さて今日は
「朝は起こす?休ませる?
実は、正解は毎日変わります」
というお話です。
起立性調節障害の子を、
朝は起こした方がいいのか。
それとも、休ませた方がいいのか。
迷っていませんか?
私も息子が起立性調節障害になった頃、
「生活リズムを崩さないように」
「毎朝、同じ時間に起こしましょう」
と言われた通り、
朝は必ず起こそうとしていました。
15センチの距離で息子の顔に
光を当てたり、
音楽を大音量で流す。
身体を起こして、
無理やり座らせる。
それでも息子は、
目を覚ましませんでした。
毎朝、何十分もかけて起こしても、
結局また眠ってしまう。
私に残るのは、
「今日も起こせなかった」
という焦りと疲れだけでした。
しかも、
起こしに行けば行くほど、
息子は私を嫌がり、
ついには部屋にカギを
かけるようになりました。
こうしてどんどん
私も息子も
追い詰められていったのです。
もし今、
同じようなことが起きていても、
あなたの起こし方が
悪いわけではありません。
実は子どもの回復段階と、
そのとき必要な関わり方が
合っていないだけなのです。
実は、
「朝は起こすのが正解」
でも、
「好きなだけ寝かせるのが正解」
でもありません。
身体症状が強い時期と、
安心が戻ってきた時期。
脳が省エネ状態にある時期と、
自分から挑戦したい時期では、
同じ「朝起きられない」でも、
必要な対応が違うからです。
たとえば、
回復の第1段階であるSOS期。
身体症状が強く、
エネルギーを使い切っているこの時期は、
まず、上手に休ませることが必要です。
ここで無理を重ねると、
回復するためのエネルギーまで
消耗してしまいます。
そして、多くのママが
対応を間違えやすいのが第2段階です。
診断がついた直後ほど、
「これ以上休ませたら、
学校へ戻れなくなるのでは?」
と心配になります。
中学生なら、
内申点や出席日数。
高校生なら、
進級や留年も気になります。
だから、
「そろそろ起きよう」
「今日は行けそう?」
「学校には何て連絡する?」
と声をかけたくなる。
ですが、
脳がストレスに過剰反応している時期は、
起こす声や指示、
学校の話そのものが、
「また何かを求められる」
という予測の負荷になることがあります。
起こされる前から身構れる。
ママが部屋に入ってくるだけで
嫌な反応が出る。
カギをかける。
大きな声を出す。
布団にもぐる。
一応起きるけどまた横になる。
これは反抗というより、
脳がこれ以上の刺激を
避けようとする反応です。
この時期は、
無理に起こすと
引きこもりや昼夜逆転にも
移行しやすい時期。
朝、無理に起こすよりも、
本人が起きている時間に
安心できる会話を増やすことが先です。
ところが、
第3段階の停滞期に入ると、
今度はずっと刺激を減らしたままでは
動き出しにくくなります。
脳が省エネモードに慣れ、
新しい行動を起こすきっかけが
少なくなっているからです。
この段階では、
無理やり起こすのではなく、
「朝は30分おきに3回だけ声をかける」
など、
本人と相談しながら
朝のルールを決める方法があります。
ただし、ここで注意したいのが、
子どもの
「一応、早く起こして」
という言葉です。
本当に起きたいのか。
起きられなかったとき、
ママをがっかりさせたくないだけなのか。
本人が自分の気持ちを
そのまま話せる親子関係がなければ、
言葉だけで判断するのは危険です。
第4段階に入ると、
自分でアラームを設定したり、
自分から起きてきたりする日が
少しずつ現れます。
このとき必要なのは、
「やっと起きられたね!」
と成果を大きく評価することより、
「自分でアラームをかけたんだね」
「起きようとしていたね」
と、完璧じゃなくても25%を
具体的に肯定することです。
そして第5段階。
学校や外の活動へ
挑戦し始めた時期こそ、
慎重な観察が必要です。
昨日学校へ行けたからといって、
今日も同じように行けるとは限りません。
挑戦した翌日は、
身体にも脳にも休養が必要なこと
があります。
そこで、
「昨日は起きられたんだから、
今日も起きられるよ」
と同じ負荷をかけると、
まだ回復途中の脳が
再びストレスに過剰反応し、
SOS期まで戻ってしまうことも
あります。
だから判断するのは、
「昨日、起きられたか」
だけではありません。
今日の体調はどうか。
声かけに反応できるか。
会話が成り立つか。
本人はどうしたいと言っているか。
前日にどれだけ活動したか。
そして今、
どの回復段階にいるのか。
朝の正解は、
毎日同じではありません。
起こすか、休ませるかを
先に決めるのではなく、
今の子どもの状態を観察して、
その日に必要な関わりを選ぶ。
これが、
ただ休ませ続けるのでも、
無理に動かし続けるのでもない、
子どもの回復する力を
育てるサポートです。
「朝、起こすべきか」ではなく、
「今、この子の脳は
どの回復段階にいるのか」
を考える。
意外かもしれませんが、
ここがわかると、
同じ「起きられない朝」でも、
ママがすることは変わってきます。
わが子が今、
どの段階にいるのかわからない方は、
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確かめてみてくださいね。

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今日はここまでです。

