不登校キッズが集まるオンラインスクールの授業とは?最新の教育とママの力で子どもを伸ばそう!

不登校の子どもが学ぶ場として、オンラインスクールという選択肢が増えてきました。自宅の近くに合うフリースクールがない、子どもが外に出られない、学校と併用で利用する等、色々な使い方があります。オンライン授業のメリット・デメリットをお伝えします!

1.不登校のためのオンラインスクールってどんなところ?

子どもが不登校になると、フリースクールや適応教室など、

「学校以外の居場所を探したほうがいいの?」

と思いますよね。

不登校の子どもが過去最高の人数になっている今、学校以外で安心して過ごせる場所、学べる場所ってけっこうありますよね。

地域に根ざしたフリースクール
通信制高校に付属したフリースクール
オンラインで授業が行われるフリースクール

フリースクールの他にも、オルタナティブスクール等と名称は違うけれども小中学生の学べるスクールが数年前に比べると増加してきています。

中でも、コロナ禍で一気に増えたオンラインスクールとはどんなところなのでしょうか?

気になって説明会も参加したけど、本当に子どもに合っているのかな?と心配なお母さんもいらっしゃると思います。

オンラインの中等部に所属して2年になる、我が家の息子の様子から、オンラインスクールのメリット・デメリットをお伝えします!


2.テストなし!自分のペースで好きなことを見つけられる場所

多くのオンラインスクールに共通している、学び方があります。

・テストのように点数で判断する成績評価がない
・公立の学校の出席に認められることがある
・勉強は決められた進度ではなく個人個人のペースで行える
・時間割はゆったり、午後から始まるところも多い
・メンターという相談相手となる先生がいる
・基礎学習よりも興味を広げるような活動が重要視されている
・zoomで行われる授業は画面オフやミュートで参加することも可能

大きな特徴として、点数で成績をつけられないということがあります。

子どもが日々取り組んでいる様子や成長をレポートにしてくれて、在籍している公立校へ送ってくれるスクールが多いです。そのレポートを元に在籍する公立校では出席や成績をつけてくれる場合があります。

日本では、進学時の受験制度があるので内申点やテストで何点とれるかということが重要視されやすいです。

しかし、テストは、その時の子どものストレス具合や体調が色濃く反映されてしまい、学校が苦手な子にとって本当の学力が反映されたものではありません。

テスト自体が大事なのではなく、自分で学んだことを思い出すテストをしてみたり、勉強したことを思い出しながらまとめてみたり。そのような思い出しの練習が学習効果が現れやすいと最新の脳科学では言われています。

そのため、最新のオンラインスクールでは定期テストはなし!単元ごとに実力判定できるオンラインチェックを導入しているところが多いです。

テストはないし、時間割もゆったり。「いつまでにこれができるようにならないと!」という強制もありません。

親としては、テストもないなら、先生からはどのくらい指導してもらえるのかな?自分を律して動くなんて、小中学生のうちの子には無理だわ〜と不安もあるでしょう。

しかし、メンター制度をとっているスクールが多いため、自分で目標を考えてその目標に向けて何をやったらいいか考える方法を教えてくれたり、アドバイスをくれたり、子どもが行動するのを見守ってくれるという体制になっています。

メンターは、子どもがどんなことを言っても否定しません。

「それいいね!」
「じゃあその目標に向けて何をする?」

と、子どもを肯定し、子ども自ら思考するのをサポートしてくれます。

誰かに言われたからやる。ではなく、自分で自分の目標を探し自分で考えて行動するスキルを身につけることができますよ。

 

3.オンライン授業にもデメリットがある⁉

オンラインスクールのメリットを挙げていきましたが、デメリットはないのでしょうか?

メリットとして挙げたところにもあったように、スクールや学校からの強制力がないため、お母さんから見ると焦りが出てくることもあると思います。

授業ではどんなことをやったのか、学習はどんな目的で何を頑張っているのか、お母さんが気にかけてあげて普段の会話の中でお子さんから聞いてあげると良いですよ。

自分が取り組んでいることをお母さんに興味を持って聞いてもらえると、嬉しいですよね。

また、オンラインでの活動がほとんどのため、対人スキルが身につかないと思うこともあるかもしれません。不登校になった子は、人前で喋ることも緊張してしまう場合が多いですよね。

zoomを使った授業では、画面越しで話すのが苦手な場合、画面オフ(顔出しなし)、音声なしで、チャットでのやりとりOKです。

顔出しをしている場合でも、画面に映るところ以外では何をやっていてもバレることはありません。(息子の場合、在籍しているスクール自体が、授業中疲れたら飲み物やおやつをつまんでOK。トイレもいつでもOK!好きなことをしながら授業を受けてもOKというスタンスです。)

最初は、それでも授業に参加できればよし!と思っていたけど、なかなか喋れるようにならない場合、心配になってしまうかもしれませんね。

また、授業に参加はしているけれど、同時に見えないところで遊んでいるというような場合、お母さんは「もっと集中して!」と思ってしまうかもしれません。

けれど、実際に喋らなくても、チャットや生徒同士で交流できるメッセージで自分のことを伝えたり、好きなことを発信したりとネットだからこそ気楽にできるというタイプの子もいますよ。

4.スクールまかせにしない!学校と家庭で子どもの学びをサポート!

我が家で感じたオンラインスクールのメリットとデメリットをお伝えしました。

我が家の息子はオンラインスクールに入学してもうすぐ2年です。入学する前は、勉強はいっさいしない、学校の先生にも心を開かない、自分の将来について心配で仕方ない…という状況でした。

そんな息子が、

毎日自分で決めた量の勉強をコツコツやるようになりました!
勉強が苦手なりに、学ぶことのおもしろさを感じられるようになりました!
動画作成やプログラミングなどの興味があることを見つけられるようになりました!
メンターの先生に心を開き、苦手なことを相談することができるようになりました!
オンラインの授業でも、引きこもりから脱却できました!

どうしてもリアルの場で人と交流する機会が少なくなってしまうので、本人が嫌がらない程度に外へ連れ出して人とコミュニケーションをとる場を設けることもしています。

スクールまかせにせず、親も子どもと一緒に授業を見学したり、メンターの先生に相談したり、日々子どもと会話して何につまずいているのか、助けてほしいことはないか、子どもの様子を把握することが大事だと感じます。

我が家の息子は、興味の持てないことに関しては無理に参加すると体調が悪くなってしまうので、「つまらない!」と感じた時は先生にチャットで「自習します!」と言って他のことをやったりもしています。

ときには、プログラミングをやりながら、You Tubeを聞き流していることも(笑)

親としては、「もうちょっと集中して」と言いたい気持ちはありますが、本当にやりたいと思ったことに関しては集中する姿を見ているので、見守るようにしています。

学校という場は、リアルの場所でも、オンラインでも、行かなくてはいけない場所ではなく、自分が成長するために利用したい場所になるといいですよね。

どんな環境でも、お母さんが子どもがどんなことに興味を持って力を発揮できるのかを観察し、応援してあげられることが大事です。

今回の記事が、不登校のお子さんの学び場選びの参考になれば嬉しいです!

 

執筆者:すずき真菜
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)

繊細な不登校の子どもの居場所選びのポイントがわかるようになります!
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