話を聞かない反抗期の発達凸凹男子がウソのように素直になる!話し方の工夫

話の途中で「うざい!」「うるさい!」といって、子どもが話を聞かず会話にならない、というのは、反抗期の発達凸凹男子を子育て中の親御さんにも多い悩みのひとつです。子どもが親の話を素直に聞けるようになる「聞かせる話し方」についてご紹介します。
 

1.「ちゃんと話を聞きなさい!」は逆効果

子どもが、親の話を聞かず、声をかけても「うざい!」「うるさい!」と言って、「会話すらまともにできない」というのは、反抗期の発達凸凹男子を子育て中の親御さんにも多い悩みのひとつです。

反抗的な発達凸凹男子の態度をどうにか改めようと、ちゃんと聞きなさい!」と怒って言い聞かせようとしても、それは逆効果なのです。

反抗期の発達凸凹男子が暴言を言って、話を聞き入れないのには、言葉の理解力、コミュニケーション 能力、衝動性など様々な発達特性が影響しています。

また、反抗期の発達凸凹男子は、脳の中で「感情をつかさどる部分」が急激に発達する一方で「感情をコントロールする部分」は発達がゆっくりである為、感情をコントロールすることが、とても難しいのです。

我が家の発達凸凹男子も、発達の特性により話を聞いてくれない言動が荒れる、というようなひどい反抗期が顕著に訪れました。

「話を聞いてくれない」という困りごとは、実はちょっと工夫すると解決できます。

2.話を聞かないのは恐怖心から身を守るため

我が家の中学2年生の息子 は、発達凸凹により感情のコントロールが苦手な特性があります。

その特性から、少しの指摘や注意をされただけで、相手にそのつもりはなくても、「怒られた!」という激しい感情でいっぱいになり、「攻撃された」と捉えてしまいます。

そのため、感情的になっている時には、何を言っても届きません。

怒られることへの不安や恐怖心から身を守るために、暴言を吐いて、何も情報を入れない、聞く耳を持たない状態になるのです。

発達科学コミュニケーションを学ぶ前の私は、そんな特性を持っている息子の気持ちや特性が分からずに、延々とガミガミ言い続け、挙句の果てには「ちゃんと話を聞きなさい!」と怒っていたのです。

息子は、わんわん泣きながら、私に対抗するように家中に響き渡るような大きな声で「うるさい!」と怒りを爆発させ、冷静に親子の会話をまともにできる状態ではありませんでした。

では、どうやって反抗期の発達凸凹男子が親の話を聞くようになったのか、「聞かせる話し方」についてお伝えします。

3.子どもに聞かせる話し方“実用セリフ”

ここでは皆さんにも試していただきたい我が家で効果的だったセリフをご紹介します。

①「〇〇のことで話がしたいのだけど」

発達凸凹っ子は、見通しを立てることが苦手で、不安を感じやすい子もいます。前もって伝える(予告する)ことで、今からどんな話をしたいと思っているのか、話の内容の見通しを持たせることができます。

②「話をする時間は、〇時か〇時のどっちだったら都合がいい?」

選択式の質問をして、子ども自身が選択して決定することで、“話を聞こう”という子どものマインドが整 えやすくなります。

ポイントはどちらを選んでも「話をする」という結果になるような選択肢にすることです。

③「時間を作ってくれて、ありがとう」

親の話を聞こうとしたらすぐに肯定します。肯定するというと難しいと思われるかもしれませんが、このセリフのように感謝を伝えるだけでも肯定になります。

④「ありがとう」「話ができて良かった」

最終的に、話が終わったら再び肯定します。

肯定することで「反抗的な態度をとらずに親の話を聞けた!」と、子ども自身が成功体験と感じられるようにしてあげましょう。

話をするときは、いきなり、本題の話をはじめるのではなく、先に子どもの都合や意見を質問して聞くことが、とても大切です。

視線をあわせ、子どもが考えている間は、次々と質問をしたりせずに待ちます。

子どもの意見を否定せず、共感し受け止めることも大切です。

伝え方を工夫するだけで、子どもは必ず耳を傾けてくれるようになりますよ。

執筆者:中木村 美紀
(発達科学コミュニケーショントレーナー)

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