1.発達障害グレーゾーンの子どもが中学進学前に身支度の練習をしたほうがいいのはなぜ?
小学校とは違い、中学校は制服があるところが多くなります。
新しい制服に袖を通し、我が子の成長が見られることに親は嬉しく思いますが、子どもは同じように感じている訳ではありません。
小学校が私服だったらなおのこと。
発達凸凹がある子ども達の中には、手先が不器用だったり、興味がないことはやりたがらなかったり、感覚過敏によって衣服や靴の素材が合わなかったりします。
中学進学での制服の壁は、
学ラン
ブレザー
カッターシャツ
ズボンのチャック
靴の紐結び
と、様々です。
また、思春期は周りのお友達との違いも意識し始めるため、サポートも難しくなってきます。
発達障害グレーゾーンの中学生にはちょっとしたコツが必要です。今回は、我が家の息子が中学進学時に慌てた朝の身支度問題を解決した方法をお伝えします!
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2.時間のかかる朝の着替えは、子どもをネガティブにする⁉
入学式の朝…
「お母さん、ボタン留められない。」
「ズボンがはけない」
注意欠陥多動性障害(ADHD)があり、手先の不器用さがある息子は、学ランのボタンが留められずイライラしていました。
特に第一ボタンは難しく、鏡をみても留められません。
「制服はボタンが多いからめんどくさい!」
「何個あるの?」
「何回同じことしないといけないの!」
と毎朝愚痴が続いていました。
成長を見越して大きめに仕立ててある制服のズボンは、ウエストにゴムが入っていないので、ウエストまでズボンを上げては、手を離すと下へ落ちてしまう。
何度も落ちるので、またイライラ。ズボンが落ちてしまうのでベルトをすることもできません。
しばらくはズボンが落ちないようにサポートしました。
ところが、やっとのことでズボンがはけたと安心し、チャックを上げるのを忘れます。
「チャック上げ忘れてるよ」というと…
「めんどくさい」
「なぜチャックをあげる必要があるの?学ランの上着でどうせ見えないのに」
といいながら、しぶしぶチャックをあげる始末。
制服に着替えたら、今度は玄関先で靴を履く時の靴の紐結びに慣れないので時間がかかります。
力加減も上手くいかず、頻繁に解けるので最初の頃は団子むすびで無理やり履いていくような状態になりました。
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3.気持ちよく制服が着られるママのサポートのコツ!
我が家で取り組んだ朝の身支度の上達方法をお伝えしますね。
♦︎学ランやカッターシャツ
今まで頭からすっぽりかぶるTシャツやトレーナーしか着てこなかったことを思いだし、学ランは上から2つまで、カッターシャツは上から3つまで、頭が通る分だけボタンを外し、上からかぶるように着るスタイルに変更しました。
そうすることでボタンの留める数が減り、負担もなくなりました。
体育の時間の着替えもみんなのスピードに合わせることができています。
できることなら、小学生のうちにポロシャツなどボタンを留める服を着せて慣らしておくとカッターシャツや学ランも抵抗なく着ることができるようになると思います。
♦︎靴ひものちょうちょ結び
靴ひものちょうちょ結びは、通学靴だけでなく、体育館シューズ、体育での柔道着(男子)、部活など様々な場面で結ぶ機会があります。靴紐が解けた時には素早く自分で結び直さないといけません。
我が家は小学校の時、剣道を習っていて、その時に覚えました。武道系の習い事は道着で結ぶ動作が多いので、練習機会も多くあります。
それでも力加減が上手くいかず、形はできているけれど解けないようにぎゅっと結ぶのは難しいようでした。
最初こそ靴紐はよく解けたり、イライラして団子むすびで誤魔化したりしていましたが、部活でも紐靴なので、時間はかかりましたが慣れるとしっかり結べるようになりました。
ゴム紐で対応もしたことがありましたが、結局のところ、ほどけて結び直す時、力加減が上手くいかず、逆にゴムが伸びてしまいやめました。
マジックテープの靴での対応も考えましたが、思春期を迎えた息子はお友達との違いを比較し、みんなと同じ靴がいい、自分だけ違うのは嫌だと言って、本人も頑張ってしっかり結べるように練習しました。
♦︎ズボンのチャック
ズボンのチャックはとにかく習慣なので、小学校高学年になったら、チャック付きのジーンズをはくなど、あえて日々の生活で触れる機会を多く作ることをおすすめします。
我が家も体が大きくなってきたのでズボンも大人サイズに切り替え、チャック付きのズボンを選ぶようにしています。
そうすることで、子どもが自然と無理なく覚え、習慣になると思います。
できて当たり前と思って気がつきにくい朝の身支度3選をご紹介しました。
慣れれば必ずできることですが、慌てて練習してもすぐにできるようにならないのが発達障害グレーゾーンの子どもたちの難しいところではないでしょうか。
ママが日常生活で機会を見つけて取り組む回数を増やし、自然とできるようになったと思えるような環境を中学進学までにたくさん作ってあげましょう。
ぜひ応援するような声かけをたくさんしてあげて、できた時にもしっかり褒めてあげてくださいね。
執筆者:中曽根里美
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
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