吃音のある小学生!挨拶が怖くて下を向いていた子が元気に「おはよう」と言えるようになった工夫

お家で吃音をよくする対応
吃音のある小学生の息子は、登校時の先生への挨拶が次第にプレッシャーになっていました。下を向いて通り過ぎていた挨拶の場面を、工夫によって負担を減らし、自信をもって一日を始められるようになった関わりをご紹介します。
 

挨拶が吃音のある小学生にとって逃げたくなるほど怖くなるワケ

普段何気なくしている「おはようございます」という挨拶が、吃音のある小学生にとってはとても難しく逃げたくなる気持ちになることがあります。
 
 
吃音のある小学生にとって朝の挨拶はプレッシャーが高いのです。
 
 
なぜなら「おはようございます」という言葉の並びが吃音のある小学生にとって
 
 
連発(お、お、お、おはよう など同じ音を繰り返す)
 
 
伸発(お〜〜〜はようなどと音を伸ばす)
 
 
難発(。。。。。。おはようと言葉の最初が出ない)の吃音が出やすい言葉の並びだからです。
 
 
さらに、挨拶をする時に周りにいるのは普段慣れ親しんだクラスの子だけではなく、様々な学年の子が同じタイミングに居合わせるため、吃音のある子にとって周りの子の視線がプレッシャーとなり、「どもってはいけない」とおもうことで、吃音が出やすくなる状態を自分で作ってしまうこともあります。
 
 
 
 
それに加えて、学校では先生から挨拶をすることの大切さを教えられることが多く、挨拶をしない子に対して注意をされることもあります。
 
 
吃音のある小学生を苦しくさせているのは、このためです。
 
 

嫌だなと思い続ける朝の挨拶が子どもにとって丸1日を左右する影響力

挨拶をすることに対してプレッシャーを感じたことのない人にとっては、朝の挨拶をするその瞬間だけのことでも、吃音のある小学生にとって、1日を左右するほど影響を受けるのが挨拶です。

 

 

その日、挨拶の言葉が出てくれば、ホッとして1日をスタートすることができます。

 

 

 

 

 

しかし、挨拶の言葉が出辛い時には、吃音のある小学生が頭を悩ませながら下を向いて挨拶をしているふりをしたり、急いでいるふりをして駆け抜けようというようなと挨拶を避ける工夫を必死で考えることがあります。

 

 

挨拶しようとしてうまくいかなかった経験や、挨拶について先生から注意や指摘をされる経験が積み重なると、さらに挨拶がプレッシャーになってしまうこともあります。

 

 

今日はうまく言えるかな?今日は言えないかもしれない、どうしよう…。やっぱりうまく言えなかった…。と不安になったり、自信を無くしてしまったり挨拶できない自分はダメなんだ自分を責めてしまう気持ちが吃音のある小学生を苦しめます。

 

 

このように、朝から自信を無くした状態で1日をスタートさせていることが、その日の息子の日中の学校生活にも影響します。

 

 

答えはわかっているのに、朝の挨拶でどもったから、答えを言いたいけれど、手をあげるのはやめようと発言することを諦めてしまうこともあります。

 

 

友達のYouTubeの話を聞いて、自分の思った面白い冗談を言いたいけれど、やっぱり言わなくてもいいや…と我慢してしまうこともあります。

 

 

挨拶へのプレッシャーがなくなることでその日1日を学校で楽しく過ごすことができるようになります。

 

挨拶にプレッシャーを感じるようになった子を「様子を見ましょう」で放置してはいけないワケ

ここで、なぜ「小学生の今」挨拶への向き合い方がとても大切なのかをお伝えします。

 

 

小学生の時期は、「できた・できなかった」という体験を通して、 自分はどんな子なのか、何が得意何が苦手なのかを心の中で形づくっていく時期です。

 

 

挨拶のように毎日繰り返される場面で、 「自分はうまくできない」 「また失敗するかもしれない」 という思いを積み重ねてしまうと、 その気持ちは自己否定や自信の低下につながりやすくなります。

 

 

 

 

だからこそ、吃音のある小学生にとって、 挨拶を「できる・できない」で評価するのではなく、 安心して気持ちを届けられる体験に変えてあげることが、 その後の学校生活全体を大きく支えてくれます。

 
 

まさか息子を心配していたはずの私が息子にプレシャーをかけていたなんて

わが家には吃音のある小学1年生の息子がいます。

 

息子は吃音と滑舌の悪さがあり、「おはようございます」の挨拶がとても苦手です。

 

 

挨拶が苦手だとわかっているからこそ、見送る私は息子への応援を伝えているつもりでした。

 

 

しかし振り返ってみると私の様子が却って息子を苦しませていたのです。

 

 

 

 

挨拶ができていた時には無意識にグッジョブポーズや笑顔を送っていました。

 

 

しかし、挨拶で困っている様子の時には私も一緒に不安な表情や困った顔をしてしまっていたのです。

 

 

この私の様子がさらに息子に挨拶ができないとママを悲しませてしまうというプレッシャーを与えてしまっていました。

 

 

できてしまった苦手意識をなんとかして和らげてあげたいと思っていた時に出会ったのが発達科学コミュニケーションです。

 

 

発達科学コミュニケーションで学んだ吃音への対応方法を早速取り入れることにしました。

 

 

たった3つのことで自信をもって息子が挨拶できるようになった方法

挨拶が苦手だった息子が元気に挨拶できるようになり、挨拶できなかった様子に落ち込んでいた私が、挨拶できてもできなくても丸ごと息子の良さを肯定できるようになったその3つの方法をご紹介します。

 

 

 

 

1つ目 朝登校前の自宅での時間を工夫

登校前の自宅での時間を楽しい時間でいっぱいにしました。

 

 

朝ごはんのパンに顔を書いてみたり、飲み物のオーダーを聞いてお店のように 「お待たせしましたお客様」とジュースを手渡したり、「ねむーい」となかなか起きられない様子の時には「ママもねむーい、布団でちょっとだけ一緒にゴロゴロしよう」と言って 布団でゴロゴロしたり、借りてきた絵本を一緒に読んだり、YouTubeの話をしたりしました。

 

 

どれも普段の生活の中にありふれているものです。

 

 

でもその日常の中にあふれる当たり前にあるものが特別楽しい!!
に変わるポイントはママが一緒に楽しむ姿を見せることです。

 

 

子どもにとって、大好きなママがニコニコ楽しそうにしているというのは何より嬉しいことです。

 

 

そんな風に思ってくれるわが子が愛おしくなりますよね。

 

 

子どもを楽しませるには、ママ自身が楽しんでしまうのが1番です。

 

 

一緒に楽しむ時間を確保するためにいつもより少し早く家事に取り掛かる工夫をすることで心に余裕が生まれます

 

 

2つ目 わが子と一緒にできる工夫

「おはようございます」の挨拶をわが子と一緒に声を揃えて言うようにしました。

 

 

誰かと声を揃えて言うと、自分の発した言葉に注目しなくてよくなります。

 

 

さらに、言えなくても言えると思えるところから合わせて言えば良いという安心感があるため、プレッシャーを減らしてあげることができます。

 

 

この方法は挨拶の時だけに限りません。

 

 

日直や音読など、人前で発言することにプレッシャーを感じている様子があれば、お友達や先生と一緒に言うことでプレッシャーを取り除いてあげられます

 

 

3つ目 挨拶の工夫

挨拶を「おはようございます」ではなく「おはよう」に変えてもらうお願いをしました。

 

「おはよう」の出だしの「お」も言いづらかったのですが、「ございます」の部分が、カ行サ行に濁音のつく音が続き滑舌も悪かったため、「ございます」の部分も言いづらそうでした。

 

 

言いづらかった「ございます」を言わなくても良くなったことで、苦手意識がグッと減りました。 挨拶は言葉でしか伝わらないものではありません。

 

 

「今日もよろしくね」という気持ちを伝え合うためにあります。

 

 

言葉が出ない日は、会釈をしたり、笑顔を向けるだけでも十分気持ちは伝わります。

 

 

言葉以外の方法での気持ちの伝え方も息子と話しました。

 

 

すると、挨拶へのプレッシャーがなくなり、元気に登校できるようになりました。

 

 

挨拶できている時だけ褒めてしまっていた私も挨拶できてもできていなくても、気持ちを届けることができていることへグッジョブサインを送れるようになりました。

 

 

挨拶するたびに、どもるほどだった吃音も目に見えて落ち着いていきました

 

 

バタバタして忙しい登校前の時間ですが、楽しい!を感じられることを取り入れてみませんか?

 

 

その楽しいが吃音を落ち着かせてくれることに繋がります。

 

 

きっとママもお子さんも笑顔になり、元気に1日を過ごすことができますよ。

執筆者:こじま さとこ
(発達科学コミュニケーショントレーナー)

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