吃音のある小学生が音読を後回しにしたくなるワケ

小学生の音読の宿題で譲れない大切なこと
ここで、なぜ「小学生の今」音読との向き合い方が大切なのかをお伝えします。
小学生は、読む力や話す力を毎日の経験の中で育てている途中です。
この時期に「できない」「嫌い」というイメージが強くついてしまうと、 読むこと自体を避けるようになることがあります。

特に吃音のある小学生は、 音読の場面で緊張や失敗経験が重なることで、 言葉を使うことそのものに負荷がかかりやすくなります。
だからこそ今、 正しさよりも「楽しくできた」という体験を重ねることが、 音読への苦手意識だけでなく、吃音を落ち着かせる土台になります。
音読を先に終わらせて欲しい私と後回しにしたい息子とバトル
我が家には吃音のある音読が嫌いな小学生の息子がいます。
絵本の読み聞かせは大好きなのに、自分で文字を読み進めていくことが苦手なため、音読は大嫌いです。
大嫌いだと知っていたものの、なかなか音読の宿題に取り掛からない息子の様子にイライラしてしまい、「早く音読やろう」「いつになったら始まるの?」「嫌なら先にやってしまった方がいいじゃん」と私の意見ばかりを伝え、度々息子と喧嘩になっていました。

帰宅してすぐに終わらせて欲しいのは私の希みです。
ですが、他にやりたいことがたくさんある息子は、遊びはじめ、おやつを食べ、テレビを見始めとなかなか取り組むことができずにいました。
嫌だと思っていることに取り掛かることは脳にかなりのエネルギーが必要です。
脳に負荷をかけないで、取り掛かるためには音読は嫌なものだと息子の中にできてしまった音読のイメージを楽しいものに変えることが必要でした。
そこで出会った発達科学コミュニケーションを使って音読のイメージを楽しい!に変えることにしました。
するとあれほど嫌がっていた音読の宿題をノリノリで終わらせることができるようになったのです。
吃音のある小学生の音読の捉え方を変えるだけでやる気が爆あがりした我が家の秘策
「音読は嫌なもの」というイメージを、「音読って楽しい!」に変えるために意識したことが2つあります。
1つ目は読み間違いや読み飛ばしを指摘しないことです。
文字を読むことが苦手な子にとって、1文字1文字追いながら読むだけでもかなりのエネルギーを消費しています。
そこに間違いを指摘されると、間違えないように読むことを意識しなくてはいけなくなり、さらに読むことへのプレッシャーが上がってしまいます。
ですが読むことが苦手な場合、少しでも文字を読むストレスから解放されたくて、無意識に文末の言葉を読まずに予測で言ってしまう場合もあります。
怠けているのではなく、それくらい苦手な子にとっては負荷が高いことなのです。
ですので、指摘をしないことで、自分のペースで読み進めることができ、スラスラ読めるという感覚を持たせてあげます。
2つ目は音読をコンサートのようにして盛り上がりながら進める方法です。
1行読み終わるごとに「イェーイ」と拍手と歓声で応援します。
最後の1文の時には「最高」と拍手で盛り上げます。
すると音読を聞いてもらうことが嬉しくなり、楽しく読めるようになります。
嫌だ嫌だと思い、なかなか進まなかった音読を楽しめるようになると、読むことへの苦手意識がなくなっていくだけでなく、吃音にも変化があります。
楽しく読むことで、言葉の力が身につき、脳内で言葉を使う負荷が下がるため、吃音が落ち着いていきます。

さらに、嫌なことをやらなくてはいけないという心理的な負荷が下がることでも吃音は落ち着くことがあります。
毎日の宿題を今日から楽しんでみませんか?
楽しい音読を続けていくことで、音読の苦手さも吃音もよくなっていきますよ。
(発達科学コミュニケーショントレーナー)

