自転車が怖く不安で練習さえしたがらない吃音のある子どもが、自分から練習する!と言い見事克服した記録!

お家での対応
吃音のある子どもに何かやり遂げてほしいものがある時、どんな声かけをしますか?私の失敗から学んだ、吃音×発達凸凹キッズの不安を払拭させ苦手を克服できた体験談をお伝えします!

不安なことは避ける様子だった吃音っ子

私は小学2年生の吃音がある娘のママです。
 
 
元々キックボードは楽しんで乗りますが、自転車の練習をしたがらず年長のお誕生日に購入した自転車は砂がつき、空気は抜けておりました。
 
 
なぜ自転車が嫌いになってしまったかというと、娘が少しもやる気がないのに、お友達が乗れている子が多いからと言う理由で、無理やり練習させてしまい、その結果、自転車=不安・苦手という認識が生まれてしまいました。
 
 
元々発達凸凹のある子ども運動や不器用な子が多いといわれています。
 
 
吃音があり癇癪も多かった娘は、少し自転車に乗っただけで大袈裟に
「ああ!」
「うわぁ!!」と言って自転車にぐらつき、周りの注目を集め出しました。
 
 
うまくいかない様子なので、「こうしたら?」という助言は聞く耳持たず。
 
 
結果「うまく乗れない!」と怒り出し「もういい!」と自転車に乗ることをやめてしまいました。そんな我が子を見て私もイライラしていました。 
 
 
 
 

「自転車もう売っていいよ」と乗ることを諦めた吃音っ子

できるか不安なことや自信のないことへの挑戦はしない娘。

 

 

結果「できなかった」と自信がなくなったのではないかと不安でした。

 

 

一番恐れたことは、自信がなくなることで行動力が減り、挑戦しなくなることです。

 

 

 

 

子どもの頃に感じた不安をずっと持ち続け、子どもが挑戦しなくなる人生だけは避けたいと強く感じました!

 

なぜならば、行動意欲がなくなると脳が発達しなくなり、吃音が良くなる土台が育ちにくくなるからです。

 

 

しかし娘の口からでた言葉は、「もう自転車売っていいよ」という言葉でした。このままではいけない!と思い行動したことは2つです。

 

 

 

吃音があり不安が強い子どもをやる気にさせた2つのテクニック

私が実践したことは大きく分けて2つあります。

 

一つ目は子どものやりたいという気持ちを待つ
二つ目は当たり前に出来ていることを褒める

 

子どものやりたいという気持ちを待つ

子どものやりたいという気持ちを待ったことです。どんなに「良いよ!」と勧めても本人のやる気が全くないと、親子ともに良いコミュニケーションができません。

 

 

そうではなく、今子どもが夢中になっていることに注目し、ぜひそれをやらせてあげてください。

 

 

なぜならば、その没頭している時間が好奇心を育て、行動する意欲へと成長させるからです。

 

 

当たり前に出来ていることを褒める

娘はある日、自分から「自転車の練習がしたい」と言ってきました!

 

 

娘はなぜ不安があり嫌な記憶のもの挑戦する気になったのか、それは私が子どもたちに、毎日当たり前にこなしていることに注目し、子どもが行動を開始した時点でたくさん褒めることを地道に続けたからです。

 

 

例えば、宿題をしようと準備している時
学校からのお手紙を出してくれた時
寝るための準備をしようとした時

 

 

素早く褒めることで「ママが見てくれている」という承認欲求をも満たすことができます!

 

 

 

 

元々は自転車の練習をしてほしくて褒めることを気をつけた訳ではなく、毎日の学校やくもんの宿題を癇癪を起こさずにできるようになることが目的でした。

 

 

特に吃音がある娘はストレスで悪化しやすくなります。そのため、良い行動に注目したくさん褒めることを意識したのです。

 

 

これらのことが、娘の行動力となるタネを育て、苦手とインプットしたであろう自転車練習の意欲へと繋がったのです。

 

 

吃音のある子どもは成功体験から得られるたくさんの自信が大事!

苦手な自転車に乗り、練習をした結果、1日で自転車に乗れるようになりました!

 

 

驚くべきことに癇癪を一度も起こすことがなく、私のアドバイスもすんなり聞いてくれたのです。

 

 

それからというもの、
「もっと練習したい!」
「いつできる?」
「この私が自転車に乗れるなんて、ビックリだよ!」と、嬉しそうに話をしてきてくれます。

 

 

 

 

このように、何かを成功体験させ、自信に繋げることは、不安が強い吃音のある子どもには特におすすめです!

 

 

自信は、脳を喜ばせ行動力をグーンと加速させるアクセルになり、吃音が良くなる土台が育つからです。

 

 

「〇〇ができるようになってほしい」というものがある時、ぜひ本人のやりたいという気持ちを待つこと、そして当たり前に出来ていることを褒めることを実践してみてくださいね!

 

 

執筆者:いわもとあさな
(発達科学コミュニケーショントレーナー)

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