繊細なHSP・HSCの親が楽になるカラクリ教えます!親子で自由な生き方を目指すコツ

HSPの傾向があるHSCの子ども達に私たち親ができることはどんなことでしょうか?子どもを心配するほどうまくいかない理由、お母さんが本当に心掛けることは何かわかると、HSCの子ども達がぐんぐん伸びていきますよ!

1.親としてHSP気質な子どもに大切にしたいこと

HSC(Highly Sensitive Child:ひといちばい敏感な子ども達)のように、学校や社会で人間関係に疲れやすい子ども達にとって、自分も他人も違って当たり前、それでいいと思えるような環境にいられることが必要です。

HSP(ひといちばい敏感な人)当事者である、たまおひろこさんに、子ども達が本音を言える場が子ども達の教育の場にも必要ということを伺った記事はこちらです。

たまおさんの開催されているトリセツワークショップや、伸び伸びできるような学校があって、自分を出して生きていけたらいいなと思いましたが、そんな場に飛び込むということもHSCの子どもたちには難しいこともあります。

今回の記事では、外部との橋渡しをする役目である親の心の整え方について聞いていきます。

ーー新しい環境や初めて会う人に対して不安になったり、緊張したりして飛び込めないということもあると思います。そこで必要なのは親の役目かなと考えるのですが、どんな風に繊細な子と向き合えばよいでしょうか?

「世の中って、自分以外が決めた正解とか理想とかたくさんありますよね。学校の存在だってあたかも正解かのようにみえるけど、実は正解ではない、ただの一つの答えのカタチと既にみんな気づいてきました。

私たち大人ですら誰かの常識に縛られているのだから、その下で育った子どもたちは当然縛られるわけです。

その正解や理想はあってもいいのだけど、それを子どもに伝承しないことの方が実は大事なポイントかもしれない。何よりも、あなたにとっての正解が何か?を大事にしたいですね。」

ーー世の中の当たり前を押し付けないということですね。そして、とても繊細な子には、押し付けているつもりがなくても親の考えを汲みとってしまうから親自身の当たり前も変えていく必要があるかなと思います。

「そうですね。先日米エール大学助教授の成田悠輔さんが『親の子育てって自己満足』と言っていて(笑)、自分を振り返ってもほんとその通りだと思うのですよ。

子どもに何もさせないと自分が罪悪感を感じるので習い事をさせたり何かをやらせているとなぜか安心するという、実は自分の不安や罪悪感から逃れるためにやっている事も多いかもしれません。

繊細な子であれば、親のエゴだなって100%わかっちゃいますよね。でもその親のエゴに添いたいなって、優しいから思っちゃいます。

できるだけ正解、理想は本人以外が決めない。特に思春期からは本人がやりたいという事を本当にしているかどうかの方が大事だと思います。」

ーーもういっそのこと、繊細な子のお母さんって子育てを頑張りすぎないほうがいいですか?お母さん自身が楽しんでというか、楽に生きていくことを目指していた方が良いんじゃないかなと思ってきました。

「本当に本当に、その通りです。HSCの子にとったらお母さんがどんなにずぼらでもお母さんが幸せそうだったら、安心できますよ。」

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2.親が自由に生きることが一番!

ーー子どもへの親のエゴを手放す過程で、今まで過保護気味に対応していた場合、子どもに自由にやってごらんとなったときに子どもはちょっと怖くなったりしないのでしょうか?そこのサポートは要らないですか?

「サポートがいるって親が思うと、それも子どもはおしはかっちゃうんです。本当に不思議なのですが、繊細だからという愛情が故にある心配によって子どもはより繊細になっていくこともあるんですね。

何度も言いますが、HSCはいわゆる、言動の奥にある本音を汲み取ります。

繊細だから、この子の将来が不安という気持ちを下に、いろんなアプローチをしている場合、子どもが親から一番多く受け取るのは『繊細な子は将来不安』というメッセージです。

繊細だけど、この子は幸せになるだろうという根拠のない自信を下にアプローチをすれば、受け取るのは『繊細だけど幸せになる』という概念です。やっているアプローチは一緒でも、根源となるものが何かはとても大事です。

とは言え、どうしても心配な気持ちが消えないのは当たり前です。かくゆう私もその一人(笑)

その場合、初めから、『お母さんはあなたが繊細なことが心配だからサポートしてあげたいと思っているんだけど』という方がまだHSCの子どもにとっては余計に詮索しなくていい分楽でいい場合もあると思いますよ。」

あとは、親自身が本当は何に不安を覚えているのか、を知ること。実は子どもに対する心配・不安は、子どもに原因があるのでなく、自分自身が消化しきれていない感情であることも多々あるのです。

トリセツワークショップでは子どもだけではなく、親も一緒にワークショップに取り組んでもらい、自分の感情に向き合っていきます。」

ーー自分の気持ちを誤魔化さずに言った方がいいのですね!心配かけちゃいけないと思って悟られないようにしていましたがそれもバレているということですよね。たまおさん、当事者だからこそわかるお話しをありがとうございました。

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3.親だからの気持ちは捨てていい。気持ちを言い合える親子を目指そう!

最近ではHSCのための子育て情報が多くなっていることから、勉強熱心なお母さんは繊細な子がどのように不安を感じるのかと理解して子育てしていると思います。

けれど、子どもが思春期を迎え大人になっていく過程では、お母さんが守ってあげるだけでは本当の子どもの好きなこと、やりたいことが見えてこないのですね。

学校でうまくやっていくことが、将来子どもが幸せになる方法とは限りません。もしかしたら、ちょっと周りからはみ出すような得意や考え方を持っているかもしれません。

お母さんは、「この子は失敗したってなんとかやっていける子なんだ、この子の良さをもっと出したらいいんだ」と信頼してあげることが親の立場として求められることなんだと感じました。

とはいえ、お母さんも人間です。

子育てをする中でやっぱり心配になってしまったりエゴが出てしまったりするでしょう。そんな時は、子どもに取り繕ってごまかす必要はないですよ。

「お母さんはあなたのことが心配になる気持ちと、あなたなら大丈夫!と思う気持ちと両方あるんだよね。」と素直に感じていることを話してみてはいかがでしょうか。

本心を言葉で伝えることで、お子さんは余計な神経を使うことなく家庭で本当の自分らしさに気づいたり、やりたいことが出てきたりもするでしょう。

どんな夢であっても心配せず、否定せず、「いいんじゃない?」と伝えてあげることで子ども達は外でも自分の気持ちを出しやすくなるのではないかと感じました。

そして、ぜひ、お母さんも自分の好きなこと、安心できることに打ち込める時間を大事にしてください。

お母さん自身が満たされればHSCの子ども達は安心して自分の力を伸ばしていくことができますよ!

執筆者:すずき真菜
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)

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