夫婦会議が発達障害キッズの子育てに磨きをかける!コロナ時代が描く新しい夫婦のカタチ

コロナによる新時代、発達障害キッズの子育てに必要なのは夫婦の団結力です。お子さんのこと、夫婦でしっかり話し合えていますか?なかなか話す時間もきっかけもなくて…というご夫婦に、気分がアガル夫婦会議の秘訣をお届けします。
 
 

コロナによる新時代、発達障害キッズの子育てに必要なのは夫婦の団結力です

 
 
新型コロナウィルスによる緊急事態宣言中、テレワークや外出自粛のため、普段は家にいない夫が在宅していた、というご家庭が多かったですよね。
 
 
その間、夫が子どもを叱ってばかりでつらかった、という声を耳にします。
 
 
一緒にいる時間が長いと、お子さんのちょっとした特性が目につき、気になってしまうんですよね。
 
 
また、いつもと違うことが苦手な発達障害・グレーゾーンのお子さんも、父親からの叱責に戸惑ってしまい、より特性が強く出てしまうことだって考えられます。
 
 
普段お子さんの様子を気にして見ているお母さんが、そのような夫の態度にイラっとしてしまうのも無理はありません。
 
 
その一方で、普段は忙しい夫が、子どもと身体を使って遊んでくれたり、進んで家事をする姿に惚れ直した、というお母さんもいらっしゃいます。
 
 
家で仕事をする姿を見て、お子さんの父親を見る目が変わった、ということもあるでしょう。
 
 
コロナによる新時代を迎える今、発達障害・グレーゾーンのお子さんの子育てには、以前にも増して夫婦が団結することが必要になります。
 
 
これから先の時代は、誰も経験したことのない時代になっていく可能性がありますよね。
 
 
子育てに対する考え方も、夫婦で食い違うこともあるかもしれません。
 
 
でも、新しい時代に必要なのは、「どちらの意見が正しいか」ではありません。
 
 
夫婦がしっかり対話し、双方の意見のいいとこどりをしていくことが、変化の激しい世の中をうまく生きていくことにつながります。
 
 
お子さんを、新しい時代を生き抜く大人に育てるために、夫婦が団結して荒波を乗り越えていく姿を、お子さんに見せていく必要があるのです。
 
 
では、どのように夫婦で団結していけばよいのでしょうか?
 
 
 
 

子育てに夫婦の会話が大切な理由

 
 
T型育児・Y型育児という言葉を聞いたことがありますか?
 
 
アルファベットのTまたはYの字の両側に夫婦、下側に子どもがいると考えてみてください。
 
 
T型育児は、子どもに関する情報レベルが一緒で、育児の価値観を共有できている育児スタイルのことを言います。
 
 
すなわち、夫婦間のコミュニケーションがうまくいっている状態です。
 
 
一方、Y型育児は、お父さんと子ども、お母さんと子どもの関わりはそれぞれあっても、夫婦間で子どもの情報が共有できないまま子育てをしている状態を指します。
 
 
T型育児のように、夫婦で価値観を共有できていれば一緒に子育てをしている実感が得られます。
 
 
しかしY型育児では、子どもへの対応がお母さんとお父さんでバラバラになってしまいがちで、子どもを混乱させてしまいます。
 
 
お父さんが発達障害のお子さんの特性を理解せずに対応することを不満に感じたり、二人で育児に取り組んでいる実感がわかないなど、多くのお母さんたちが感じる悩みにはこんな理由があったんです。
 
 
夫婦で子育てについての価値観を共有するためには、夫婦間のコミュニケーションを増やすことが必要。
 
 
でも実際に、夫婦で何でも話し合ってやっています、と言えるご家庭は少ないのではないでしょうか。
 
 
時間はあるけど、なかなか話すきっかけがない、どうやって話していいか分からないという場合もありますよね。
 
 
それを解決する方法の一つとして、我が家でも定期的に開催している「夫婦会議」をご紹介します。
 
 
 
 

夫婦会議を成功させる4つの秘訣とは?

 
 
夫婦会議というのは、夫婦間で共有したいこと、話し合っておきたいこと、解決したいことを話し合う場です。
 
 
夫婦で会議なんて大げさな、と思う方もいらっしゃるかもしれません。
 
 
でも家庭というのは、お父さんとお母さんが共同経営しているいわば会社のようなものです。
 
 
共同経営者である夫婦がかじ取りを間違えば、すぐに暗礁に乗り上げてしまう可能性があります。
 
 
実際の会社であれば、売り上げや株価などから、経営がうまくいっていないことはすぐに分かります。
 
 
でも家庭の経営がうまくいっていないことが分かるのは、子どもが成長したずっと後のこと。
 
 
そこで後悔することのないように、早いうちから対策が必要なんです。
 
 
そんなことしなくても、うちはいつもちょこちょこ話できてるよ、とか、SNSやメールで相談できてるよ、って思うかもしれませんね。
 
 
でもちょこちょこでは、一つの問題を掘り下げて考えることができません。スマホやパソコンを介した、面と向かって話さない相談は、相手の気持ちが見えず、本当に双方が納得する解決には至らないこともあるのです。
 
 
では、夫婦会議を成功させるための秘訣を4つ挙げてみましょう。
 
 

気持ちがアガル名前

 
 
ただの「会議」ではあまりテンションがあがりませんので、まずは名前を付けてみます。
 
 
例えばシンプルに「○○家夫婦会議」「おふたりさま会議」、田中さんなら「たなかいぎ」
 
 
「夫婦ラボ」「めおトーク」なども面白いですね。
 
 
スケジュールに記入するだけで楽しみになるような名前を付けましょう。
 
 
ちなみに我が家では「めおと会」と名付けています(笑)
 
 

いつもと違うシチュエーション

 
 
お子さんを預けることが可能であれば、二人で外出してランチやカフェタイム、ディナーを楽しみながらでもOK。
 
 
外出することで気持ちの切り替えもできます。さらに少しお高めのお店なら、話している間に感情が高まり言い争いになることも避けられます。
 
 
夫婦だけの時間が難しい場合はお子さんが眠っている時間を利用してもよいでしょう。深夜にとっておきのアイスを準備して、や、朝早くおいしいコーヒーで夫婦朝活、なんていうのもよいですね。
 
 
重要なのは、いつもとちがうシチュエーションで楽しく、ということ。楽しいことは定着する、という脳のメカニズムを利用しちゃいましょう。
 
 

事前に議題をシェア

 
 
事前に議題をシェアするなんて大げさな、と思うかもしれません。でも限られた時間でたくさんのことを話すには必要なこと。会議までにお互いがたくさんの意見を準備することができます。
 
 
ホワイトボードなどに書き出しておいてもいいですし、簡単にメールで共有でもいいですね。
 
 
最近の我が家の会議の議題は、「10万円給付金の使い道」について。あらかじめ議題をシェアしたことで、有意義な使い道が思いつきました。
 
 

会議の日記

 
 
記録に残すことはとても大切です。なぜって、人は忘れてしまうから!
 
 
そして、記録をつけていると、過去に話し合ったことをまた同じように悩んでいると分かったり、逆に成長を見つけることができたりと比較することができます。
 
 
夫婦で積み上げた会議の記録をお子さんが成人するときに渡してあげる、なんていうのもステキですね!
 
 
 
 

家族会議で親も子どもも発達しちゃおう!!

 
 
どうですか?夫婦会議をやってみようかな、という気持ちになってきたでしょうか。
 
 
夫婦会議に慣れてきたら、今度はお子さんも一緒に家族会議を開いてみましょう。
 
 
 
 
他の人と話し合うというのは子どもにとって大切な体験。まずは家族の中で経験させてあげてください。
 
 
議題は今度の休みに何をして遊ぶか、とか、誕生日にどんなことをしたいか、など、簡単だけど楽しいものをチョイス。
 
 
楽しい家族会議を利用して、家族みんなで発達しちゃいましょう!!
 
 

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執筆者:森中博子
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
 
 
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