「8才を過ぎたら吃音は
よくなりませんか?」
「小学6年生ですけど
もう吃音はよくならない
でしょうか?」
こんなお問い合わせを
いただくことがよくあります。
結論から先に言うと、
吃音の改善に年齢は
関係ありません。
治りやすさについては、
年齢が上がれば上がるほど
時間がかかるというのは
事実です。
それはなぜかというと、
「記憶」が関係して
くるからです。
「おはようと言おうとして
どもって言えなかった…」
という記憶があると、
「おはよう」と言う
シチュエーションで、
「またどもるかも…」
という疑念が頭をよぎります。
そうすると、不思議なことに
「どもりそう」
という感覚が押し寄せてきて
本当にどもるように
なってしまいます。
その逆に、
「ここはどもっても平気」
と本人が安心できる場所だと、
どもりにくくなっていきます。
例えば!
吃音の訓練のために
言語聴覚士と話している時は、
「おはようって言おうと
するとどもっちゃうんですよね」
とスラスラ話せちゃいます。
なぜなら、
「どもらないように
話さなきゃ!」
という想いがなくなって
いるから。
小学校中学年以後の
吃音の方は、
どもらず流暢に話せる
脳のネットワークが
育ってきているので、
どもることさえ
忘れてしまえばだんだん
どもりにくくなっていきます。
平たく言うと、
「気にしなければ
どもりにくくなる」
ということです。
だから、
「吃音を意識させないように
してください」
と言われるのですが、
それはそんな簡単な話では
ありません。
意識しないように
意識することになるので
大変です。
だから、
年齢が上がってきて、
無意識のレベルで
吃音を意識してしまっている
子に対しては、
吃音を忘れてしまう時間を
意図的に増やすことが
変化のきっかけになって
いきます。
どうやったら人は
余計なことを考えなくて
済むのか?
というと、何か好きなことに
没頭している時です。
吃音体質の子には、
おもわずどもることを
忘れてしまうような
体験をさせて、
「話し方を意識していない時は
どもっていないね」
という成功体験を
積ませてあげることが大事です。
たいてい本人はその差に
気づいていないので、
親子のコミュニケーションが
スムーズになったら
それについて会話し、
自覚をさせていきます。
それと並行して、
吃音以外の大事なことに
気づかせる、
価値観が変わるきっかけを
与えることもしていきます。
つまり、吃音のある自分ではなく、
吃音があろうがなかろうが、
自分という人に対する価値に
気づかせるということです。
そこで、注目するのが
その子の好奇心です。
何に、どんなことに
好奇心が発揮されるのか?
好奇心を、
探求し、
表現し、
実行し、
記録(記憶)に残す
ことをして脳を発達させて
いきます。
自分の感じ方や考え方に
価値があることに
気づかせていきます。
つまりどもるかどうかなんて
関係ないか!
と自分で自分を肯定してしまう
ぐらいの自信を育てていきます。
人は他人から言われた言葉で
ネガティブな思考の癖を育てるし、
ポジティブな思考の癖を育てて
いきます。
10代〜20代と多感な時期は
他者と比較することで
自分を理解していくので、
他人軸になりがちです。
ここを自分軸で考える癖を
育ててあげます。
吃音にとらわれたり、
小さなことにとらわれて、
動けなくなってしまわないように、
周囲の大人がかける言葉が
重要になってきます。
「あなたの意見いいね」
「あなたの感じ方いいね」
「あなたのやり方いいね」
「あなた」を肯定し、
認められることで、
子どもたちは自分軸をつかんで
いきます。
毎日、ママとパパからの
ちょっとした言葉が
積み上がっていくことですので、
日頃の言葉を洗練させて
いくことが大事です。
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