発達障害と診断されたら?専門医が明かす最初にやるべき意外なこと

年度末の園や学校での面談で「一度発達相談に行くことをおすすめします」「病院受診やお薬を始めることも検討しては?」と先生から言われたママたちからのご相談が増えてきています。小児科医であり、ADHDと診断された子どもを育てる母としての両方の経験から、発達障害と診断されたら一番最初にやってほしい、たった1つのことをお伝えしていきます。
 

その診断、本当に必要だった?

 
年度末の園や学校での面談で
「一度発達相談に行くことをおすすめします」
「病院受診やお薬を始めることも検討しては?」
と先生から言われたママたちからのご相談が増えてきています。
 
 
私は小児科医ですが、わが子が5歳の時、ADHDと診断された子どもを育てる母でもあります。その両方の経験から言えるのは、発達障害と診断されてから、子どものために最初にやるべきだったことは、診断結果を持って学校と連携することでも、環境調整することでもありませんでした。
 
 
その診断は本当に必要だったのか?とさえ思います。
 
 
この記事では私の経験から、発達障害と診断されたら一番最初にやってほしい、たった1つのことをお伝えしていきます。発達障害と診断されて不安が大きくなっているかもしれませんが大丈夫です!お子さんの未来を明るくしていきましょう。
 
 
 

子どもに「診断をつけた」私のエピソード

 
診断名に振り回されていた当時の私のエピソードからお話していきますね。
 
 
3歳の頃発達相談に行ったわが子が5歳になった時、1年後に迫った就学へ向けてきちんと診断をつけよう!と精神科に行き、ADHDと診断されました。
 
 
ADHDの診断を受けようと決めるまでのお話はこちらの記事に書いています。
ADHDの診断をつけるために病院に相談に行った話
発達障害のチェックリストを見たことがある方、つけてみた方いらっしゃると思います。たくさん丸がついたらいけないの?いくつ丸がついたら発達相談に行ったらいいの?と悩むママのための記事です。
 
「診断をつけよう!」この一文を読んで、何か違和感を覚えませんか?そう、まるで診断を受けることが前提になっているのです。
 
私は自分の記録にも「いつADHDの診断を受けようか」という書き方をしていました。今振り返れば、私が一番息子をADHDだと決めつけ、診断がつく前から「診断名」に振り回されていました。
 
息子を連れて発達障害の診断を受けに行ったとき、「発達障害と診断されたら、より良い支援が受けられる」こう思っていました。
 
 
 
 

発達障害の診断は意外なほどあっさり

 
病院では、心理検査と問診、保育園から答えてもらった質問への回答、それから担当医との口頭での簡単なヒアリングで
「ADHDでいいと思います」
と意外なほどあっさりとADHDと診断されました。
 
担当医からはこう言われました。
「今のところ二次障害もないみたいだし、療育も通っておられるし、お薬も必要なさそうだから、このままの対応でいいでしょう。また小学校に入って困るようなら相談に来てくださいね。」
 
診断名がついたらと言って、何かが劇的に変わったこともありませんでした。
 
こちらの記事では、当時の診断の様子をもっと赤裸々に語ってますので読んでみてくださいね。
「ADHDって診断されたらどうなっちゃうの?」
病院にADHDの診断をつけに行くこと。それってどういう感じなの?って気になるママもいますよね。こちらの記事では、年長の長男が病院でADHDと診断されるまでの体験を語り、「ADHDって診断されたらどうなっちゃうの?」というママたちの疑問にお答えします。
 
 
皆さんは、この私の経験を読んでどう思われましたか?私が、わが子が診断された経緯についてお話しすると、「ADHDってこんなに簡単に診断されちゃうの?」と思われるママがほとんどです。
 
発達障害の診断をつけることって、こんなにあっさりしていて、曖昧なのです。納得できないママ、不安でいっぱいになるママが多くて当然なのです。
 
 

診断がついても、子どもは変わらない

 
発達障害と診断された瞬間、何かが劇的に変わるわけではありません。むしろ、親の方が
「うちの子は発達障害だから…」
と、子どもの可能性にフタをしてしまうことすらあるのです。実際、私も最初はそうでした。
 
「ADHDだから仕方ない」
「この子はこういう特性だからできない」
 
ですが、それは大きな間違いでした。診断名は支援を受けるための「ツール」にすぎません。本当に大事なのは、診断後にどう行動するかです。
 
 
 

発達障害と診断されたら最初にやるべきたった1つのこと

 
発達障害と診断されたら、学校や専門家と連携することや、環境を子どもの特性に合わせて整えていくことも大事ですが、それよりも最初にやってほしいことがあります。
 
それは「子どもの可能性を信じるママになること」です。
 
結局のところ、発達障害診断されたからといって息子は何も変わりませんでした。今のままじゃ何にも変わらない!そう危機感を感じた私は、ある決心をしました。
「私が子どもの可能性を信じて接していこう」
 
ママである私が変わると決め、脳の発達を学び、子どもに接したら、子どもは驚くほど成長しました
 
 
 

子どもの可能性を信じれば子どもは驚くほど成長する!

 
「お子さん、病院に行って診断をつけてきたほうがいいと思いますよ」
「今はいいお薬もありますし。。。」
 
お子さんの学校での問題行動に悩んでいるママたちは、担任の先生やスクールカウンセラーの先生からこんなセリフを言われたことがきっかけで診断を受けたかもしれません。
 
だけど、そんな先生たちに言いたい。ただ、病院で診断をうけても子どもは何も変わらないっていうことを。それよりも、子どもの可能性を信じ、問題行動の原因がどこにあるのかを探ったほうが、子どものトラブルを解決できる近道になります。
 
 
この記事に辿り着いたママは、発達障害と診断されたことで、不安に思っているかもしれません。ですが過去の私のように、お子さんの可能性にフタをしないでください。ママが可能性を信じてお子さんを伸ばしていきましょう。お子さんを伸ばすために学校と連携すること、環境を調整していくことをおすすめします。
 
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この記事を書いた人
森博子

医師・小児科専門医・子どもの心相談医
児童相談所嘱託医/熊本市教育行政審議員(2023~2025)
親子のミカタオンラインクリニック院長

熊本大学大学院医学教育部修了。大学病院勤務時代は新生児を専門とし新生児集中治療室(NICU)にて勤務。長男の発達障害診断をきっかけにクリニック勤務医となる。2020年より発達科学コミュニケーショントレーナーとして活動。2022年に親子の未来を創る発達診断「ママカルテ」を開発、同年12月に熊本で初めての発達診断専門オンラインクリニックを開院、国内・国外からの親子の発達相談に従事する傍ら、保護者向け・専門家向け研修や講演講師活動も行っている。

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