吃音のある小学生の自己効力感があがるテレビゲームとの関わり方

お家で吃音をよくする対応
ゲームが大好きな我が子との関わりにモヤモヤしていませんか? ゲームを“禁止する時間”から吃音のある小学生の“自己肯定感を育てる時間”に変える関わり方をご紹介します。
 

吃音のある小学生に自己効力感が必要なワケ

 家にいる時間はゲームばかりしている吃音のある小学生に頭を悩ませていませんか?
 
 
私も“ゲームばかりで大丈夫かな”と心配していました。
 
 
ですが実は、ゲームを上手に活用することで、お子さんの自己効力感をあげることができます。
 
 
自己効力感というのは、自分ならきっとできる!大丈夫!と思える未来の自分への自信のことです。
 
 
実はこの自己効力感は話す力と深く関係しています。
 
 
話すという行為は、頭の中でたくさんの情報を同時に処理して行われます。
 
 
たとえば、朝の「おはよう」という挨拶ひとつを例にしても、相手の表情を見て相手の様子を感じたり、今、声をかけて良さそうか判断したりどんな気持ちで伝えるかを考えたりしています。
 
 
 
 
 
こうしたことを、瞬時に頭の中で整理して、「おはよう」なのか「おはようございます」なのかなど伝える言葉を選んでいます。
 
 
吃音のある小学生は、どもったことのある言葉を言う時には、「またどもらないかな」「スムーズに言えるかな」不安を感じることもあり、話す前から頭の中がいっぱいになってしまうこともあります。
 
 
そのため、「自分なら大丈「伝えてもいい」と思える自己効力感を育てていくことが、安心して話せる土台になっていきます。
 
 

吃音のある小学生に話したいと思える気持ちを育てるために必要になるのは〇〇

話すことは、相手がいてはじめて成り立ちます。

 

 

過去に吃音をからかわれたり話し方を指摘された経験があると、吃音のある子どもは無意識のうちに「この人には話していいかな?」と相手を選ぶようになります。

 

 

 

 

そんな中で大切なのが、どもってもどもらなくても自分の言いたい言葉で話したいと思える気持ちを育てることです。

 

 

その気持ちを育てていくのに必要になるのが自信です。

 

 

からかわれたから苦手だと思っていたお友達にダジャレを言ったら笑ってくれて嬉しかった。

 

 

筆箱を忘れたお友達に、鉛筆使う?って貸してあげたら喜んでくれた。

 

 

アニメの話をしたら、面白いねって聞いてもらえた。

 

 

このような経験の積み重ねが、吃音のある小学生の自信を育てていきます。

 

 

テレビゲームは目に良くないというママの考えがゲームをやりたい我が子たちとぶつかるきっかけに

わが家には吃音のある小学生の息子がいます。

 

 

私は吃音のある子を育てながら、発達科学コミュニケーションを実践してきました。

 

 

誕生日に息子は祖父からゲームをもらい、それ以来ゲームに夢中になっていました。

 

 

 

 

一方で私は、「目に悪いのでは?」「長時間やらせていいのかな?」 と心配し、早めに切り上げさせようとしていました。

 

 

「もうそろそろ終わりにしよう」「何度言ったら終われるの」などと注意する機会が増え、楽しいはずの時間が、いつの間にかお互いにピリピリした空気になることが増えてしまいました。

 

 

ゲームはやりたいのにママに怒られる

 

 

好きなことをやると怒られると学んでしまっては、自分が何をやりたいのか、好きなのかが分からなくなってしまうのではないかと悩んでいました。

 

 

せっかくならこれだけ夢中になるゲームを、言葉を育てるきっかけにできないかなと考え方を変えることにしました。

 

 

そこで発達科学コミュニケーションの好きを育てる関わりを取り入れることに決めました。

 

 

ママのゲームが苦手を活用して自己効力感をあげた会話

私が実践したのは、息子に「ゲームの先生」をお願いすることでした。

 

 

ゲームが得意でない私は、操作がうまくできません。

 

 

「どうやるの?」「これで合ってる?」と教えてもらいながら会話の時間を増やしていきました。

 

 

説明があいまいなときは、わざと操作を間違えてみます。

 

 

「こう?」「あれ?うまくいかないな」 すると、「右に進んで」「ジャンプはBボタンだよ」と、相手に伝わるように 言葉を選んで説明する力が自然と育っていきました。

 

 

ママが一緒にゲームをすることになり、ゲームの話題でも一緒に盛り上がれるようになると学校の話や、今度のお休みにはこれやりたいというように、会話の量がぐっと増えました。

 

 

 

 

好きなことを通して話す経験は、「話す=楽しい」「伝える=うれしい」という感覚を育ててくれます。

 

 

ママが一緒に楽しみ、生徒役になることで、自己効力感は少しずつ積み重なっていきました。

 

 

自己効力感が育っていくにつれて、話したい気持ちが育っていったことで、どもったらどうしようと不安に思うことが減り、吃音も落ち着いていきました。

 

 

お子さんが夢中になっているテレビゲームで言葉の力と自己効力感を育てるきっかけにすることもできます。

 

 

ママと一緒にゲームがやれる時間はお子さんにとってきっと嬉しい時間になりますよ。  

 
 
執筆者:こじま さとこ
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
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