吃音の問題の大きさを
図で表した、
吃音の立方体モデル
ってご存知ですか?
どもるということは、
単純に言葉の問題
だけではなく、
心理的な問題や
社会的な問題も
絡んでくるので、
「言葉×心理×社会」
と3辺を掛け合わせた体積で
問題の大きさを表しています。
そこで、
子ども達の年齢から
この立方体を想像
してみてください。
幼児〜小学校低学年までは
そもそも言葉の発達が
未熟なので、
たくさんどもるし、
ちんぷんかんぷんな
ことを言ったり、
難しい言葉は
理解できないなど、
言葉の辺が長いです。
その代わり、
まだ周囲のお友達が
吃音に関して
無関心だったり、
からかってくることがない
年齢の時期は、
社会の辺が短く、
本人も吃音に対して
嫌な体験が少ないので、
心理の辺も短いです。
つまり、体積にした時に
吃音の問題の大きさは
実際のところさほど
大きくなっていません。
ところが、
言葉が発達してきたのに、
吃音が残っている
小学校中学年以後の子達は、
言葉の辺は短いのに、
社会と心理の辺が
長〜〜〜〜〜くなって
立方体がグングン
大きくなっている子達で、
吃音が治りにくい、
と言われるステージに
上がった子達になります。
吃音は、
年齢が上がるごとに
立方体の体積を大きくする
原因が変わっていくんです。
言葉の辺は、
幼児期から年数をかけて、
発達していきます。
言葉の辺は短く
なっていくんです。
社会の辺は、
正直、周囲の人に
恵まれるかどうか
にもよるので、
不確定要素になります。
けれども
心理の辺については、
こじらせてからの対応よりも、
こじらせる前に予防的対応が
その後を大きく変えていくんです。
どもるお子さんが、
少し繊細だな、
気にしやすい子だな、
こだわりが強いな、
癇癪が多くて感情の
コントロール力が弱いな、
と思われる方は、
様子を見ずに
今すぐ対応を開始しましょう!
何したらいいかわからない!
という方は、
脳科学・教育学・心理学の
いいとこどりをした
発達科学コミュニケーションを
学んで一緒に実践していきましょう!