発達凸凹グレーゾーンの子どもが、自分を知ることで思春期の乗り越えがラクになる方法!

発達凸凹グレーゾーンの子は、10歳の壁にぶつかるとうまく乗り越えられない子がいます。ADHDグレーゾーンの子が思春期を迎えてもうまく成長するために、プレ思春期のうちに「自分らしさ」を教えて経験値をあげましょう!
 

1.  発達凸凹グレーゾーンキッズは、なぜ思春期に荒れるのか?

お子さんが思春期を迎えることを大変だと思っているお母さんは多いのではないでしょうか?

思春期は、成長のために通る大切なステップになります。

避けては通れないですよね。

10歳くらいから、自分の捉え方が変わるこの時期は、

大人のように対応してあげましょう、だけどまだまだひとりではできないことがあります、などと育児本などによく書かれていますが、どうしていいのかわからず、親も子どもも対応に困る時期でもあります。

また、子どもは急激な体の成長の変化によってホルモンバランスが崩れることで、心の成長が追いつかないため

イライラしたり
生意気な口を叩いたり
反抗した態度を取ったりするようになります。

この頃の子どもの脳は、「混乱する脳」とも言われ、本能をつかさどる古い脳(好き・嫌い・怒りなど)の成長に、理性をつかさどる新しい脳(理論的思考など)の成長が追いついていない状態。

そのため発達凸凹グレーゾーンキッズは、この葛藤の時期をうまく乗り越えられず、自分のことがわからなくなり、自分を見失うために荒れてしまいます。

この時期をどうやって乗り越えたらいいの?と不安になりますよね。

実は、準備さえしておけばきちんと乗り越えられるんです!

次に準備についてお話しましょう。

2. ADHDグレーゾーンの子はプレ思春期のうちに準備することが大事

10歳の壁を乗り越えるために、プレ思春期までにできるヒントをお伝えします。

思春期を乗り越えるためにできる準備は、

「自分の存在をしっかりと受け止められる子になる」ことです。

発達凸凹の子は、自分のことを認識することが難しいです。

周りの同級生と同じようにできない自分を責め、自分を見失い、自信をなくしているからです。

・何やってもうまくいかない
・オレなんていなくてもいいんじゃないか
・わかってくれる人が誰もいない

たくさんの感情の中で揺れ動いています。

このように思春期で荒れても、うまく乗り越えられる子と乗り越えられない子の違いは、葛藤からの立ち直りが早いかどうかです。

立ち直りを早くするために、

「自分を理解する」ことがとても重要となります。

そして、発達凸凹グレーゾーンキッズが自分らしさを認識するために、ママのサポートが必要不可欠なのです。

ですので
「どうしてそんなこともできないの?」
「普通に考えたらわかるでしょう!」

と、ただでさえ自分を責めて自信を無くしているお子さんに、さらにお母さんからも責めるような声かけはやめましょうね。

では、どうサポートしたら良いのでしょうか?

3. 自分のことをフラットにとらえるためのママの言葉

子ども自身では自分のことを認識できないため、お母さんの言葉で自分をフラットに捉えていくことが発達の原点になります。

子どもの「自分らしさ」「こんないいところがある」と子どもが自分自身のことを理解するということが大切です。

そのためにお母さんがかけてあげる言葉は、たったひとつ

「〇〇なところがあなたのいいところ」

お子さんのことを否定的に捉えるのではなくプラスに捉えて、そこを伸ばしてほしいのです。

「落ち着きがない」「元気だね」
「落ち込みやすい」「物事を深く考えるんだね」

言葉をプラス変換してみましょう。

最初は慣れるまで大変ですが、小さな発見で良いのです。どんどんお子さんの良いところを伝えてあげましょう。

お母さんが肯定的にお子さんを捉えることで、お子さん自身が自分をポジティブに見ることができるようになりますよ。

「自分らしさ」を知ることで思春期を乗り越える力がつきます!

親子で一緒に思春期というハードルをジャンプしましょう!!

執筆者:三浦由記子
(発達科学コミュニケーショントレーナー)

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