さて今日は
「私だったら早めの夏休みにします!」
というお話です。
朝、布団の前で、
「今日は行くって言ってたよね?」
「もう時間だよ」
「1時間目が無理なら、
2時間目からは?」
「1学期のけじめだけつけよう」
そんな声をかけながら、
時計と子どもの顔を
何度も見比べてしまうことは
ありませんか?
子どもは、
「行かなきゃいけないのはわかってる」
「今日は行くつもりだった」
そう言う。
だけど、体は動かない。
制服を出しても、
朝ごはんを用意しても、
送っていく準備をしても、
最後には布団に戻ってしまう。
そんな姿を見ていると、
「ここで休ませたら、
もう行けなくなるかもしれない」
「夏休みまで、あと少しなのに」
「せめて終業式までは行かせたい」
そう思いますよね。
休ませたい気持ちと、
行かせなければという気持ちの間で、
ママの心も、
毎朝引き裂かれるように苦しくなる。
私も、娘のときにありました。
娘自身は、
「行かなきゃいけない」
「学校に行きたい」
と言っていました。
だけど、朝になると動けない。
それどころか夜、早く寝ることさえ
できなくなっていました。
私は長男の時、
こんな葛藤を抱えていました。
行くと言ったのだから、
起こしたほうがいいのか。
もう少し背中を押せば、
動けるのではないか。
ここで休ませたら、
逃げることを覚えてしまうのではないか。
私の中にも、当時は
たくさんの迷いがありました。
それでも私は、そんな学びから
夏休みを待たずに、
積極的に休ませる
という決断をしました。
なぜなら、
娘の「行かなきゃ」という言葉と、
娘の脳や体が出している反応は、
一致していないとわかっていたからです。
行きたい気持ちがあっても、
不安や緊張が強くなりすぎると、
脳はその場所を
「危険かもしれない」と判断します。
すると、
頭では行こうと思っていても、
体が固まる。
お腹が痛くなる。
気持ちが悪くなる。
涙が出る。
何も考えられなくなる。
これは、
意志が弱いからでも、
甘えているからでもありません。
脳が、
「これ以上は危ない」
とブレーキをかけている状態です。
このときに、
「あと少しだから」
「行けば何とかなるから」
「みんなも頑張っているから」
と、戦わせ続けると、
子どもの脳の中では、
学校=苦しい場所
朝=追い詰められる時間
ママの声=動かなければいけない合図
という記憶が、
より強く結びついてしまうんです。
すると、夏休みで一度離れても、
新学期が近づくだけで不安が高まり、
以前よりも動けなくなることが
あるのです。
だから私は、
夏休みまで何日あるかではなく、
今、この子の脳に
どれくらい負荷がかかっているか
を見ました。
「あと1週間だから1日だけでも
行かせる」
ではなく、
「今ここで休ませることが、
この子の回復を早めるに違いない」
と考えたのです。
ここで、
視点を変えてほしいのです。
早めに休ませることは、
学校から逃がすことではありません。
負荷が限界を超える前に、
脳を守る選択をすることです。
行けなくなったから休むのではなく、
これ以上こじらせないために、
親が先にブレーキを踏む。
これも、
立派な子育ての判断です。

もちろん、
どの子もすぐに休ませればいい、
という話ではありません。
体調も、
不安の強さも、
学校で受けている負荷も、
動けなくなっている理由も、
子どもによって違います。
だから必要なのは、
「行かせるか、休ませるか」
という二択の正解ではありません。
必要なのは、
「今、この子の脳では何が
起きているのか。
今、背中を押す時なのか。
それとも、負荷を下げる時なのか。」
それを見極める力です。
私は、
脳の反応を知っていたから、
娘を積極的に休ませる決断ができました。
周りから見れば、
「少し早い夏休み」
だったかもしれません。
けれど私にとっては、
娘がもう一度、
自分で考え、選び、動く力を
取り戻すための、
戦略的な休息でした。
結果、娘は9月の2週目から
学校に復帰していくことが
できました。
子育てでは、
何が正解だったのか、
すぐにはわからないこともあります。
だからこそ、科学的な
知識を持っていることは大きい。
知識があると、
目の前の行動だけで判断せず、
その奥で起きていることを
考えられるようになります。
知識は、
ただ情報を増やすものではありません。
知識は、迷ったときに
親子を守るための財産です。
そして判断力とは、
絶対に間違えない力ではありません。
目の前の子どもの状態を見て、
今できる最善を、自分で選び取る力です。
その判断力を持っていることは、
周りの常識に流されず、
わが子の未来を守れるということ。
ママが、
わが子の一番近くにいる
専門家になれるということです。
夏休みまで、あと少し。
だから頑張らせるのか。
夏休みまで、あと少しだからこそ、
早めに休ませるのか。
大切なのは、
カレンダーや出席日数ではありません。
今のわが子の脳と心を見て、
判断することです。
私だったら、
負荷が限界に近づいているなら、
早めの夏休みにします。
それは、
あきらめる決断ではありません。
常に考えるのは
「この子の脳を伸ばすかどうか」
この子の力は、ここで終わらない。
そう信じて、
未来のために今を守る決断です。
自分の声かけや判断でわが子の成長が
進んでいく、こんな
母親冥利に尽きることは
ありません。
あなたもそんなサポートを
してみませんか?
今日はここまでです。


