ゲームで負けると癇癪を起こしてしまう負けず嫌いな吃音キッズはいませんか?吃音のある子が“見通し力”を育てて負けを受け入れやすくし、負けてもゲームを楽しめるようになったママの声かけをご紹介します。
負けず嫌いの吃音と癇癪をよくするのは”見通し力”
ゲームで負けそうになると、
「やだーー!!」
「もうしないっ!」
「勝つまでやる!!」
そんな負けを受け入れられないお子さんはいませんか?
実はこれ、負けず嫌いな性格の問題ではありません。
負ける見通しが立てられないことで脳は「予想外の出来事」と感じて脳がパニックを起こします。
つまり、癇癪はわがままではなく、脳が困っているサインなんです。
負けず嫌いな性格は、粘り強さや根気強さを併せ持つ素晴らしい長所です。
けれども、感情的になってしまうとトラブルの原因になってしまうこともあるので、ママはヒヤヒヤしますよね。
そんな子に必要な力は、色んなパターンを想像できる、”見通し力”です。
見通し力が育つと、思い通りに行かないときの対処法も立てられるようになり、ストレスに強い脳が育っていきます。
実は、ストレスに強い脳が育つことで吃音の波が落ち着きやすくなります。
この記事では、私が吃音のある息子の「見通し力」を育てた結果、負けても笑ってゲームを楽しめる子に変わった声かけをお伝えします。

息子の癇癪で苦痛になっていた親子時間
息子はポケモンカードゲームが大好きです。
子どもと一緒に遊べる時間は、小さいうちだけかもしれない。
そう思いながら、大切な親子時間にしようと一緒に遊んでいましたが、負けそうになると、
・急に不機嫌
・もうしない!と中断
・勝つまでやる!と時間を延長
・泣く、怒る、叫ぶ

のように、癇癪を起こしていました。
一緒に遊んであげたいけど、正直辛い・・・
時間が押して、お風呂が遅くなり、寝るのも遅くなる、私がイライラ・・・
負けを受け入れられない息子に、私もだんだん疲れていきました。
それに、今後はお友達との対戦も考えると負けてトラブルになったらどうしよう、と心配になりました。
吃音のある息子にとってストレスは大敵です。
イライラ・混乱・パニックは、吃音の悪化にもつながりやすいため、負けを受け入れるための“心の準備=見通し力”を育てたいと思いました。
負けを受け止め吃音と癇癪が落ち着くママの声かけ4選
ゲームをするときは次の4つの声かけをしながら遊びました。
ママが本気を出す姿を見せて“予測の種”をまく
「今日はママも負けないよ!本気だよ!」 と、ゲーム開始の前に宣言します。
「ママが本気だから、負けるかもしれない」、という予測を立て、心の準備をさせます。
ママが勝ちそうな予測を実況中継して伝える
「次、200ダメージできそうだよ」
「あと2枚で勝てるかも」
「このカード引いたらママ強くなるよ」
“これからの展開”を事前に伝えておくことで、負けることを予測できるようになります。
子どもの作戦を実況中継して“できている自分=自信”を育てる
「その攻撃使うの?強いね!」
「そのグッズいいね、ママ困るな〜」
「その作戦に気づいたんだ!上手だね!」
子どもの作戦そのものを褒めることで、“勝てなかったけど、自分は上手に戦えてる”という成功体験が生まれます。
そして、”今は負けても作戦を上手に続ければ次は勝てるかもしれない!”という自信につながります。
カードを引く運に左右されることを伝え、“負け=自分のせい”を手放させる
「またこのカードか〜!」
「欲しいカード全然出ない!」
「ラッキー!きたー!!」
とママがわざと運にリアクションして、引くカードは自分ではコントロールできない、つまり、カードゲームは“運の要素”がある遊びで、“負け=自分のせい”だけではないことを伝えます。
こうやって、息子はだんだん負ける見通しが立てられるようになりました。
すると、ゲームの展開自体を楽しめるようになり、負けても落ち着いて受け入れられるようになりました。
そして、ストレスに強い脳が育った息子は吃音も落ち着き始め、どもる回数も減ってきたのです。
このように、幼児さんの吃音はママが遊びの中でよくしていくことができます。

「見通し力」を持ったストレスに強い脳を遊びの中で育てていきましょう。
執筆者:華本あみ
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
(発達科学コミュニケーショントレーナー)

