昨日から、子どもが使ってしまう
気になる言葉
「どうせ」についてお伝えしています。
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うちの子、どうして「どうせ無理?」ってすぐあきらめるの?
「どうせ無理」の正体はこれだ!
その影響か、わが子の言葉だけでなく、
診察室の中で聞く「どうせ」も
気になっている森中です。
病院にやってくる子どもたち。
時々「どうせ」という言葉を
浴びせられている子がいます。
「どうせ痛いんだから泣いたって一緒だよ」
「どうせできないんだから少しは頑張ったら?」
そんな言葉を毎日聞きながら
生活しているお子さんもいる。
そして、驚くのが
お母さんたちは自分に向かっても
結構この言葉を使ってるんです。
1ヶ月検診のお母さんが
「どうせ母乳出ないんで大丈夫です」
「どうせ寝られないんで大丈夫です」
保育園児の子どものお母さんが
「どうせ汚れちゃうんで大丈夫です」
「どうせ仕事いけないんで大丈夫です」
といった感じ。
どうせという言葉はあきらめにつながる言葉。
無意識のうちに使っているんでしょうが
自分やわが子のことをあきらめている。
いや、「しんどいからあきらめるしか
ないって思ってる」
んですよね。
その証拠に、お母さんたちは、
医療者からのサポートの提案に
「どうせ〜だから大丈夫です」
という言葉をよく言われます。
これは、現状を
「大丈夫」と言って諦めているサイン。
あまりにしんどそうなお母さんには
「大丈夫じゃなくないですか?
なんでも心配なこと話してください」
って言うと、ぽろぽろと涙を流して
「実はものすごくしんどいんです」
って話してくれることが多い。
「どうせ」という言葉には
助けて!というSOSが
混じっていることがある。
それをしっかり理解しておかなきゃ。
そう感じています。
どうだろう?
お子さんの「どうせ」には
SOSは混じっていませんか?
更に、
子どもが「どうせ」って言う時って
自分はできない、って思い込んでいる時。
もちろん、失敗体験を積み重ねたから
その思い込みも生まれているのですが、
実際はそこまで
「どうせ」と言うほどでは
ないことに対しても
過剰に「どうせ私なんて」と思っている
お子さんがいます。
そこにあるのは親から受け継いだ
価値観の問題。
親御さんが思っている
「これは正解」「これは間違い」
といった価値観は
お子さんにも受け継がれます。
例えば、お母さんが
「あなたは〜が苦手だもんね」
と言ってしまうと、
実はそんなに苦手ではなかったのに
お子さんは「そうそう苦手なんだ」と
思い込んでしまうことがあります。
これが、ただの食べ物の好き嫌いや
洋服選びだけならいいのですが、
友達選びや学校選びにまで影響すれば
お子さんの生き方も大きく左右することに
なりますよね。
「どうせ」という言葉を使う時には
「わが子の価値観を左右していないかな?」
と少しだけ意識してみてくださいね。
ちなみに、わが家で「どうせ」と言う言葉を
意識してみた結果、
一番たくさん使っているのは夫でした!
ADHDの9歳小4長男は
ほとんど言ってなかった!
ほっとした私なのでした。
皆さんも、この週末は
少しだけ「どうせ」という言葉を
意識して過ごしてみてくださいね。
「どうせ」は可能性を潰す言葉。
そんな言葉、自分にもわが子にも
使わない!と決めましょうね^^
それでは、また夜に^^