学校の不満ばかり言う繊細さんのストレスを受け止めるといいことが!ストレスに強い子になるママの対応!

繊細な子にとって学校はおウチ以外の環境に慣れるための試練の場。学校の不満ばかり聞いてママは疲れませんか?実は子どもが発散できるのは感情の発達としては良いことです!ママが受け止めてあげると気持ちを上手にコントロールできる大人に成長できますよ。

1.学校でストレスフルな繊細キッズの不満はどう対処?

2学期も後半に入りました。お子さんは元気に学校へ行けていますか?

なんとか行っているけど、毎日クタクタで帰ってくる。
帰ってきたら倒れるようにして寝ている。
学校での不満をやたらと言う。

と、学校が苦手な子どもを育てるお母さんは、1学期からすでに「今年も大変そうだな」と感じていたかも知れませんね。


子どもに「学校嫌だ」「学校辛い」と言われると、お母さんもネガティブな気持ちになってしまいませんか?

今回は、学校の不満ばかり言う子が自分の感情を受け入れて苦手なことにも向き合える、おうちコミュニケーションをお伝えします。

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2.HSPの特徴のある娘の新学期

我が家の小学5年生の娘は、感覚過敏があったり、何事も深く考えすぎてしまったり、周りの人目や意見に対して敏感だったりします。

HSC(人一倍敏感な子)の傾向がある子だなと思っています。

昨年の2学期の始まりの話です。娘の学校の始業式でした。前日までは準備万端で楽しみにしていたものの、当日の朝は緊張モード。そして、帰ってくるなりとっても疲れた様子でした。

久々の学校で、人も多いし、音も多いし、『2学期は気を引き締めて頑張ろう!』モードを感じて「あーやだやだ…」と思っているような表情。

「始業式どうだった?」

と私が聞くと、そこから不満が爆発。

「学校疲れたー」
「始業式なのに宿題あるー!」
「明日も明後日も学校じゃん…」
「しかも今日、英語教室もあるじゃん!」
「もーやだー」

と、不満のオンパレード‼

更に、わざと私にぶつかってきたりして「お母さんがぶつかってきたー!きもーい」等と因縁をつけてくることも(笑)ストレスを母で発散している様子。

私が「あー、めんどくさい雰囲気だなぁ」と思うと、人の感情を敏感に察知するため、

「あー、お母さんイライラしてる!」
「やめてよねー!」

と言ってきます。

学校から帰ってきた子どもと、

「今日はどんなことあった?」
「今日はこんな楽しいことがあったよ!」

なーんて、和やかな雰囲気で放課後のお家タイムを過ごせたら良いのですが、繊細ちゃんはそう簡単にはいかないのが現実です。

3.不満は感情をコントロールする力を高める第一歩

HSCの子は、感情をつかさどる脳のエリアがとても敏感。

学校では緊張して脳も心も疲れてしまっているのです。新学期が始まったばかりのこの時期は、長期休みのお気楽モードから気持ちを切り替えなければならないので余計にストレスがかかってきます。

皆さんに気づいてほしいのは、不満ばかりを言うことがマイナスではないということ。

発達凸凹の子ども達は、自分の気持ちに気づけなかったり、自分の気持ちを言葉に出来なかったりして身体症状としてSOSを出すこともあります。

登校しぶりや不登校で、腹痛や頭痛、吐き気やめまいなどを訴えるというケースも少なくありません。

我が家でも、不登校になった息子も、登校しぶりがひどかった時期の娘も、体の調子が悪かった時期がありました。2人とも、その時期は、学校に行きたくない理由をうまく伝えることができなかったのです。

ストレスを感じて感情が荒れていると、理性的に考えたり判断したりする脳のエリアが働かなくなって子どもは動けなくなってしまいます。

自分で自分の感じたことに気が付き、言葉にできているということは、それだけでも成長しているということ!

子どもが伝えてくれた不満は、まずは受け止めることが必要です。

子どもが成長するチャンスなんです!

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4.子どもの話を全部受けとめるフレーズ5選!

不満ばかり言われてお母さんが疲れてしまう放課後のおうち時間。

お母さんの受け止め方次第で繊細ちゃんが自分で気持ちをコントロールする力を伸ばすことができる時間に変わりますよ!

我が家でも、

「うんうん、疲れたよね」
「イライラっとしたんだね」
「学校頑張ったんだもんね」
「疲れすぎてお母さんのこともウザいよね!」
「なんか、わかるよー」

と、娘の不満を全部受け止めて、娘の不満の原因を言語化して言ってあげるようにしました。

ここで子どものイライラに巻き込まれずに、笑顔で聞いてあげることがポイントです!

全部吐き出すだけ吐き出したら、すっきりした表情に変わっていきます。

そうすると、気持ちを切り替えて、自分の好きなことをしたり宿題にとりかかったりすることができるようになるのです。

5.気持ちを自分で整えられる大人になれる!

不満や文句を言い尽くした後、娘は、

「帰ったらすぐ宿題やるんだもん!」

と、今まではできなかった帰宅後にすぐ勉強するという習慣が身につくようになりました。

宿題をやっている間は、「消しゴムとって〜」「鉛筆けずって〜」と甘えてくることもありますが、「はいはい」とやってあげます。

集中度合いも高く、今までにないくらいに集中していて、早く終わらせようと頑張っている様子。

不満を口に出すことで、自分の感情に気づき、現実を見つめ、「それでも頑張るんだ!」と気合を入れられるようになったのだと感じます。

学校の不満ばかり言われると、「この子は将来なんでも不満ばかり言ってやるべきことをやらない子になってしまうのでは…」と心配になるお母さんもいらっしゃるかもしれません。

けれど、子どもの不満は成長の一歩!

次第に、

怒らずに言えるようになる

自分自身の中で気持ちに気付けるようになる

自分で嫌な気持ちを対処できるようになる

という風に段階的に成長していくものです。

学校の不満を言ってストレス発散しているときは、「よしよし、成長しているな!」と、お母さんもポジティブに笑顔で聞いてあげて下さいね。

繊細で学校が苦手だと感じているキッズ達のサポート、頑張っていきましょう!

執筆者:すずき真菜
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)

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