【ひろこ先生の本棚】フツウじゃなくてもいい!自分らしい人生を歩んでいきたいキミへ

 

今日は日曜日。

「ひろこ先生の本棚!」

の日です!

 

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毎日頑張ってるママたちに

少し頭を休めて
新しい価値観に出会う日にしてほしい!

 

 

そんな思いで書いています^^

 

 

初めて読む方のために説明しておくと、

「ひろこ先生の本棚」コーナーは

私が、小児科医の視点から、
凸凹キッズの母親の視点から、

そして、脳科学と発達診断のプロ!
としての視点から

 

選りすぐりの1冊をお届けする企画です。

 

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「どうしてぼくは、
みんながフツウにできることが
フツウにできないんだろう」

 

 

この言葉、
発達凸凹のお子さんが
毎日心の中でつぶやいている
言葉かもしれません。

 

 

令和という時代を生きる子どもたちは
親である私たちが感じているよりも

「フツウと違う」
「みんなと同じじゃない」

 

ということに敏感です。

 

 

だから、私たち親が思っている以上に

「フツウじゃない」

ということを気にしてしまいます。

 

 

気になれば気になる程、
誰にも話せない、ということも多い。

 

だから、親が思っているよりもずっと
子どもが心の中で抱えている問題って
大きいんです。

 

 

今日は、

フツウと違う少数派の凸凹キッズが

 

「みんなと違う」自分と
うまく付き合うコツを知って

 

「みんなと同じ」じゃなくても
大丈夫!

 

と思えるようになるヒントが得られる
1冊をご紹介します。

 

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「フツウと違う少数派のキミへ」
〜ニューロダイバーシティのすすめ〜

鈴木慶太 (著)

 

こちらの書籍を書かれた鈴木慶太さんは

株式会社Kaien(カイエン)の代表。

 

株式会社Kaienは

発達凸凹がある人向けの
就労支援事業と

小中高生向けの放課後デイ等
サービス事業を行う会社です。

 

代表の鈴木さんは、
もともとNHKのアナウンサー。

 

MBAを取得すべく
アメリカ留学をしていた際に

 

長男さんが発達障害と
診断されたそうです。

 

それをきっかけに

発達障害の能力を活かした
ビジネスモデルを研究され、

 

帰国後に発達障害に特化した
就労支援企業Kaienを立ち上げ、

 

発達障害の方たちを
現場で支え続けている方です。

 

詳しくはこちらから

株式会社kaien webサイト

株式会社Kaien - 発達障害の方のための就職応援企業・ニューロダイバーシティ社会実現を推進
Kaienはニューロダイバーシティ社会の実現を目指し、発達障害(ADHD:注意欠如多動症、ASD:自閉スペクトラム症、SLD:限局性学習症など)の方が強み・特性を活かした仕事に就く事を応援する会社です。これまでに2,000人がご自身の納得する就職を果たしています。主に、就労移行支援・就労定着支援・自立訓練(生活訓練)の...

 

 

こちらの本は、
集団生活になじめず学校で
苦労が絶えない14歳の男の子が、

 

様々な少数派の仲間との出会いを通して
特性とうまく付き合うコツを学んでいく
ストーリー。

 

さらに

「ものの管理が苦手な少数派」

「疲れやすい少数派」など

タイプごとの対処法を
イラスト付きで解説してあります。

 

 

漫画と文章で書かれているので、
お子さんが読んでもわかりやすいし、
文章を読むのが苦手、というママにも
とってもおすすめです。

 

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最近、発達障害について
新しい概念がどんどん生まれています。

 

その一つが

「ニューロダイバーシティ」

という考え方です。

 

 

ニューロ=Neuro=脳・神経

ダイバーシティ=Diversity=多様性

 

を合わせた言葉で、

脳や神経の働き方にも
多様性があることを認め、

個性の違いを尊重しあい、
社会の中でその力を活かしていく

 

という意味の言葉です。

 

 

一人一人の顔や声が違う様に、
一人一人の脳も異なります。

 

 

ニューロダイバーシティは、

 

「普通 or  障害?」

「良い or  悪い?」

「優れている or  劣っている?」

 

という考え方で
発達凸凹をとらえるのではなく、

 

一人一人の違いを対等に、
ニュートラルに捉えるところが特徴です。

 

 

こんな風に、個性って
それぞれなのですが、

 

中でも特に脳の特性が強い
個性的な人のことを

「ニューロダイバース」

と呼びます。

 

 

発達障害の方は
ニューロダイバースの代表的な存在だと
言われています。

 

 

日本では、「発達障害」=「障害」
だと言われていますが、

 

海外ではニューロダイバーシティの
考え方が日本よりも浸透しているので、

 

発達障害を治療するという
考え方から

 

発達障害が障害にならない
社会構造を作る

という思考に変わってきています。

 

 

例えば、IT関連企業が集中する
アメリカのシリコンバレーでは

 

現在、発達障害やADHDの方を

「ニューロダイバース人材」として

積極的に採用する会社が
増えているんです。

 

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こちらのストーリーの中には、
NPOが運営している

「ニューロダイバースクラブ」

 

という不登校支援の居場所が
登場します。

 

そこに通う子どもたちが
みんな自由で、目を輝かせて
毎日を過ごしている。

 

本人らしく生きている!

 

まさにかっこよくて人間くさい

「ニューロダイバーズ」

たちなんです。

 

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わが家の10歳ADHD長男は
最近

「オレって発達障害なのかな???」

という発言をすることがあります。

 

それに対して、私は

「なんでそう思うの?」

と聞きました。

 

 

すると息子は

「ちょっと人と違うことも多いし、
できないこともあるから」

と答えてきました。

 

そこで息子に
このニューダイバーズの話をしたところ、
わかった様な、わからない様な。

 

だけど、

「オレにも得意なこととかいいとこあるし
みんなそうだよね」

 

と笑顔を見せてくれました。

 

 

今はまだわからなくていいよ。
1つ1つ母ちゃんが伝えていくよ。

 

人と違う=人より劣っているではない。

 

人と違うところは、
あなたの強みでもあるんだよ。

 

そう伝え続けていきたいと思います。

 

 

そして、長男もいつか
ニューロダイバーズクラブの一員として

 

誰かのために活躍できたらいいな。

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今日は

発達凸凹を障害として捉えるのではなく
一つの「少数派」だと捉えて、

 

世の中には何種類もの
「フツウ」があるんだよと気づいて

 

いろんな特性がある自分と
うまく付き合える子が増えて欲しい!!

 

そんな私の思いにぴったりの
1冊をご紹介しました。

 

 

この本の主人公の男の子のように

 

「フツウじゃなくてもいい!
自分らしい人生を歩んでいきたい」

 

っていうセリフを語れる子が
増えますように。

 

 

全ての子どもたちと
ママたちが

自分らしさについて
知ることができたらいいな。

 

お子さんに読んでもらうのもいいけれど、
ぜひ、まずはママに読んで欲しい

 

そして、いつか、お子さんが
この本を必要とする時に

プレゼントして欲しいなと思う
一冊でした。

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