宿題に取り組めるようになるために発達障害ADHDの子の脳を発達させて集中力をUPさせよう

学校から帰ってきてもなかなか宿題に取りかからないと気になってしまうお母さんは多いものです。発達障害ADHDの子 が 集中できる時間を見極め、子どもの脳を発達させることで自分から進んで宿題に取り組めるようになる方法をご紹介します。

1.家に帰ってきても宿題にすぐに取りかからなくてOK

やらなければいけないことはわかっているけど、家に帰ってくるなり、遊びに出かけたり、家でゲームをしたりテレビを見たりと、「自分がしたいこと」を優先してしまい、宿題はほったらかし……というお子さんは多いでしょう。

その度に
「早く宿題しなさい!」
「宿題が終わってから遊びなさい!」

イライラしながらお子さんに 声をかけているお母さんが多いのでは ないでしょうか

発達障害・注意欠陥多動性障害(ADHD)の子どもたちは、学校で出来ないことやわからないことが多く、家に帰ってきた時はかなり疲れていることがあります。

先に宿題を終わらせれば後でゆっくりできるのに、と思うかもしれませんが、ここはグッと我慢をしてみませんか?

2.発達障害の子どもに宿題をやらせた間違った対応方法

小3で発達障害ADHDグレーゾーンの傾向が出てきた私の息子ですが、それまで私は息子に無茶苦茶な量の勉強をさせていました。

ひとりっ子だし、なんでもさせてやりたい、勉強ができる子になってほしい…そんな思いから、幼少期からたくさんの習い事に行かせていました。

国語に算数、英語の塾に通い、たくさんの宿題を学校の宿題とは別にさせ 、サッカーにスイミングに体操教室など運動系の習い事まで行かせました 。

スポーツも勉強もできる子になって欲しいと自分が叶えられなかった理想像を、子どもにやらせることで満足していたのだと思います。

今思うと、習い事だらけの毎日で休める日はほとんどなく、学校から帰ってきても、1〜2時間は宿題の時間。晩ご飯 を食べ始めるのが夜の8時になることもよくありました。

宿題をやってもボーっとしていてなかなか進まないことが多く、結局、1時間以上勉強させても成果は全くついていなかったのです。

息子がADHDの特性を持っていると受け入れず、子どもを泣かせながら勉強させたことで、あっという間に息子は勉強嫌いになってしまいました。

子どもの脳を発達させるどころか、脳を全く使わない勉強法だったのです

3.ADHDの子どもの集中できる時間を見極めて、脳を発達させよう

まず、学校から帰ってきたお子さんの様子をよく見て、どのくらい疲れが出ているのか見極めてみましょう

もし、疲れて いるようだったら、テレビやゲームなど好きなことでリフレッシュした後でもいいのです。

または、お風呂 に入ってスッキリした後の方が、スムーズに宿題に取り組める可能性があります。大人でも疲れているときは、なかなかやる気がわかないものです。

まずは、お子さんが 宿題に取り組める時間帯を把握してみましょう。

そして次に私がしたことは、要求値を下げることでした 。

・宿題は全部しなくていい
・クリアできる塾の宿題の枚数を見極める
・息子の集中できる時間を調べて勉強時間を減らす

この3つをやりました。

◆宿題は全部しなくていい
その日に出た学校の宿題を確認し、どれからやるのか自分で選んだり、算数が好きだから算数からしよっかと声をかけたりしました。 そして、できなかった宿題はどうするか本人に聞き、提出したいと言ったら答えを写したり、答えを教えたり、一緒に勉強することにしました。

◆クリアできる塾の宿題の枚数を見極める
約10枚の宿題提出があった塾ですが、2枚なら息子はできると判断し5分の1まで宿題の量を減らしました。もちろん塾の先生には、家で調整することをちゃんと伝えました。減らしたことで、ボーッとする時間は減り、集中して取り組めるようになりました。

◆息子の集中できる時間を調べて勉強時間を減らす
宿題の量を減らしたことで、息子がどのくらい集中できるのかわかるようになってきました。息子は、15分程度なら集中できることがわかったのです。

宿題の量を減らし、子どもの集中できる時間に勉強をすることで脳はしっかり活動してくれます。ボー ッとしている時間より数倍、脳が発達するのです。

そして、宿題を始めた時には
「宿題始めるんだね」
「もう5問も解き終わったんだね」

とできていることをしっかり褒めましょう。

ADHDの子どもが集中できる時間を把握し脳をしっかり使うことで、いつの間にか学校から帰ってきてすぐに宿題をするようになり、ママも楽になれますよ。

ぜひ、お子さんの集中できる時間を見極めてみてください。

執筆者:三浦由記子
(発達科学コミュニケーショントレーナー)

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