吃音で上手く話せない子どもが、自分に対して自信をなくしていく様子を見ているママの心は張り裂けそうなほど辛いですよね。そこで、吃音の子どもが自信を取り戻してお話ができるようになる肯定のテクニックを紹介します。
うまく話せないことだけではない!吃音の怖さとは?
吃音の問題は話し方だけではないんです。
吃音は、話す前の段階で脳の中でどもってしまっているんです。
以前どもってしまった時と同じ場面で「またどもってしまうかもしれない」と話すことが怖くなってしまうことを予期不安といいます。

上手く話せなかった経験を重ねるたびに「どもってしまった」というネガティブな記憶はどんどん蓄積されていきます。
そんな上手く話せない自分を否定して、責めてしまうようになり自信をなくしていってしまうことがあります。
言葉がうまく出てこない吃音の症状は、スムーズに話せないという悩みだけで終わらないというのが本当の怖さなのです。
吃音の発症で変化してしまったおしゃべりが大好きな息子
おしゃべりが大好きな私の息子は、3歳で吃音を発症しました。
1日中ずっと、自分の想いや大好きなトミカのお話をしてくれていた息子でしたが、吃音を発症してからは上手く話せないことから徐々に話す頻度が減っていきました。
さらに人と会うことを嫌がり逃げたり、私の後ろに隠れて仲良くしていた人さえも拒むようになりました。

息子は、上手く話せない自分に対して自信を失くしていたのです。
私にはどもりながらも話してくれていましたが、必要最低限の会話のみでした。
口数が減り、一人で下を向いて寂しそうにトミカで遊ぶ息子が心配でたまりませんでした。
口数が減り、一人で下を向いて寂しそうにトミカで遊ぶ息子が心配でたまりませんでした。
子どもの吃音に対してできることって何だろう?
息子に以前のような笑顔、おしゃべり、自信を取り戻したい!
行動を起こそうとしますが療育は4か月待ち、ことばの教室は遠くて通うのは難しい距離、専門病院は近くにないという現実をつきつけられました。
しかし、どんどん悪化していく吃音を今のまま様子を見ていたらどうなるのか?考えると怖くなりました。
そんな時に発達科学コミュニケーションと出会いました。
ママがおうちで治せるというのが目からうろこでした。
ママがおうちで治せるというのが目からうろこでした。

褒めるコミュニケーション方法で子どもに接すると息子の吃音に変化が現れたんです。
どんどん吃音が減っていき、2週間で酷かった吃音が落ち着きました!
どんどん吃音が減っていき、2週間で酷かった吃音が落ち着きました!
吃音の子どもに自信を授けよう!肯定のテクニック
それでは、わたしが実践した肯定のテクニックをお伝えしますね!
できていることを褒める
つい、子どもの良くない行動にばかりに目がいってしまいますよね。
それよりも当たり前にできていることに注目してみましょう。
それよりも当たり前にできていることに注目してみましょう。
「お着替えしているんだね」「美味しそうにご飯食べてるね」など、子どものしていることをそのまま口に出して褒めます。
ママはいつも見てくれているということが子どもに伝わり、当たり前にできていることを褒めることで子どもに自信がつきます。

感謝する
「ありがとう」「ママ助かるよ」など感謝されることで子どもは自分が役に立てて嬉しいという喜びの気持ちを感じられます。
その経験から「自分は必要とされている」という気持ちも育ちます。
もっと役に立ちたい、褒められたいという気持ちから子どもの行動も増えていき自信がつきます。
もっと役に立ちたい、褒められたいという気持ちから子どもの行動も増えていき自信がつきます。
行動を始めたときに褒める
やりきって褒めるのではなく、行動を始めたときに褒めます。
完ぺきにできたときにばかり褒めていると子どもは完ぺきにできなかった時に「できなかった…」と自信を失くしてしまいます。
できたという結果ではなく、行動したということを褒めてあげましょう。
これらの対応を続けていくと、徐々に自信を取り戻して以前の笑顔とおしゃべりが大好きな息子が戻ってきました。
もう私の後ろに隠れることはありません。
今では積極的にコミュニケーションをとることができる子になりました!
肯定のテクニックで吃音の子どもに自信を育ててあげましょう。
ぜひ試してみてくださいね!
ぜひ試してみてくださいね!
執筆者:広瀬つばき
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
(発達科学コミュニケーショントレーナー)