えます。
 
 
好きなことなら、「もっと知りたい」「もっとやってみたい」という気持ちが生まれます。
 
 
その中で、「自分で決められた」「自分でできた」「続けられた」という成功体験が積み重なります。
 
 
 
 
 
まだ好きなことが見つかっていない場合は、親が子どもの世界を少しずつ広げてみましょう。
 
 
新しい場所に行ってみる。
 
 
いろいろな仕事や生き方を見せてみる。
 
 
興味を持ちそうなことを体験してみる。
 
 
親が実際にやることで、「こんなのもあるよ」という選択肢を増やしていく。
 
 
大切なのは、親が子どもの夢を決めることではありません。
 
 
いろいろな世界に触れる中で、本人が、「これ、ちょっと面白そう」「やってみたい」「もっと知りたい」と思えるものに出会うことです。
 
 

5.好きなことから自分で動く経験が増えた息子

 
 
ADHDタイプのわが家の息子も、まだ成長の途中です。
 
 
これからどんな仕事をして、どんな生活をつくっていくのか、今はまだ決まっていません。
 
 
それでも、筋トレという好きなことから、自分で調べ、選び、動く経験が少しずつ増えています。
 
 
自分でトレーニング方法を調べる。身体づくりに必要な食事を調べる。必要な食材を選んで買う。料理をする。続けていく。
 
 
好きなことを入り口にしたことで、
 
 
調べる、選ぶ、買う、作る、続けるという経験が積み重なっていったのです。
 
 
今では筋トレを続けながら、自分なりにこれからのことも考え始めています。
 
 
 
 
 親が先に将来やりたいことを決めたのではなく、好きなことを続けた先に、本人なりの未来が少しずつ見えてきました。

 
 

「やる気がない」と見えている子も、本当は、自分が動きたくなる理由をまだ見つけていないだけかもしれません。

 
 

子どもの好きなことを大切にしながら世界を広げていくことが、自分で考え、選び、動く力を育て、やがて本人の将来やりたいことにつながっていきます。

 
 
 
 

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執筆者:コメダ リエ
(Nicotto Project 発達科学コミュニケーションアンバサダー)
 
 

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