なぜ気持ちを伝えられないの?発達障害・グレーっ子がつまづいただけで痛い痛いと大騒ぎ!の解決策

痛さに弱い発達障害・グレーっ子、足を打っただけで「死ぬ~」なんて…と思いますよね。これは発達の特性から引き起こされていることなのです。うちもそう!と共感されたお母さん。日常の会話の中で感情を伝える力を授けることができる解決策がありますよ!

1.どのくらい痛いの?自分の気持ちがわからない??

発達障害・グレーっ子って、痛さに弱くないですか?

うちの発達障害・グレーっ子の息子は、ちょっとつまづいただけでも、すぐに痛いと大騒ぎするんです。

足を打ったら「死ぬ〜」と言って部屋中を走り回る…。

こんな様子なので、どのくらいの痛みなのか「痛い」のレベルがよくわからないことも多いんです。

学校やお友だちの前では、クールにしているようなので、我慢はできるようなのですが、家ではこんな状態で困ってしまいます。

・上手く症状が言えない
・表現の仕方がよくわからない
・伝わらない
・感情が上手に伝えられない

これらは、わざとやっているわけではなく、発達障害・グレーっ子の「どうやって言ったらいいかわからない」状態なのです。

だから、お母さんがそんなお子さんの状態に対して

「えっ、何?言ってることわからない」
「どういうこと?」
「それってこういうこと?」

などと言ってしまうと、

・「もういい!」「うるさい」と反抗的になる
・うじうじして、指示待ちな子になってしまう
・自分の気持ちをうまく言えない

そんな子どもになってしまいます。

そもそも、発達障害・グレーっ子は、自分の気持ちがよくわかっていないんです。

そして、状況把握も苦手です。

つまり、
状況にあった気持ちや、相手にどうやって伝えたらわかってもらえるだろう?
と考えることがむずかしいのです。

先ほどのお母さんのセリフのように、あまり問い詰めるとプチパニックを起こして、伝えること自体をやめてしまいます

脳は働くことで成長していきますので、伝えること自体をやめてしまっては、脳の成長の機会を失ってしまいます…。

これは避けたいですよね。

2.感情表現が下手な息子が伝えられなかった症状、診察の結果は?

さて、そんな息子が、ある日の夜

「耳がボンボンする」と言い出しました。

そして「治った、いや治らない」の繰り返し。

聞いている私としたら、一体どっちなの?

具体的に言ってもらわないとわかりません。

さらに息子は「お母さん、耳のなか 見てみて!」と言ってくる始末…

思わず私、言ってしまいました
「あの…お母さんはお医者さんではないからわかりません」

こういう時は、息子を納得させるためにもお医者さんに診て頂くのが一番!

はい!病院へGO。

結局、突発性難聴になっておりました…

体調不良の時はもちろんですが、普段の生活の中でも気持ちを伝える場面は日常茶飯事です。

そんな時のためにも、気持ちを具体的に伝えられるようになる方法をお伝えします。 

3.発達障害・グレーっ子が感情を言葉に変えられるようになる日常会話

それは、お母さんとの日常の会話にあることを付け加えるだけ

優しさ♡思いやり♡??
もちろんそれらも大事ですが、

「言えない」「わからない」「伝えられない」

の発達障害・グレーっ子のないない連発を、伝わる言葉に変えていくにはどうすればいいか。

それは、感情のラベルを貼ることで解決できるのです。

会話に、喜怒哀楽などの感情表現をつけて会話をすること。

嬉しい、悲しい、ムカつく、楽しい、など感情のラベルをペタッと貼り付けて会話に入れてみてください。

「〇〇してくれたんだね、お母さんすごく嬉しいな

「そんなこと言われたら、お母さんちょっと悲しいなあ

というように、まずはお子さんが言った言葉に対して、お母さんはこんな気持ちなんだよと会話の中で伝えていきます。

そして、さらには、お子さんが話してくれた言葉にも感情のラベルを貼り付けていきます。

「○○して、嬉しかったんだね
「○○されて、ちょっと嫌な気持ち(すごく嫌な気持ち)になったんだね
「○○されて、悲しかったんだね

例えば
「○○して、楽しかったんだね」ならば…

“楽しい”という表現もどんな風に楽しいかをお母さんが会話に付け加えてあげるとさらに良いですね。

そうしていくことで、発達障害・グレーっ子は、

『こんな状況ではこんな風に感じるんだ・こんな気持ちなんだ』

と、自分の気持ちや相手の気持ちがわかるようになります。

これを繰り返していくことで伝える力がついてくるのです。

うちの子、気持ちがうまく言えないな…

友だちとの会話がうまくいってなくてトラブルがある

何を言っているかわからない

など、思い当たるお母さんは、ぜひ、日常のコミュニケ―ションの中で、会話に感情のラベルを貼ってみてくださいね!

執筆者:山南あや
(発達科学コミュニケ―ションリサーチャー)

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