片付けられないADHDグレーキッズがスムーズに取り組めるようになるタイプ別の声かけ

片付けなさい!と何度言っても取り掛かりが遅い、やっているのに一向に片付く気配がないなどのお悩みがありませんか?ADHDグレーの子どもが片付けられない理由と、スムーズに取り組めるようになるタイプ別の声かけをお伝えします!
 
 

1.お子さんは片付けが苦手で困っていませんか?

 
 
「お片付けしなさい」と声をかけたとき、片付けを始めたと思えばすぐに違うことをしていたり、片付けたかと思えば部屋の隅に物が山積みになっていたり、途中でほったらかされている…。
 
 
何度言っても片付けられないお子さんにイライラしてしまいませんか?
 
 
 
 
私たち大人でも、片付けの途中で昔のアルバムが出てきて懐かしんだり、片付けを忘れてアルバムの整理を始めてしまうこともありますが、 そのうち片付けの途中であったことを思い出し、軌道修正することができます。
 
 
しかし、ADHDキッズの場合は軌道修正ができなかったり、そもそも片付けていたことを忘れてしまう傾向にあるので、いつまでも片付けられないのです。
 
 
そんなADHDキッズに「なんで片付けられないの!?」「片付けなさい!」「しっかりやりなさい!」などとガミガミ言っても、どう片付けていいのか分からないので本人に悪気はないのです。
 
 

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2.ADHDタイプがお片付けができない4つの理由

 
 
注意欠如多動症(ADHD)タイプは片付けが苦手な傾向があり、その理由は脳の発達に関係しているとも言われています。
 
 
なぜできないの?その主な理由を4つご紹介します。
 
 
①片付けのゴールが想像できない
 
 
ADHDタイプだけではなく発達障害のお子さんが持っている特徴でもありますが、先のことをイメージすることが苦手な場合に起こります。
 
 
片付けと一言で言っても、ゴールに行き着くまでにたくさんの作業をしなければいけません。
 
 
この作業をすればこうなる!というイメージをすることが苦手で、何からやればいいのかわからず、それが不安な気持ちになって取りかかれないこともあります。
 
 
また、やる気を起こすのが人一倍大変なので、面倒くさいと感じてしまいやれない原因になっていることも…。
 
 
②出したらしまうということを忘れてしまう
 
 
出したらしまうということを忘れてしまう原因は、脳のワーキングメモリーに関係しています。
 
 
ワーキングメモリーとは、作業や動作に必要な情報を一時的に記憶・処理する能力のことです。
 
 
ワーキングメモリーが弱いと、 使いたい物を出して使うまでは良いのですが、最後の片付ける作業を忘れるということが起こったりします。
 
 
片付けないのは本人に悪気はなく、忘れているからなのです。
 
 
③順序だてて考えることが苦手なため、目の前のことだけやってしまう
 
 
物事を全体的に捉えて把握することが苦手なので、順序立てて考えたり、計画的に動くことが難しいです。
 
 
そのため、とりあえず目の前にあるものから手をつけていきます。
 
 
その結果、どこに何を片付ければいいのか分からなくなってしまい部屋全体が散らかってしまうのです。
 
 
④注意や興味の対象がすぐに移る
 
 
ADHDタイプには衝動性が強い特徴があります。
 
 
気になることがあると今やっている作業を忘れて他のことをやり出してしまい、気が付けば全部中途半端で散らかったままになってしまいます。
 
 
 
 
このように、ADHDタイプのお子さんには片付けが苦手な理由があります。
 
 
何度言っても片付けが進まないお子さんには、ママがサポートしてあげて片付けを定着させていけると良いですね!
 
 
では、どんなサポートをしてあげれば良いでしょうか?
 
 

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3.片付けがスムーズにできるようになるタイプ別の声かけ

 
 
片付けができない理由を踏まえた上でお母さんにできるサポートがあります! それはお子さんへの声のかけ方を工夫することです。
 
 
お子さんがスムーズに片付けに取り組めるようになるにはどのような声かけが効果的なのかをタイプ別にご紹介しますね!
 
 

◆タイプ①片付けのゴールが想像できない

 
 
ただ「片付けなさい」と言われても何から手をつけたらいいのか分からず進まないお子さんもいます。
 
 
そんな時は、ママが具体的に指示を出してあげることが大切です。
 
 
「この本を本棚に戻そうか」「このおもちゃは箱に入れてね」「次は洋服をタンスの中に入れてね」「最後はゴミを拾って終わりだよ」など具体的に指示を出してあげることでやるべきことが明確になるので、取り組みやすくなります。
 
 

◆タイプ②出したらしまう事を忘れてしまう

 
 
出しっぱなしになっている物を見つけて「片付けなさい!」と怒るのはNGです。
 
 
「ハサミが出ているけどどうする?」「クレヨンがバラバラだね、元に戻してあげよう」など、本人が忘れてしまっている場合が多いので、ママが気づかせて片付けに繋がる声かけをしてあげてください。
 
 

◆タイプ③目の前のことだけやってしまう

 
 
部屋全体を片付けるとなると、かなりハードルが高くなります。 本人のやる気を失わせないためにも片付ける場所を限定して一気に片付けさせないことが大切です。
 
 
「机の上を片付けようか。まずは右側だけ片付けてね」「このマットの上だけ片付けよう」などと少しずつ進めていく方法をオススメします。
 
 
小さなできた!の積み重ねで成功体験に繋げると苦手だったお片付けにも自信がついてきます。
 
 

◆タイプ④注意が他の物にうつってしまう

 
 
「絵本片付けてるね」「次はどこを片付けようか」「この部分とっても綺麗になったね」というように、他のことに気を取られそうになっていると感じたら、今やっている事をこまめに褒めたり、実況中継のように伝えてあげてください。
 
 
褒められることで子どもの自己肯定感が上がってお片付けも進みやすくなります。
 
 
 
 
このようにADHDタイプの子のお片付けが苦手な理由を知ると、ママも穏やかな気持ちで声かけができるようになります。
 
 
そして、お子さんに合った声かけをしてあげることで片付けにも取り組みやすくなり、スピードアップにも繋がりますよ。
 
 
ぜひ試してみてくださいね!
 
 
 
 

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執筆者:水本しおり
(発達科学コミュニケーションマスタートレーナー)

 
 
ADHDタイプの子は、肯定的な関わりをしてあげることでどんどん自信がついて自分でできるようになっていきます。個別相談ではお子さんに合った関わり方をお伝えしていきますので、お気軽にご相談くださいね!
 
 
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