予防接種や歯医者の予約…前から伝えているのに、ギリギリまで好きなことをしていていつも予約時間に間に合わない！そんなお子さんの行動にイライラすることはありませんか？グレーキッズが予定通りに動くようになる対応策をご紹介します。
１．ゲームのせい？いつも時間に間に合わないグレータイプの息子
我が家には、良くも悪くもマイペースな中学2年生の息子がいます。
幼い頃から困っていたことの一つに、予防接種や歯医者の予約時間にいつも間に合わないということがありました。
学年が上がるにつれて、時間通りに動けるようになるのかな…⁈と様子をみていましたが、その期待は見事に裏切られてしまいました。
段々とゲームにハマるようになり、今度はゲームに夢中になり過ぎて予定時間を気にしなくなって行ったからです。
そんな息子と話し合いをし、5年生の冬休みから矯正歯科に通うことになったのですが…これが毎回親子バトル！
最初は優しく「今日◯時から歯医者だからね〜」「あと何分だよー」などと伝えるのですが、まったく焦る様子がなく、ゲームを切り上げることもしないマイペースな息子の行動に毎回イライラして怒りが爆発してしまっていました。
そして「何回言ったらわかるの！」「時間だって言ってるでしょ！！」と大声で怒鳴る始末…。
そんな調子で毎回歯医者の予約は、遅刻して行くか最終的にはキャンセルの電話をすることもありました。
当時は、もう治療を中断しようかと思うくらいに悩みのタネになっていました。
この頃の私は、この息子の行動が脳の苦手によるものだとわからなかったので、なんでこんな当たり前のことができないんだろう…と子育ての自信さえもなくしていました。
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２．いつも時間に間に合わないのはADHDタイプの特徴の一つ
我が家の息子は、注意欠陥多動性障害（ADHD）と自閉症スペクトラム（ASD）の混合グレータイプです。
このいつも時間に間に合わないという行動は、ADHDタイプの脳の特性からきていることが考えらます。
・過集中
好きなことにはすごい集中力を発揮するADHDタイプは、集中しすぎて時間を忘れてしまうことがあります。
息子の場合は、ゲームに夢中になり過ぎて時計を見て時間を確認することを忘れている、予定自体を忘れているということが度々起きていました。
・見通しを立てるのが苦手
時間についての計画や逆算が苦手です。
時間の感覚を捉えることや、何時に準備を始めて何時に出ようなど計画的に考えることが苦手だったりします。
時間の感覚を捉えることや、何時に準備を始めて何時に出ようなど計画的に考えることが苦手だったりします。
息子が予約時間が迫っているのにゲームをやめようとしなかったり、身支度が全くできないのは、面倒くさいとかやる気がないわけではなく見通しが立てられず動くことができなかったのです。
この脳の特性からくる苦手は、本人の意思や努力で変えられるものではないので周りの環境や対応が大事になってきます。
では、予定通りに動くようにするにはどうしたら良いのでしょうか？
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３．好きなことに夢中になっていても予定通りに動くようになる３ステップ
息子がなぜその行動になるのかを理解したうえで、私がやった３ステップをご紹介します。
①『時間が守れることが当たり前』という考えを捨てる
「もう◯年生なんだから」とか「もう◯年生なのに」という親の価値観で考えるとどうしてもイライラしてしまうので、まずこの考えを捨ててみましょう！
②時間を何度も予告して知らせる
ゲームに夢中で本当に出る時間を忘れていたり、あと10分のつもりがあっという間に30分経っていたり、本人が「うっかり」していることが結構あります。
前日の夕方、前日の夜、当日の朝、学校に行く前・学校から帰ってきてからすぐ…と普通だったらしつこいと思うくらい伝えます。
回数が多い分、毎回サラっと伝えることがポイントです！
③時間通りに動けたときに褒める
これが一番大事です。
とは言っても、いきなり時間通りに動けるようにはならないかもしれません。
とは言っても、いきなり時間通りに動けるようにはならないかもしれません。
そんなときは、過去のお子さんと比べて少しでもできていることを褒めます。
例えば、「前より準備が早くなったね！」とか「前より１分早く着いたね」などです。
こんな風に対応を変えたことで、予定時間に間に合わないのが当たり前だった息子はどんどん時間が守れるようになって、今では５分前に到着するのが当たり前になりました。
そしてこの歯医者での出来事をきっかけに、他のことでも時間通りに動くようになってきています。
ゲームや好きなことにに夢中だから仕方ない…と諦めずに、ぜひ少しだけ対応を変えてみてください！
少しずつ効果を感じられ、ラクに楽しく出かけられる日がやってきますよ！
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執筆者：しばた志麻
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