1.勉強が不安で登校しぶり⁈
登校しぶりも子どもによって原因は様々。また、子どもにとっても原因がひとつとは限らず色々な原因が複雑に絡み合っていることもあります。
その中でも対応が難しいのが勉強。
勉強についていけない
じっと座っているのがしんどい
授業を聞いているのが辛い
授業中当てられるのが怖い
授業で発言すると笑われる
ノートに書いたりドリルをやったりするのが嫌だ
勉強に関することだけでも登校しぶりの原因となることはたくさんありますね。
繊細で不安が強い子ども達には、勉強させる前にやるべきことがあるんです。勉強よりも大切なメンタル面を整える対応方法についてお伝えします!
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2.「勉強嫌い」の裏には「勉強についていけないかも」という不安がありました!
我が家の娘は小学3年生の春に登校しぶりがあり、私がよく困っていたのは勉強に関することでした。
「勉強おもしろくない」
「勉強わかんない」
と言い、宿題に取りかかってもとても時間がかかる状態でした。
やろうとしても鉛筆を持つ手がなかなか進まない…
ちょっとやっては休憩する…
娘の様子を見ていると、新学期という環境に馴染むことに疲れ切っていて頭の思考回路もスムーズに動いていないように見えました。
わからない問題や、間違った答えを私が教えてあげようとすると怒り出すことも多々あり、
「うるさい!あっちいって!」と言ったかと思えば、
「この答えなんなの?教えてよ!」
と、あまのじゃくな反応をするため、私も、「お母さんにイライラするなら自分で考えたらいいんじゃない?」と距離を置こうとしました。
すると「いなくならないで!」と余計に泣いたり怒ったりする状況で、「手がつけられない…」と思ってしまったことが何度もありました。
また、学校の前の日に時間割を見つめて登校をしぶることもありました。
「勉強やだ、答えられなかったらやだ」と言うのです。
「じゃあ答えられるように勉強していけばいいんじゃない?」と言いたくなるのですが、「前の日のうちに教科書読んでおくだけでもいいんじゃない?」と声をかけても全然動かない…
宿題と同様に、予習なんてとても難しい状況でした。
3.HSCの子どもが授業で不安になるわけ
HSCやASDの特性があり、不安の強い子どもは先が見えない状況にとても不安を感じます。
1、2年生の頃までは勉強内容が簡単で、家で勉強していなくても授業が理解できたけれども、3年生以上になってくると学習の難易度が上がっていくため理解できないことが出てくる場合があります。
少しでもわからないことが出てくると不安になり、
「わからないまま先生に当てられたらどうしよう」
「みんな手をあげているのに私は手をあげれない」
等と気になってしまうのです。
一旦ネガティブな思考が始まると、ついついグルグルと繰り返し考えてしまうという特性もあるため常に勉強の心配事があり、心はクタクタに疲れてしまいます。
そのため、集中力もなくなり、やる気も下がり、お家に帰って予習や宿題を頑張ろう!という気力は持てなくなってしまうのです。
「勉強わからなくて不安ならしっかりお家で勉強しないと!」
と、お母さんがやる気になって勉強を強制するのは絶対にやめた方がいいです!
繊細な子どもに勉強を強制すれば、必ず登校しぶりはもっとひどくなってしまいますよ。
なぜなら、特性からくる苦手に取り組むことは子どもの脳にとっても負担がかかるから。その負担は大人には想像できないくらいハードです。
ただでさえ、心も疲れてしまっている登校しぶりの時期。
勉強がわからない
↓
学校に行くのが不安
↓
勉強しよう!とお母さんからプレッシャーがかかる
↓
お母さんも怖い!勉強も学校も怖い!行きたくない…
と、こんなルートが作られてしまわないように、お母さんはまずは子どもの脳と心に起きていることを理解してあげてください。
実は、勉強がわからなくても授業に出られるんですよ!
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4.勉強不安な小学生が安心できる予習・宿題対応法
勉強させるのはダメならどうやって勉強の不安を解消してあげればいいの?と思いますよね。
勉強が得意になるという目標は少し脇に置いておいて、『安心して授業に参加できる』ことを目標にしてみませんか?
◆予習は教科書に書き込むだけ!
授業に安心して参加するためには予習が効果的です!
けれども自分で予習するのは登校しぶり中の子どもには至難の業。
それならば、お母さんが問題を読んで答えを教えてあげましょう!そして回答は教科書に書き込んでしまうのです!
周りの子に見られたらどうしようと気にしてしまうお子さんであれば、鉛筆でうすーく書き込んであげるといいですよ。
また、担任の先生に相談して、毎日の授業の進み方を確認しておくと更に安心です。
◆宿題は毎日しなくてもいい!
学校に行くだけでヘトヘトな繊細な子どもは、帰宅後に宿題をすることもとても大変なことです。
家に帰ってきて、ゲームをずっとしていたり、YouTubeをずっと見ていたりして、「いつになったら宿題するの⁈」とお母さんはイライラしてしまうかもしれません。
ですが!毎日宿題することが本当に必要でしょうか?クタクタになっているときはお家でゆっくり休んでしっかり寝て、次の日安心した気持ちで学校に行けたほうがいいですよね。
「宿題は週末にまとめてやろうか?」
「疲れていたら無理しないでいいよ。お母さんがやってあげるよ〜」
「お母さんが教えてあげるから〇〇ちゃんが書くかい?」
「半分は自分でやって半分はお母さんがやるのもいいね!」
等と、提出することを目標にして、やる量は子どもと相談して調節してあげてください。先生に相談して出してもらう量を調節してもらってもよいですよ。
我が家の場合、宿題は月曜日に1週間分まとめてもらい、週末にまとめてやって翌週月曜日に提出しました。
娘は先生に宿題の量を相談するのを嫌がったため、先生には内緒で自分でやる量を調節して自分でできなかった分は私がやりました。
自分でやらないと自分の力にならないのでは?と不安になるお母さんも多いと思います。けれども、学力向上よりも子どもの心の安定が最優先です!
心が安定して学校に行けるようになれば、学力の遅れはちゃんと取り戻すことができますよ。
5.子どもの安心が最優先!安心できれば勉強もできます!
登校しぶりが強かった頃から1年たち、娘は、学校の授業の予習を朝に自分でできるようになりました。
宿題も1人でできるようになりました。
勉強の仕方はお世辞にもしっかりやっているとは言えなかったですが…ゴロゴロしながらやったり、おやつを食べながらやったり(笑)それでもOKです!
プリントやタブレット勉強の宿題は好きではありませんでしたが、調べ物学習や意見をまとめる課題などは進んでどんどんやることで、先生からも褒めてもらえて自信になっていました。
得意な学習スタイルで褒めてもらい、苦手な学習はどんな形であれ毎日コツコツ続けることで、授業に対しての不安はなくなっていきました。
娘は現在中学1年生。中1ギャップにも負けず、定期テストの勉強も毎日頑張って3〜4時間、自分から取り組んでいます!
学校で多くの時間を占める勉強。
まずは、「わかる・わからない」の前に「学校で安心して授業に参加できること」を目標にお家で勉強対策してみませんか?
お母さんの安心できる対応で、周りからの目が気になり不安が強まる敏感な子どもが、きっと学校に行けるようになりますよ!
執筆者:すずき真菜
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
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