1.集中力をON・OFFする?新しい視点でサポート!
ものごとを計画的に進めてやりきる力を「実行機能」といいます。その一連の流れで大切な役割を担うのが、行動を始め、続け、終わらせる、「行動」のチカラです。
皆さんのお子さんは、
・行動を始める
・続けること
・終わらせること(切り替えること)
のどこに苦手さがありますか?
今回はやり切るチカラに影響する「集中力」をON・OFFする、新しい視点についてお伝えしますね!
注意欠陥多動性障害(ADHD)タイプの子の場合
・気が散りやすい
・やりたいことを先にやってしまう
・見通しを持てない
こんな特性があり、ママからしたら子どもが、THE・自由人 に見えることも多いのではないでしょうか。毎日のイライラもきっと大きいはずです。
しかも発達の特性がからむ困りごとは、今までの「常識」では対処しきれないことが多いので少々やっかいです。
だからこそ、脳が育つ「別の」視点でお子さんをサポートして、エンジンをかけてみましょう!
2.ADHDタイプでも大丈夫!「やらない子」の脳でも動かせる
私自身が子どもの頃、書いて覚えるのが得意だったので、私はそれを息子にも無理強いしていた時期がありました。その結果、ちゃんと書きなさい!と言い続けることでそれがストレスになり、息子はもっと「やらない子」になりました。
ADHDタイプの息子はワーキングメモリーが低いので、書く作業に含まれる「見る」「覚える」「書く指令をだす」「書く」という一連の複数の作業をスムーズにすすめるのがとても苦手だったのです。
息子の特性がわかってから、わが家では、漢字練習はノートに書かなくてもヨシ!としました。息子には、じーっと眺めて覚えていくということからスタートさせてあげたのです。
今では、国語の勉強は苦手意識なく取り組めるようになっています!
得意な脳から使いはじめると子どもの脳は動きだしやすいですよ。
3.新常識!行動のチカラが育つ3つの作戦
行動できない子のママのお悩みを解決する作戦3つ!
♦やり方はその子に合わせてヨシ!
決められたやり方で勉強などをやらせる必要はないのです。
集中力は1つではなく、
見る集中力
聞く集中力
書く集中力
それぞれ脳の別のところがはたらきます。
書くことが苦手な子に、書くことからやらせたら、残念ながらずっとやりません。
お子さんは、読むことは得意、聞くことは得意だったりしませんか?
その子が集中できることで脳を伸ばしてあげるのが行動を始めやすくなるコツです!
お母さんたちが思っている「正解のやり方」が、必ずしもお子さんにとってもベストとは限らないということですね。
♦勉強じゃないことから取り組み脳のエンジンをかける!
お子さんの特性が「勉強への苦手意識が強い。それからやるのはしんどい」のであれば、勉強じゃないことから取り組み始めてみませんか。
苦手ではないことで、脳のエンジンをかけてあげてから次のアクション(勉強)に誘ってあげましょう。
「やることをやってから遊んで欲しい」という気持ちはわかりますが、少しおいておくと、スムーズにいく可能性大です!
♦集中力が続く短時間に没頭させてあげる!
「勉強は1日●時間はやってもらわないと困る」と、親の理想はありますが、お子さんの特性が「集中力がつづかなくて継続できない」のであれば、短い時間でも良いので、集中力が続く時間に没頭させてあげる方が良いです。
なぜならば、その瞬間MAXで脳を使うので、実は脳の活動量はUPしやすいから!
だらだらと時間だけ過ごしてボーッとしているより、パッと集中してしっかりやった方が
ADHDタイプのお子さんは集中する経験を積んでいくことができますよ。
3つの作戦、いかがでしたでしょうか?
お子さんの特性を知って、作戦を練ってあげると「行動」のチカラが育ちます。ぜひ、新常識子育てにトライしてみてくださいね!
執筆者:清水畑亜希子
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
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