吃音を根本的に治すためにするべきこと

吃音

登園・登校する時は、「ママと離れるのヤダ!」と泣いているのに、行ってしまえば
ケロッとしていて、お迎えに行くと、遊びを切りあげられずなかなか帰ろうとしない「どっちやねん!」という母子分離不安のお子さんいませんか?

こういう子を見ると、「来てしまえば大丈夫。」と勘違いしてしまう先生や親御さんが多くいます。ですが、実は放っておいてはいけないお子さんです。

しっかり対応してあげないと、吃音について悩み始めた時や、外で何かやらかして困り事が起きた時に、親に相談できない、むしろ親に隠したがる子になったり、

中高生ぐらいになると、お友達と遊び歩いたり夜遅くまで繁華街をうろつくなどして、家に帰ってこない子になるリスクが高い子だからです。

親子の愛着の中に、探索基地というものがあります。これは愛着形成の3つの基地機能の3番目に育ってくるものになります。

探索基地というのは、安心してママから離れ、安心して戻ってくる機能のことを言います。

例えば、学校から帰ってきたら「ママ、聞いて!今日ね…」と学校で起きたことをいいことも悪いことも話す子は、ママと離れている間も無意識のレベルでママとつながっており、帰ったらママに教えてあげよう!と安心して外で行動できている子です。

一方、帰ってからその日の様子を話さない子、あるいは、話すとしてもいいことしか話さない子というのは、安心基地・安全基地が不確実で探索基地が育っていない可能性があります。

このタイプの子は、外で何かやらかした時、「親にだけは言わないで。心配かけたくないから。」と言い出します。一見、親想いのいい子のように聞こえるかもしれませんが、親に怒られたくない、変な気を回されたくない、という警戒心からくるものです。

つまり、何があっても親子の絆が揺るがない、お互いに良いことも悪いことも一緒にシェアできる仲である、という信頼関係が結ばれていない、と言うことです。

これが吃音とどう関係するの?と思われるかもしれませんね。ところが、大いにあるのです!

吃音の本などに「吃音のことを隠さず話しましょう。」と書かれているのを目にした方は多いと思います。けれども、勇気を振り絞って話してみたけど、よかったのかどうか反応が今ひとつよくわからない、というケースは、子どもが心を開いていないケースです。

親子の愛着が形成されていない状態で吃音の話をしても、子どもの気持ちは軽くはなりません。むしろ、逆効果です。子どもは心に壁をつくって吃音の話も外で何かやらかした時の話もしなくなっていきます。

ただただ表面的に吃音の向き合い方を教えるのではなく、親子の愛着を深めるコミュニケーションをしましょう。そうすれば勝手に子どもから話し出します。

吃音について表面的な対応は効果がありません!

根本的な対応で吃音を大人までひきずらない子に育てていきましょう!

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