恥ずかしがりやの吃音キッズの「ママ言って」が「話したい!」に変わったお誕生日の過ごし方

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「ママ言って」と自分で話すのを嫌がる吃音キッズに吃音があるから仕方ないと諦めていませんか?安心できる環境があると自然と話したくなる気持ちが引き出せます。私の息子が自分から話せるようになったお誕生日の過ごし方をご紹介いたします。

恥ずかしがりやの吃音キッズがいつも使う「ママ言って」

私には5歳の吃音のある息子がいます。
 
 
普段はとても恥ずかしがりやで、お店で注文をする場面などでは「ママが言って!」と人前で話すのを避けることが多い子でした。
 
 
私も「ストレスはない方がいい」「無理に話させてはいけない」と思い、いつも代わりに注文をしてきました。
 
 
そんな息子と「お誕生日の記念にテーマパークに行こう!」と計画をしました。
 
 
 
 
楽しい思い出をつくるつもりで訪れたテーマパークでしたが、「自分から話したくなる」過ごし方がたくさん詰まっていました。
 
 
この記事では吃音のある幼児さんの「話したい気持ち」を引き出すテーマパークでの過ごし方をご紹介します。
 
 

相手に伝える経験こそが吃音をよくする

吃音研究の第一人者チャールズ・ヴァン・ライパーは「吃音がよくなるヒントは言葉の流暢性の経験にある」と述べています。
 
 
この「流暢性」とは、実際はどもっていても、「自分が言いたいことを言えた!」という自分の感覚です。
 
 
つまり、吃音のある幼児さんに授けたいのは、「言いたいことを自由に話せた経験」です。
 
 
「ママ言って」を素直に受け止めて代わりに注文していた私は知らず知らずのうちに息子から「相手に伝える経験」自体を奪ってしまっていたのです。
 
 
 
 
「言いたいことを自由に話せた経験」の前には、「話したい!」という気持ちが必要です。
 
 
では、「言いたいことを自由に話す経験」と「話したい気持ち」はどうやって引き出せばいいのでしょうか。
 
 
私がやった方法を次章でお伝えします。
 
 

話したい気持ちを引き出したのはおめでとうのお祝いシャワー 

テーマパークに入場し、まずやったのは、息子の「お誕生日シール」をもらうことでした。
 
 
そのシールを胸に貼ると、すれ違うたびにクルーの方々が「おめでとう!」と声をかけてくれます。
 
 
最初は照れくさそうに小さくうなずくだけだった息子でしたが、何度も「おめでとう」と言われるうちに、次第に笑顔になり、「誕生日は〇月〇日だよ!妹の誕生日は△月だよ!」と、会話を返すようになりました。
 
 
こうやって、お祝いのシャワーをたくさん浴びて安心感を得た息子は、クルーの方を見つけると自分から「さっきのゲームで〇ポイントもらったよ、次はもっとゲットするんだ!」とゲームの意気込みを話したり、妹の代わりに「トリックオアトリート!」と言ってお菓子をもらってあげるなど、話したい気持ちにあふれ、次から次へと話しかけていました。
 
 
普段の息子からは想像できない姿でとても驚きましたが、これは「自分の話が伝わっている」という安心感によって、「話したい気持ち」を育てているように見えました。
 
 
私は今まで「ママ言って」が多い息子に言われるがまま素直に応えて「話したい気持ち」を育てる機会を奪っていましたが、この時は「話したい気持ち」を育てている息子をアシストすることができました。
 
 
 
 

話す楽しさを知った息子から自然と消えた「ママ言って」

後日、テーマパークの旅行から帰っていつものお店に行きました。
 
 
今までママがやっていた息子の注文ですが、「ぼくは〇〇ください!」と、自然と自分で注文ができるようになっていました。
 
 
私の様子を伺うこともなく、迷いもなく、自信満々な表情でたくましく感じました。
 
 
これはテーマパークでお祝いのシャワーを浴びたことで、話すことへの安心感が育って、クルーの方々との会話が「言いたいことを自由に言えた経験」になり、息子の脳には「話すって楽しい、話したい!」回路が育ったんだと確信しました。
 
 
何気なくお誕生日に行ったテーマパークでしたが、見方を変えると“安心”と“成功体験”の宝庫でした。
 
 
 
 
次のお誕生日はテーマパークで「話したい気持ち」を引き出す関わりをして「話すって楽しい、話したい!」回路を育てるきっかけにしてはいかがでしょうか。
 
 
執筆者:華本あみ
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
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