不登校中学生の将来を考える!プログラミングで自分の手で作り上げる体験をし未来を生き抜く武器にしよう

これからの時代プログラミングは学んでおくべし!と聞くけれど…プログラミングで本当に我が子は生きていけるの?どうやってスキルを磨けばいいの?と不安もありますよね。不登校中学生ママがプログラミングのプロに将来役立つスキルの磨き方聞きました!

1.不登校中学生がプログラミングのスキルをつけるには?

不登校の子どもの将来について心配になることはありませんか?

好きなことを伸ばしていけばいい!と聞いても、やっぱり将来に役立つことを身につけてもらいたいと思ってしまうのが親心…

不登校に限らず、昔と比べて子どもたちに必要とされる学びが増えていると思います。その中のひとつに、プログラミングがあります。

日本は世界に比べるとIT化が遅れていると言われていますが、日本でも2025年からは、大学入学共通テストの教科に「情報」という科目が導入されます。プログラミングや統計処理、情報リテラシーの知識などを問う問題が出題されるようです。

これからますますIT化が加速するだろう未来を考え、ITに強い大人になっていれば食いっぱぐれることはないかも?!でも、どうやって強みにできるほどのスキルを身につけていけるのだろう?

と、不登校4年目、オンラインの中学校の授業で「勉強よりプログラミングが楽しい!」「プログラマーになりたいかも」と話す息子を見て感じた私は、プログラミングで子どもを伸ばすプロの方にお話を聞いてみたい!と思いました。

今回は、子どもがプログラミングを好きになる極意、プログラミングを学ぶことで伸びる子どもの力についてインタビューさせていただきました。

2.親子でスキルを身につけて未来を生き抜く武器を増やす!

今回、お話を聞いたのは、ThreeX Design株式会社の櫻井俊輔さんです。

櫻井さんは、幼稚園から中学生までの子どもにプログラミングを教えるお仕事をされた経験があり、その中には、発達障害や不登校のお子さんもいて、様々な子どもたちにプログラミングの楽しさを伝えるプロなんです!

−−櫻井さん、どうぞよろしくおねがいします。これからの時代、プログラミングのスキルを学ぶというのは、やっておいたほうがいいのか?必須なのか?親としてはどう考えたら良いのかと迷うのですが…

「やっていたほうがいいです。子どもに限らず大人もだと思います。デジタルなことが溢れていくので、慣れていたほうがいいですね。必須というと子どもたちにとっては負担になるので、やっていたほうがいいと私は言いたいです。

デジタルを使ってクリエイティブしていく仕事は増えていくけど、人手が足りていないです。2030年にはIT人材が70万人くらい不足すると言われています。

大人になって仕事をしていくためという意味では武器が増えます。武器はたくさん持っていたほうが有利になりますよね。ITに関することは、適性はとくにないと思っているんです。好きになってくれたらどんな子でもできます。」

ーー子どもの将来の選択肢を増やしたいという親目線としては、やはり、武器は多いほうがいいなと思います。では、どうやったら好きになってくれるでしょうか?いい教室に入れるのが必要ですか?

一番いいのは、お父さんお母さんもプログラミングの勉強をすることです。お父さんお母さんのやることを子どもが覗くのがいいんです。

『お母さんがお勉強しているもの、ちょって見てみて、どれがいいと思う?この色変えてみない?』といって、アドバイスをもらったり、選んでみてもらったりするといいですよ。

中学生くらいになると、自分のやっているゲームとプログラムが紐付いてくるので、ゲームづくりをするのがいいですね。デジタルでお絵かきもいいと思います。」

ーーなるほど!「プログラミングは役に立つからやりなさい!」はNGですね。プログラミングを特別なものと考えずに親子で日々話題にできる環境づくりがいいんですね。親がやってみるものでオススメはありますか?楽しそうと思える教材でいいのでしょうか?

「そうですね、いいと思います。ちょっとした簡単なゲームをお母さんが作ってみて見せてあげてください。プログラミングの本なんかもいっぱい出ているので一緒に見るのもいいですよ。」

3.好きなことから広がる世界がある!

子どもにプログラミングスキルを身に着けてもらいたいなら、親も一緒にプログラミングを学ぶ姿勢、楽しむ姿勢が大事だということがわかりました。次に、ITに強い子に育てる上で気になる点を聞いていきます。

ーーよく、「プログラミングには数学、国語、英語の能力が必要です!」というような情報を目にします。やっぱり基礎教科もちゃんと勉強させなくちゃいけないの?と不安になるのですが…

「英・国・数・理・社、その上に好きなことをと考えるのではないです。

好きなことが先にあって、それを突き詰めていくと、これをやらなきゃという壁が出てくる。必要だと子ども自身が気づいて基礎教科も勉強する。そうやってやるのが一番いいです。

僕のうちも子どもが2人いて、2人共、学校には行っていないですが、中学3年生の息子は漢字が小さい頃から得意だけど、全部ポケモン図鑑から覚えた字です(笑)今、中学には行っていませんが、音楽づくりが好きで頑張っています。将来は大学に行きたいからと、塾に行って勉強しています。自分が何をしたいか、何が必要か考えることが、これからの時代に必要な力だと思っています。」

ーー好きから覚えるというのが一番いいですね。学校に行かなくても自分の将来像を描いて選択できるというのは素晴らしいですね。

「そうですね。まずは好きというところを作っていく。好きを見つけられる選択肢をたくさん用意してあげられるかが、重要で、親の役目ですね。

ーープログラミングが楽しいと言って子どもがパソコンに向かうようになると、現実世界と離れてしまうのでは?という心配も生まれるのではないかと思うのですが、現実世界でもうまく生きていくために気をつけることはありますか?

「僕はメタバースの世界で不登校の子どもが学べる空間を作っているんですが、自分自身が隠れた状態のほうが、コミュニケーションが上手くとれるようになったりする場合もあります。

現実の世界でコミュニケーションをとれなくなるのでは?と思うかもしれませんが、そんなことはありません。仮想空間でただ過ごすだけではなくて、仮想空間を自分の手で作ってみるとよいです。仮想空間を自分の手でつくる段階で現実をちゃんととらえるということができるようになります。

何かを作り出そうとすると現実世界をちゃんと観察しないと表現できないんですよ。

現実世界で何が起きているのかな?
この建物はどんな創りになっているのかな?
この職業の人は何をしてどんな行動をしているのかな?

ということがわからないと表現できないんです。だから、クリエイティブなことをしていくと、世の中の人や物に興味をもつようになるし、特にこだわればこだわるほど、現実の世の中の事にどんどん関心を持つようになりますよ。

ものごとを作り出すというアウトプットをするためにはインプットが必要で、子どもが色んなものを興味付けて見ていけるようにしてあげることが大事ですね。」

4.これが大事!子どもがクリエイティブできるようになる環境作り

ーー最後に、櫻井さんから不登校の親子へメッセージをお願いします。

「学校が全てではないと思います。世の中、色々なところで学べるからこだわる必要はないと思っています。学校に行けば友達ができる、世の中のことが学べるなど言われるけど、もうそんな時代ではない。大人になった経営者達の中でも、中卒、高卒でばりばり活躍している人がたくさんいますから。」

ーー学校に行っていても、行っていなくても、その子次第ということでしょうか。

「そうですね。ただ、子どもを本当に信じてあげられるのは親だけです。押し付けず、信じてあげて色々な選択肢を探しておいてあげることが必要かなと思います。」

ーー櫻井さんありがとうございました!

今回、インタビューを通して、プログラミングを学ぶことで子どもの将来の貴重な選択肢が増えるんだと確信しました。

また、プログラミングって「難しいコードを入力してものを作り上げていくもの」という単純なイメージだったのですが、本質的には、ものごとを見る力が伸びたり、コミュニケーション能力が上がったり、クリエイティブな力がついたり、いい要素がたくさん詰まっているんだなと思いました。

ただ、お母さん自身が知っているなら教えられるけれど、よくわからないと「自分でがんばってやってごらん」「調べてみたらいいんじゃない?」と子どもに任せっきりになってしまいがちではないでしょうか?

不登校の小・中学生の中には、発達の凸凹があってチャレンジすることが不安だったり、興味を持続させることが難しかったりする場合もあります。

今回、櫻井さんからお話を聞いた後、私は自分でプログラミングを学習できるサイトでいくつかの基本的なプログラムを学んでみたり、息子がやっているゲームの解説動画を見たりしています。わからないところは息子に教えてもらったり、逆に息子がゲームに行き詰まっているとき、「こんな風にしたらどうなの?」とアイデアを伝えたり、お互いの共通認識がある状態で会話できることが増えてきています。

すると、息子からも、
「プログラミングでこんなものを作ってみたい」
「プログラマーさんの話を自分で聞いてみたい」

などと、ただ学ぶだけではなくて一歩踏み出したい気持ちが出てきました!

お母さんだけではサポートできないけれど、知る努力はする。そして、わからない部分はプロに聞いたり、教えてもらったりすることで、子どもは外でもおウチでも成長していけるのではないでしょうか?

子どもが100人いれば100通りの未来の選択肢があるはずです!子どもが興味を持ったものをその子らしく表現し力をつけていけるようにお母さんも学び続けていきましょう!


櫻井俊輔さん
ThreeX Design株式会社代表取締役
現在中学生と小学生のパパ
2023年5月より開校の
日本初!ノマドラーナー(不登校の小中高校生)のためのメタバースクリエイター教室校長
入会生募集中です!説明会はこちらから
https://www.mcacademy.jp/

 

執筆者:すずき真菜
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)  

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