1.宿題をやりたくないと泣く子に、毎日付き合うのがつらい
小学生のお子さんの宿題を、一緒に見てあげているというお母さんは多いのではないでしょうか。
ちょっと見てあげるだけで、スイスイ解けるような子なら、お母さんも楽だと思うのですが、宿題をしようとすると、
- イライラし始める
- お母さんに怒って泣く
- 問題がわからないと人のせいにする
- 鉛筆や消しゴムを投げつける
- 「お母さんの教え方が悪いんだ!」と暴言が出る

など、一筋縄ではいかないお子さんの場合、お母さんは毎日の宿題タイムがストレスになってしまいますよね…
宿題タイムが地獄だと感じているお母さんもいるかもしれません。
「宿題なんて、怒ってないで、さっさと済ませてしまえばいいでしょ」
「泣いているから終わらないんだよ」
なんて言ってみるけど、余計に癇癪がひどくなるなんてことも起きてしまう。
宿題で癇癪を起こす子の原因はさまざまですが、敏感さ、繊細さの強い子にとって、宿題は単なる「さっさと片づけるもの」ではなく、強いストレスになっている可能性があります。
今回は、宿題をやりたくないと泣く子が、自分から宿題に取り組めるようになるコツをお伝えします。
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2.宿題になると泣くのはなぜ?繊細な子にとって宿題がつらい理由
勉強が嫌いだけれど、学校ではしっかりしているような優等生タイプの子は、HSC(人一倍敏感な子)の可能性が高いです。
HSCタイプの子にとって、学校で脳をフル稼働させてきたうえ、学校から帰ってきてさらに宿題をすることは、とってもハードなんです。
登校しぶりや不登校になっている子だと、宿題は苦手な学校を思い出させ、エネルギーを大きく消耗するものです。
あれもこれもと頑張らせると、余計に学校嫌いになってしまいかねません。
ただし、本当は頑張りたいという本音があり、
「宿題やりたくない…でも提出しないのは嫌だ」
と、大きなプレッシャーを自分で抱えていることもあります。

宿題をやりたくないと泣くのは、単なる甘えやわがままではありません。
学校や勉強を頑張るためのエネルギーが足りなくなり、自分の気持ちをうまくコントロールできなくなっている状態なのです。
そんなときに必要なのは、さらに頑張らせることではありません。
まずは、子どもが安心して宿題に向かえる状態を整えることです。
3.「宿題を減らしてください」と言いたくなった、わが家の宿題時間
我が家の小学5年生の娘は、小学3年生頃から宿題を嫌がるようになりました。
理由としては、コロナウイルスの流行により不安が高まり、登校しぶりが起きたため、心身ともにクタクタで宿題どころではなかったこと。
もう一つの理由としては、学年が上がると算数が苦手になり始め、毎日毎日、国語とセットで出される算数の宿題はやりたくないという気持ちだったのです。
娘はHSC(Highly Sensitive Child:人一倍繊細な子ども)の傾向があり、「学校では先生に言われたとおりにやらないと」という意識が強かったため、宿題をさぼってやらないということはありませんでした。
けれど、毎日やらなければいけないというプレッシャーや、疲れて帰ってきたのに家でまた苦手な勉強をしなければいけないというストレスで、宿題をやろうとするとイライラし始めたり、母親の私に怒ってきて泣くことが多々ありました。
問題がわからないと人のせいにしたり、鉛筆や消しゴムを投げつけてきたり、
「お母さんの教え方が悪いんだ!」
と暴言が出たり、泣いてしばらく動かなかったり…
まったく終わる気配が見えない時間。
毎日毎日繰り返される、宿題時間の娘の態度に、だんだん憂鬱になってきました。

「こんなに嫌がっているのに宿題をさせる意味はあるの?」
「授業を集中して聞いていれば、宿題なんてやらなくてもなんとかなるんじゃないの?」
「いっそのこと、『宿題を減らしてください』とお願いしようかな?」
と、いつしか私は宿題へのネガティブなイメージが高まっていき、毎日娘が帰ってきてからの時間をどう乗り切ろうかということばかり考えて、娘と楽しく話す余裕もなくなっていきました。
そこで私は、宿題をきちんとやらせることよりも、娘が安心して宿題に向かえるようにすることを優先しました。
- 宿題をやらせない勇気を持つこと
- やりやすい環境を私が整えること
- 娘の隣で、いつでも助けられる安心を見せること
「お母さんが書いておいてあげるよ」
「答えを写して出してもいいよ」
と伝えたり、机の上を片づけたり、飲み物を頼まれたら持っていったり、娘が宿題をしている隣で私も読書や仕事をしたりしました。
一見すると、甘やかしているように見える関わり方です。
けれど、たっぷり甘やかして宿題をするのを手伝ったかいがあり、娘は次第に、自分から宿題をする準備をして、短時間で終えられるようになりました。
小学生のうちはまだ、難しい問題が出てくるとイライラすることはありましたが、癇癪にまではならなくなりました。
わからないときは、一緒に参考書を調べたり、わかりやすいYouTubeを見たりするなど、落ち着いて行動できることも多くなりました。
「いつ、娘の気持ちが爆発するのか?」
とドキドキしていた宿題時間も、安心して見ていられるようになりました。
中学生になった今は、教科ごとに先生が違い、宿題や小テストのための勉強が毎日続くこともあります。
大変だろうなと思うことはありますが、娘はまったく感情を荒げることなく、淡々と取り組んでいます。
泣き叫んでいた頃には、考えられない姿です!
娘が動き出したのは、無理に頑張って宿題をやらせたからではありません。
苦手な宿題に立ち向かう娘に、私が安心して頼れるサポート役になったことで、少しずつ自分から取り組めるようになったのです。
4.宿題をやりたくないと泣く子に効く「甘やかし対応」3つのポイント
サポートのコツは「甘やかし」です!
「甘やかしたら、自分で宿題ができなくなるのでは?」と心配になるかもしれません。
けれど、子どもが落ち着いて宿題に取り組めるようになるまでは、宿題をやらせることよりも、安心して取り組める状態をつくることを優先します。
ステップ① 宿題をやらせない勇気を持つ
「宿題やりたくない…でも提出しないのは嫌だ」
と子どもが言うときは、
「お母さんが書いておいてあげるよ」
「答えを写して出してもいいよ」
と伝えてあげましょう。
「宿題をやらないと勉強が遅れて、ますます学校が苦手になってしまうんじゃ……」
と、お母さんは不安になるかもしれませんね。
けれども、子どもの気持ちのコンディションが安定してくれば、勉強は追いつくことが可能です。
今、子どもにとって何を優先する時期なのかを考えて、サポートしましょう。
ステップ② 「やりやすい環境」をママが整える
やりたくない宿題をやる前に勉強机を片づけるのは、子どもにとってはハードルが高すぎます。
お母さんが机の上を片づけてあげておいたり、宿題をやる場所の周りには誘惑になるものを置かないようにしたりしてあげましょう。
寝転がって勉強するのが好きな子は、寝転がったままでOK。気持ちよく寝転がれるクッションを用意してあげてもいいですね。
また、
「飲み物ちょうだい」
「お腹すいた」
など、途中で集中力が切れてきたときでも、
「OK!今持っていってあげるからね」
と言ってあげます。
頼まれたことには、できる限り応えてあげましょう。
ステップ③ 子どもの隣で“安心”を見せる
子どもが一人で取りかかれるようになるまでは、いつでも質問に答えられるように、同じ空間で同じような勉強モードで待機してあげられるといいですよ。
ずっと一緒に勉強しなくてはいけないわけではありません。
読書をしたり、メモをとったり、在宅ワークをしたり、家計簿をつけたり。

お母さんが自分のために時間をとってくれていると感じると、子どもはとってもうれしいです。
一日の時間を工夫して、机に向かうことは子どもと一緒にできるようにしておくといいですよ。
わからないところがあったときも、イライラする前に、素直に
「ここはどういうこと?」
と聞けるようになっていきます。
苦手なことに立ち向かうとき、子どもの脳の活動量はとても大きくなるため、子どもにとっては負担がかかります。
そんなとき、お母さんがひたすら甘やかしてサポートしてあげることで、
「お母さんは自分のために協力してくれるんだ!」
と、子どもはとてもうれしく感じます。
その安心があることで、宿題に対しても、だんだん前向きにチャレンジできるようになります。
勉強が楽しくできるように、ママは勉強をやらせるのではなく、安心して楽にできるようにサポート役に徹してあげてくださいね。
「それならやってもいいよ!」
ゲームばかりの子が動き出しました。
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執筆者:すずき真菜
(発達科学コミュニケーションアンバサダー)
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