「やりなさい」が通じない吃音のある小学生との毎日の宿題バトルが解消する簡単3ステップ

お家で吃音をよくする対応
学校の宿題に、親子で頭を抱えていませんか?吃音のあるまじめな小学生の息子にやらせようと思えば思うほど、はかどらず親子バトルになり、お互いにイライラ。宿題が親子バトルの時間から、“自信を育てる時間”に変わる関わり方をご紹介します。
 

吃音のあるまじめな小学生が宿題になかなか取り掛かれないワケ

 「帰ってきたら、まず宿題をやってほしい」そう思うのは、寝る時間になっても宿題が終わっていない時の大変さを、何度も経験しているからこその親としての願いです。
 
 
ですが、 吃音があり、まじめさをもつ子どもたちは、学校にいる間にすでに脳をフル回転させています。
 
 
・発表や音読で緊張する
 
 
・どもらないように言葉を選ぶ
 
 
・友だちや先生の反応を気にする
 
 
・失敗しないように気を張り続ける
 
 
まじめな性格ゆえに、学校でも全力投球で頑張ってしまう
 
 
こうした一日を過ごしたあと、家に帰る頃には脳も体もクタクタになっています。
 
 
 
 
何にでも一生懸命に取り組んでいるからこそ、宿題にすぐに取り組めないのです。
 
 
決して「やる気がない」からではなく、もう脳の余力体力残っていない状態なのです。
 
 

無理に宿題をやらせない方が吃音が落ち着く納得の理由

疲れていることがわかっているからこそ、早く休ませてあげたい

 

 

そのためには早く宿題を終わらせてしまいたい

 

 

そう思うからこそ「まだ終わってないの?」「早くしなさい」「なんでできないの?」 と私も何度も言ってしまいました

 

 

 

 

ですが実はこうした声かけは子どもを動かすようでいて、脳をさらに緊張させてしまいます。

 

 

ガソリン切れの車になんで走らないの?もっと早く走ってと指示しているような状態です。

 

 

脳が緊張すると安心感が下がり気持ちが落ち着かなくなり余裕がなくなってしまうことで、吃音が出やすくなります。

 

 

ですが反対に、注意や責められることなく安心できる状態になると、心も脳もリラックスできるので、学校で目一杯頑張り疲れていた脳リラックスして回復に向かうことができます。

 

 

そのため安心できる時間が増えるほど、吃音は落ち着きやすくなります。

 
 

なかなか進まない宿題に親子バトルが勃発し親子ともに疲れていた黒歴史

わが家にはまじめな性格の吃音のある小学生の息子がいます。

 

 

私は吃音のある子を育てながら、発達科学コミュニケーションを実践してきました。

 

 

楽しいことが大好きで、授業でも遊びでもいつも全力投球です。

 

 

その全力投球は、良い面もありますが、クラスで他の子が注意をされていると、自分が言われたように受け止めてしまい、「もっとまじめにしなきゃ」一層緊張を強めてしまうことがありました。

 

 

外で頑張ってきた息子を思って、元気に帰宅した後には、まずはおやつを食べてテレビをみて、ほっと一息休憩し、ゆっくりできたかなと思ったところで「宿題やろう」と声をかけていました。

 

 

ですが、「あとでやる」ダラダラしていて宿題になかなか取り組めませんでした

 

 

気づけば毎日のように親子バトルになっていました。

 

 

 

 

「早く宿題やろう」「もう寝る時間すぎてるよ?」そんな言葉が増え、息子の表情はどんどん固くなっていきました。

 

 

このままでは、宿題だけでなく勉強そのものが嫌いになってしまう。

 

 

さらに、宿題の時間が毎日バトルになると、子どもは“自分はできない子”だと思い始めてしまいます。

 

 

そう感じ、発達科学コミュニケーションの実況中継を使って、自分から進んで宿題をやれるようなサポートをすることにしました。  

 
 

ママも子どもも宿題への苦手意識がなくなる秘密の3ステップ

「宿題もう終わったよ」と吃音のあるまじめな小学生の息子が、進んで宿題に取り掛かれるようになったのは、ありのままの息子を実況中継で肯定し続けたからです。

 

 

実況中継には3つのポイントがあります。

 

 

褒めません

ついつい何かをやって欲しい時に、すごいね!えらいね!さすが〇〇くん!と、おだてて子どもを動かそうとすることがあるかもしれません。

 

 

ですが、誰かにほめられるからではなく、自分で“やろう”と思える気持ち がわくようにサポートする方がその場限りのやる気ではないため、続けていきやすくなります。

 

 

励ましません

すでにめいっぱいまで頑張り続けた脳にさらに「頑張ろう」「もっとできるよ」と励ますと、脳が『これ以上は無理』と感じて、動けなくなったり怒りで自分を守ろうとすることに繋がります。

 

 

急かしません

なかなか動き出せないほど脳が疲れている時に「早くして」「急いで」と言う声かけは、脳が受け取らないようにしてしまうため、伝わりづらく、その様子が聞いていないように見えるためママを余計にイライラさせてしまうことになります。

 

 

ですので、実況中継のように見たままをそのまま伝えることをします。

 

 

「いまプリントを出したね」「この問題考えてるね」「この字丁寧にかけているね」のように 伝えます。

 

 

すると子どもは「見てもらえている」「認めてもらえている」と感じられ安心できるようになります。

 

 

さらに、宿題に取り組む時には脳の回復を大切にするため、宿題の前に遊んだり、しっかり休まないと回復が難しいほど疲れている日は、親が答えを書いてあげるなどの工夫もしました。

 

 

 

 

「宿題」と聞くだけで嫌なものだと感じてしまっていたわが子が、宿題と聞いても毛嫌いすることなく取り組めるようになったのは、しっかり回復してから取り組めるようにしたからです。

 

 

安心して、しっかり回復したあとで取り組めると「自分は大丈夫」「自分ならきっとできる」と思えるようになり自信がついていきます

 

 

この土台が整うと、集中力行動力吃音の落ち着きも少しずつ育っていきます。

 

 

苦手意識ができてしまっていても大丈夫です。

 

 

今日の関わりから実況中継を取り入れて、宿題できると言う自信に変えていけます

 

 

その自信が、吃音の落ち着きにもつながっていきます。  

 
 
執筆者:こじま さとこ
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
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