今日は、
私の診察室で聞かれた
子どものホンネをご紹介します。
小学生の頃から、
お友達との関係に悩んできた
中学生の女の子。
朝から起きられなくなり、
学校を休むことが増えてきたために
受診されました。
話の中で、お母さんが
「もうすぐ受験だし、
高校にいったらもっと楽になるって。」
という言葉をかけた。
その瞬間、黙ってうつむいていた
その子の目から
涙がポロポロ出始めました。
「何か、心の中にもやもやが
あるのかな?
先生に話してみない?」
と、声をかけて、
お母さんには退室していただきました。
その瞬間、その子は嗚咽しながら
「今だってこんなにきついのに
高校にいってもこのしんどさが
続くかもしれないって思うと
ゾッとするんです。
きっと大丈夫だなんて、
根拠もないのに
そんなこと言わないでよ!って思う」
お母さんの声かけは、
娘さんの未来を明るく描いてもらおうと
あえて明るく伝えたものだった。
そう思います。
いまはしんどいけど、
高校になったらもっと楽になるよ。
それは、お母さん自身の
経験からも言えることだった。
だけど、娘さんにとっては
そうは思えなかったんです。
私の今の辛さがわからないのに
そうやって
わかったふりしないで欲しい。
私がなんでしんどいのか
わかりもしないのに
決めつけないで欲しい。
そんな、娘さんの思いが
溢れた瞬間でした。
お母さんは、子どものことを
心配しているのに。
幸せになって欲しい、って
思っているのに。
そんな思いから発する
お母さんの言葉が
余計にお子さんには
受け入れられない時がある。
そんな悲しいすれ違いを
あなたは
経験したことありませんか?
自分が母親としてかけた言葉が
お子さんに伝わらなかった。
もしくは、
自分が母親からかけられた言葉に
「私のことわかってくれてないな」って
ショックを受けたり。
親と子の間にできた
ちょっとのすれ違いが
子どもにとっては
「絶望」になってしまうこと
だってある。
だけど、そんな悲しいすれ違いは
絶対になくすことができるんです。
すれ違いからくる「絶望」が
たった1つの
「希望」に変わるように。
発達凸凹キッズとお母さんの間に
細くても絶対に切れない強い糸を
しっかりと結べるように。
私がめざす「発達診断」が
そんな親子のための
「未来診断」になるように。
そんな思いをもって
今日も企画完成へ向けて
頑張っています^^
私の診察室に来てくれたこの母娘さんは
今やお互いに言いたいことを言い合える
仲良し親子へ向かって前進しています。
二人を見ていると、
楽になったのはお子さんだけじゃない。
お母さんの表情が
とってもやわらかくなったなあ、と
感じています。
親子のための未来診断は
子どもだけじゃなくって
お母さんの心も
救うことができる。
それを確信させてくれている
母娘に、感謝しながら
今日も頑張ります!